表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
406/457

ナオトの死




「…そういえば…君達はここに手掛かりを探しに来たんだよね?」

「……だったら何だ」

「あげるよ!…手掛かり!」

「は…?」


カイトが指をパチンと鳴らすと、スマホにメールが送られてきた。


「そのメールに書かれた5つの座標……そこには…僕を復活させた奴の仲間がいた研究所がある……そこに僕を復活させた奴の手掛かりがあるよ…!」

「……なに…?」

「それじゃあ……僕はそろそろ御暇しようかな!」

「待て…カイトォ!!」


ミユキが掴みかかるが、ミユキは小屋の壁を握っていた。


「…………ッッッ…!!」


その場で拳を握り締めるミユキ、それを見て何とも言えない顔をするヤタガラスと、抵士官。6人は重い足取りで、森を抜けていった。



……



「あっ!…みんな……帰ってきたぞ!」

「…どうだった?」

「………正美さん…茂樹さん…アキラさん…トシジさん…タケヲさん……申し訳ありませんでした…ッ…」

「…………………」


川畑と宇川はナオトの家族へ、平謝りした。宇川は無言で、川畑は涙目になり、震える声で。


「……俺達がいながら…ッ…」

「どうしたんだよ!?」

「…………何があったか話せ」


ヤタガラスは、何があったかを一語一句違わずに話した。その間、ナオトの家族は静かに聞いていた。


「ナオトさん…が……」

「…なるほどな……」

「……ごめんなさい…ごめんなさい…守れなか…っ…」


ミユキはその場で崩れるように膝をつき、そう呟いていた。


「……ヤタガラスの一員になった時点で…アイツは死を覚悟していた…」


“親父…これから俺は…いつ死んでもおかしくない状況になる……だから…死んでも悲しむなよ!…まぁ……結局死なないのが俺だけどな…!”


「…っていうか……お前らが頭下げる必要ないだろ」

「…………そうだな…アンタ達が謝る必要はない…」

「謝る暇があったら……一刻も早くカイトを見つけようぜ」

「……はい…」


そして大粒の涙を流す、ミユキと樹一郎の肩へ、茂樹と正美はそっと手を置いた。


「父さん…父さん……ッ…」

「……………」


その時だけ、常に無表情な茂樹は、無表情では無かった。



……



「……こんな感じでいいだろう…」

「…うん」


ストレンジャー達や抵士官達は、ナオトの墓の前に立っていた。ナオトの墓は、とても高級なものだった。


「………ナオトを守れなかった俺達抵士官の…せめてもの償いだ」

「……ありがとう」


すると宇川が、悔しそうに呟いた。


「…リミッターをレベルⅠ以上解除していれば……」

「レベル…?」

「……俺達が本来の実力を出してないのは言ったな…」

「ああ…」


川畑は抵士官へ、説明し始めた。


「レベルというのは…俺達がリミッターをどれだけ解除しているかを表す為に作ったものだ……基本的にはレベルⅠなのだが…IIかⅢにするべきだった……」

「…リミッターのレベルが低い程…身体能力とか戦闘能力が下がる…レベルⅠはレベルⅩの悪魔より数倍強い程度……だから…もしこれから戦う相手が最上位の神とか…それに匹敵する力を持つ者なら…その攻撃を受けた瞬間…僕達は普通に死ぬ……」

「……レベルⅢにする必要があるかもな…危険だが………だの…今はとりあえず…親友(ナオト)の弔いをしよう…」


墓へ手を合わして、立ち上がったヤタガラスへ茂樹が言った。


「…カイトをブッ倒すぞ……ナオトの分まで…な……」

「うん…」


そして、世界に5つある研究所へ行く準備を、ストレンジャー達は進めた。ヤタガラスにとって、その期間は空っぽで空虚なものだった。


「……俺達を集めてどうしたんだよ!?」

「…研究所に行くメンバーは決めただろ?」

「ああ……」



ポイントα


光P

樹一郎

ジーク

霧島トシジ

縞凪タケヲ


ポイントβ


宇川

茂樹

ミノル

八鳥

斬仁


ポイントζ


ミユキ

七海

梅岡

十郎


ポイントω


川畑

正美

勇兎

乖理

アザミ


ポイントγ


アキラ

レイ

シャルロッテ

未来

デスタル



「確かゼロとヘリオスは…オロチと業の事とか色々調べるのだよな!?」

「ああ…だから……ポイントζに行く者は他のポイントへ行く者に比べて…1人足りないだろう?」

「…確かにそうだね」

「だから…助っ人を用意した」

「助っ人…?」


すると部屋の中へ、猿のマスクを被ったスーツ姿の男が入ってきた。


「……エージェント・マイケルだ…宜しくな」

「…マイケル…?」

「SdSの試験で満点を取って…第3位抵士官となった男なのだが……今回の研究所捜査に関して本部で募集したら…真っ先に志願してきてな…」

「へぇ……」


マイケルを見て、ヤタガラスはその威圧感を感じ取っていた。


「あのヤタガラスと一緒に仕事できるんだ……志願しないわけにはいかないだろう…?」

「…ポイントζで足りなかった1人は…マイケルになった……そういう報告だ…」

「その報告だけかよ…」


報告が終わるとミユキ達ポイントζのメンバーである梅岡と十郎、ミユキはマイケルへ話しかけた。


「…マイケル……宜しくね…!」

「ああ」

「……握手…!」


ミユキはマイケルの前に手を出した、マイケルがその手を握ると、ミユキの目の色が変わった。


『…強いね……先生とか師匠には遠く及ばないけど………だけど何か不思議だな……何か…異質…というか違和感が…』

「……長いな…握手……もういいか?」

「あ…ああ!…ごめんごめん!」

「どうしたんだ?…ミユキさん…?」

「…何か感じ取ったのですか…?」


不思議そうに尋ねる梅岡と十郎に、ミユキは言った。


「………何か…威圧感とか感じ取ったんだけど……何か違和感も感じるだよねぇ…」

「違和感…?」

「……何か…異質な……業のようなものが…」
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ