グループωの捜索
「……業人と業人を繋げて…より強力な業人を作ろうとしたのか…?」
「…誰がこんな事を……」
「カイトか…カイトを復活させた奴等か……」
「……ッ!?…離れろ!!」
八鳥が叫ぶと、業人が再生していき復活した、βグループ達は復活した業人の攻撃を避けて、距離を取った。
「マジかよ…」
「細切れにせねばならぬか…?」
「…コマ切れね」
するのその時、斬仁が業人に掌を向けた、すると向かってきた業人は、コマ切れになり崩れた。
「……これで大丈夫だな!」
「サイコロステーキになった!!」
「うぉぉ…」
肉片をつまんだ宇川が、斬仁へ言った。
「…糸か…!」
「あぁ…!」
「糸…?」
すると斬仁はβグループ達へ、掌を見せた。斬仁の掌には、小さな穴が空いている。
「俺のレジアル…【X-3】だ…!……俺はレジアルを体内に収納してんだ!」
そして、斬仁の掌にある穴から光る糸が出てきた。糸は、自由自在に動いている。
「この自由自在に操作できる糸で…敵を真っ二つにするよ!……フックショットみてーにして…移動の時も便利だぜ!」
「ほぉー!!」
「なるほど……しかし…PhoeniXから飛び降りて着地できてのは何故なんだ?…それもレジアルなのか…?」
ミノルが尋ねると、茂樹が言った。
「…金属のにおいからして……身体改造によるものだな…」
「正解…!」
「身体改造…!?」
「ああ!…俺は肉体を改造したのさ!…だから肉体の半分以上は人間ではない…!」
そして斬仁は自身の肉体についてを、βグループへ説明し始めた。
「腕と足の骨…そして歯は全てレベルⅨの悪魔の魂属にした…いざという時の盾…そして武器として使う為にな…」
「全身凶器だな!」
「そのくれーはしねぇと……俺みたいな凡人は…奴等を殺せねぇからな…」
斬仁は業人の肉片を見ながら説明した、そして、奥の方にある壊れた壁を見た。
「…お話はここまで!……あの壊れた壁の向こうに部屋がある!…行こう!!」
「……だな!!」
βグループは、壊れた壁の奥へと進んだ。進んだ先には、業人の入った透明なカプセルが並んでいた。
「…バイ◯ハザ◯ドの研究所みてーだな!」
「……この数を相手にするのはめんどくせぇな…」
「戦闘にならなければいいが…」
その瞬間、カプセルが割れ始めた。それを見て、宇川は思わず声を漏らして笑った。
「お約束の展開じゃねぇか…!」
「……コイツらは俺に任せろ…お前らは先に行け…」
「茂樹さん…!」
「…へッ!…任せたぜ!…茂樹さんッ!」
茂樹以外は割れるカプセルの間を駆け抜けて、扉へ入っていった。
「よし………やるか」
宇川達は扉へ入り、鍵を閉めた。部屋の中には、ファイルやら書類やらが散らばっている。
「…書類とかがあるな……もしかしたら手掛かりがあるかもしれない…」
「よし!…茂樹さんが業人の相手をしてくれてる間……この部屋を調べようぜ!」
そして宇川達が書類などを調べていると、扉を蹴り飛ばして返り血を浴びた茂樹が、部屋へ入ってきた。
「…は…?……まだ…2分くらいしか経ってないよな…?」
「へへッ!…さすが……【鬼】と呼ばれるだけはあるな!」
「ナオトさんの家系…どうなってんだ……」
茂樹も加わり、手掛かりを探していると、茂樹が宇川達へ言った。
「おい…ちょっと来てくれ……」
「なんだ?…何か見つけたのか?」
「……ボイスレコーダーだ…まだ使える…」
……
「…よし……これより…各研究所の捜査を開始する……」
「……これで手掛かりを掴めればいいのだが…」
それぞれグループに分かれ、ストレンジャーと抵士官はPhoeniXへと乗り込んだ。
[ポイントωに向け…発進致します]
「…良かった……今回のメンバーからして…俺が戦えない事を隠す必要は無さそうだ…」
「ッたく…いい加減戦えるようになれ……」
「しょうがないだろ…俺は乖理と違って平凡な一般人なんだから…」
川畑達、ωグループを乗せたPhoeniXは、日本から少し離れた島へ着地した。
「…研究所はここから先にある……健闘を祈る」
「よし…行くよ」
「…ああ」
PhoeniXから降りて、ωグループは目の前にある漆黒の森を見つめた。
「何か…嫌な雰囲気……」
「確かここは……禁足地として知られていた島だ…」
「禁足地……」
「ああ…数百年くらい前から……この島に来た者は…祟りにあうとか何とかで知られていたんだ…」
すると森の奥から、冷たい風が吹いてきた。勇兎が乖理へ、しがみつく。
「……な…なんか……霊的な何かを感じる…」
「怖がりだな…勇兎は……」
勇兎がしがみついている乖理へ、川畑が尋ねた。
「幽霊とか…怖くないのか?」
「生憎…俺は霊を信じていないんだ」
「…そんな事言ってると…幽霊が出たりして……」
「……今まで散々…悪魔やら天使やら…非現実的なものを見てきたんだ……今更…幽霊が出たくらいで怖がらないよ」
正美がそう言うと、乖理はポーカーフェイスのまま、そう答えた。
「心強いな…乖理君…」
「…凄いよ…乖離は…」
「さぁ……行くぞ」
ωグループは、森の奥へと足を踏み入れていった。
「……何も出ませんように…」




