表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
411/457

祟りが降る




「…は…?……まだ…2分くらいしか経ってないよな…?」

「へへッ!…さすが……【鬼】と呼ばれるだけはあるな!」

「ナオトさんの家系…どうなってんだ……」


茂樹も加わり、手掛かりを探していると、茂樹が宇川達へ言った。


「おい…ちょっと来てくれ……」

「なんだ?…何か見つけたのか?」

「……ボイスレコーダーだ…まだ使える…」



……



「…よし……これより…各研究所の捜査を開始する……」

「……これで手掛かりを掴めればいいのだが…」


それぞれグループに分かれ、ストレンジャーと抵士官はPhoeniXへと乗り込んだ。


[ポイントωに向け…発進致します]

「…良かった……今回のメンバーからして…俺が戦えない事を隠す必要は無さそうだ…」

「ッたく…いい加減戦えるようになれ……」

「しょうがないだろ…俺は乖理と違って平凡な一般人なんだから…」


川畑達、ωグループを乗せたPhoeniXは、日本から少し離れた島へ着地した。


「…研究所はここから先にある……健闘を祈る」

「よし…行くよ」

「…ああ」


PhoeniXから降りて、ωグループは目の前にある漆黒の森を見つめた。


「何か…嫌な雰囲気……」

「確かここは……禁足地として知られていた島だ…」

「禁足地……」

「ああ…数百年くらい前から……この島に来た者は…祟りにあうとか何とかで知られていたんだ…」


すると森の奥から、冷たい風が吹いてきた。勇兎が乖理へ、しがみつく。


「……な…なんか……霊的な何かを感じる…」

「怖がりだな…勇兎は……」


勇兎がしがみついている乖理へ、川畑が尋ねた。


「幽霊とか…怖くないのか?」

「生憎…俺は霊を信じていないんだ」

「…そんな事言ってると…幽霊が出たりして……」

「……今まで散々…悪魔やら天使やら…非現実的なものを見てきたんだ……今更…幽霊が出たくらいで怖がらないよ」


正美がそう言うと、乖理はポーカーフェイスのまま、そう答えた。


「心強いな…乖理君…」

「…凄いよ…乖離は…」

「さぁ……行くぞ」


ωグループは、森の奥へと足を踏み入れていった。


「……何も出ませんように…」

「フン…安心しろ……幽霊が出たら儂が八つ裂きにしてやる…」

「頼もしい限り…ッ」


森の中は薄暗く、異常に冷たい風が吹いている。


「…………」


その時、乖理が飛んできた黒い欠片をキャッチした。


「…祟りか……フン…」


すると森のあらゆる方向から、業人が姿を現した。


「……コイツらが祟りの正体かな…?」

「まぁ…とりあえず倒そう」


正美が業人へ蹴りを食らわせた、それを見て乖理やアザミ、川畑も戦う。


『クソ…俺は何もできないのか……』

「…よし……片付いたな…」


業人を全員倒し、ωグループは先へと進んだ。


「……これが研究所っぽいな」

[引き返せ…]

「ん?」

[…さもなくば…貴様らは血反吐を吐きながら……生き絶えるであろう……]


脳内に無機質な声が響き、ωグループは足を止めた。


「……何だ?」

「…悪魔かもな……」

「廃研究所に悪魔が?…何の為に…」

「…手掛かり探しのついでに…さっきの声の正体も調べてみよう」


そして乖理を先頭に、ωグループは研究所の中へと足を踏み入れた。


[愚か者共が…貴様らに祟りが降るだろう…]

「祟りか……じゃあ…この声の主が……ここを禁足地と呼ばれる場所にしたのかもな…」


研究所の中を進んでいくと、地下へ続く階段があった。


「…行ってみるか」


地下へ続く階段を降りると、開けた場所へ出た。そこには、様々な研究道具がある。


「よし…ここを調べてみよう」

「貴様ら」


ωグループが声のした方へ向くと、そこには神々しい翼と肉体の天使がいた。


「何だお前は…さっきの声の主か…?」

「いかにも…」


そして天使は、ωグループを見ながら言った。


「私はアラスローン・コワルンドス……我が眠りを妨げた貴様らを…屠る…ッ!」

「……凄く神々しくて…強キャラ感出してるけど……お前…弱いだろ」

「なッ…!?……貴様…」

「よし……アタシがコイツの相手やるから…アンタ達はそこら辺で手掛かり探してな」

「OK」


それを聞いて、アラスローンは怒り、眉間にシワを寄せる。


「ぐぬぬ……身の程を知らない小娘め…」

「…来いよ……アラス(ry…」

「アラスローン・コワルンドスだッ!!…何が以下略だ……粉微塵にしてくれる…ッ!!」


アラス(ry が突っ込んできた瞬間、正美は美しく躱して、思い切り後頭部を蹴った。


「おごォ!?」

「……ほら…弱いじゃん…」


そしてアラスが地面に倒れると、頭を踏みつけた。


「…強そうな雰囲気出してる割に……めっちゃ弱いね…」

「いッ……す…すみ゛ません……強がってました…ッ…!!」


正美は頭を少しだけ強く、踏みつけながら言った。


「…そういえば…お前…アタシの事を小娘とか言ってたな……」

「……はい…」

「お前…何歳?」

「…30です……」

「アタシより年下じゃねぇか……アタシの実年齢は66歳だ」

「え゛…す……すんません…」



















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ