グループβの捜索
「俺が先だ!…ボスに挑むのは…中ボス倒してからにしな!」
「……いいだろう」
「俺の腕力は右も左も強さは変わらない……油断してると負けるぜ…!……十郎…開始の合図を…」
「はい……レディー…ゴーッ!」
その瞬間、梅岡は思い切り力を入れた。最初から、本気でやっていた。
「うぉりゃあ!!」
「おお!!」
マイケルと梅岡の腕は、どちらも動かない。
「力は互角か…!?」
「いや…梅岡の方が…!」
その数秒後に梅岡がマイケルの手を押さえ込み、マイケルの手は机につきそうになった、するとマイケルのマスクから、ほんの少し笑い声が聞こえてきた。
「……え…?」
すると段々、梅岡の手が上がってきた。梅岡は必死に抵抗するが、マイケルは止まらない。そして、梅岡の手の甲が、机についた。
「クッソ〜…」
「……マジか…」
「…さぁ……ミユキ…お前の番だ…」
「ふふ…久々に楽しめそうだね…」
ミユキはマイケルの手を握った、その瞬間にミユキはマイケルの力を大まかに把握した。
「うおぉ…どっちが勝つんだ…?」
「…へッ……ミユキさんだろ……」
「……レディー…ゴーッ!!」
腕相撲が始まったが、またしてもお互いに動かない。
「………はは…やるね…!」
「…くッ……」
「……今までしてきた相手の中で…TOP10に入る程に…」
マイケルは少しずつだが、ミユキに押されていた、そして。
「よっ…と!!」
「くぅ…ッ…」
ミユキとの勝負に、マイケルは敗れた。周りのみんなは『やはり』と言わんばかりの顔だった。
「やっぱり…ミユキか…」
「けど…マイケルもヤバかったな…」
「ああ……ヤタガラスに引けを取らないんじゃないか…?」
「…ふぅ……疲れた…少し外の空気を吸ってくる…」
そう言ってマイケルは、部屋から出て行った。それを確認して、ミユキは川畑と宇川の元へ歩いていった。
「……どう思う?…あの人…」
「猿のマスクがイカす」
「…即戦力になる良い人材……なのだが…何か不思議な感じだ……」
「それ僕も思った……何か…ヤバいオーラを感じるんだよねぇ……」
……
「…よし……これより…各研究所の捜査を開始する……」
「……これで手掛かりを掴めればいいのだが…」
それぞれグループに分かれ、ストレンジャーと抵士官はPhoeniXへと乗り込んだ。
[ポイントβに向け…発進致します]
「…あぁ……ポイントβの研究所って…ジャングルの中にあるんでしょ?…怖いなぁ……」
「今は気弱な方の斬仁か!」
宇川はPhoeniXの中で、怯えている斬仁を見ていた。
「つーかよ…『あの方』とやらを知ってる奴が…いつのまにか突然死するのやめてほしいわ……貴重な手掛かりなのによ…」
「…『あの方』とやらに…口封じで殺されたんだろうね…多分……」
「ッたく…ふざけんなよ……腹立たねぇか?…茂樹さん!」
「……仕方ないだろ」
茂樹は無表情のまま、外を眺めていた。
「…まぁ……茂樹さんと共闘できるからいいか…!」
「……フン」
そして目的地へ到着し、PhoeniXは研究所の真上で停まり、懸垂下降する為のロープが出てきた。
「うぉぉ!…ジャングル!!」
「ロープを伝って降りてくれ…道具はここにある」
「よし…降りるとしようか……な゛ッ!!」
すると宇川と茂樹は、PhoeniXから飛び出し、ロープを使わず地面に着地した。
「えぇ…」
「…地上まで40mあるのだが……」
着地した宇川と茂樹の後ろへ、2人と同様ロープを使わずに、斬仁が落下してきた。
「お前もできんのか!…つーか…人格変わってるし!」
「…へッ……まぁな…」
全員が地上へ着地し、ポイントβグループは、廃墟と化した研究所を見つめた。
「……よし…行くか…!」
「ああ……」
「…油断するなよ……何か臭う…」
βグループは警戒しながら、研究所の中へと入っていった。すると、奥の方へ人影が見えた。
「……何かいるな…!」
「…何だ……?」
人影のあった場所には、黒い液体が落ちていた。
「気色悪ぅ…」
「…………業が含まれている……恐らく…業人がいるのだろうな……」
「へッ!…面白くなってきたな!」
そして研究所の奥へと進んでいくと、絵画が沢山ある廊下へ出た。その廊下の奥には、古びた鉄扉がある
「おっ!…ここに何かあるんじゃねぇか?」
「よし!…入るか!」
斬仁が鉄扉を蹴り飛ばした、それを見てストレンジャー達は驚く。
「…筋力どうなってんだ…?」
「斬仁!…お前マジでヤバいな!」
そして鉄扉の奥には、暗闇が広がっている。
「よし…懐中電灯を……」
八鳥が懐中電灯のスイッチを入れて前を照らすと、地面に大量の黒い液体が落ちて、水溜りができていた。
「…何かいるぜ」
「おー…」
その奥には、膝をつく人型の何かがあった。
「……ッ!!」




