フリークを尋問
「ポチッとな」
すると、目の前の床から階段が現れた。
「…秘密の入り口発見」
「ここが会場の入り口か…」
俺達は現れた階段を降りて、デスゲーム会場へと向かった。
「……エレベーターか」
「これで会場に降りるようだな」
エレベーターに乗ると、エレベーターは自動で降りていった。降りていると、後ろのガラスから会場全体が見えた。
「…地下にこんなもの作りやがって……」
そしてエレベーターが止まりドアが開くと、2人の天使が立っていた。
「「あっ」」
俺と川畑はすかさずブン殴って、気絶させた。
「危ねぇ…」
「…よし……この調子で天使全員を捕獲しよう」
「それじゃあ…僕はフリークを捕まえるよ」
「了解…」
ミユキと俺達は別れて、会場のスタッフルームにいる天使達を、静かに気絶させていった。
「今は1時だ…開催される6時の少し前…4時くらいまでに天使達を片付けたあと…SdSの増援を呼んで…会場に客として来る天使や悪魔を一網打尽にするのはどうだ?」
「そうだな」
「よしッ!…そんじゃあ張り切っていきましょか!!」
……
「……フリークは何処かなぁ…………ん?」
ミユキがフリークを捜索していると、固く閉ざされた鉄の扉があった。
『この扉…超気になる〜…』
ミユキは鉄扉を、静かに無理矢理こじ開けた。すると、中には衰弱している少女がいた。
「え?…キミ大丈夫…?……って…どう見ても大丈夫じゃないか……」
衰弱している少女へ、ミユキは急いで自身の血を与えた。
「…ぅ……」
「これでよし……」
「な…何だお前!?」
背後にいる天使を、鉄扉の部屋へ引き摺り込んでミユキは尋問した。
「この子は何なの?…デスゲームに出す……わけじゃないよね?」
「……何だよ…お前…ッ…ぐうッ!?」
「時間が無い……早く言ってよ」
「………フ…フリークさんの……ペットだよ……月に一度…交換する…ッ……ついさっき新しいペットが来たから…始末しようとしてたんだ……ッ…」
「あー…なるほどね……」
天使は呻き声を上げながら、ミユキへと話した。
「もう少し聞きたいことがある」
「…な…なんだよ……」
情報を聞き出して、ミユキは天使を気絶させた。
「……よし…早速フリークの所に行くか…!」
ミユキはフリークの部屋へと向かい、部屋に入った。その1分後位に、フリークが部屋に入ってきた。
「新しいペットか…これはなかなか……」
フリークが扉を閉めて、ミユキへ詰め寄る。その瞬間、ミユキはフリークの急所を的確に攻撃した。
「ぐくッ…!?」
「ふふ…新しいペットだと思った?」
「…ッ……貴様………ッ!…もしや……ミユキ…!?」
「とりあえず…君には聞きたい事があるんだ……」
ミユキは怯んでいるフリークを、椅子に座らせ手錠をして拘束した。
「……ッ…」
「SdSから…天使と悪魔を拘束する為の手錠……天使でも外せないらしいね……めっちゃ便利…!」
「クソが……」
そしてミユキは、メメントモリを宿したナイフを作り出し、フリークの喉元へ押し付けた。
「…僕のメメントモリを宿した武器で殺された者は…二度と生き返れない……もし…変な真似したら殺すよ?」
「…………」
大人しくなったフリークへ、ミユキは尋問をした。
「さて……僕が聞きたいのは…カイトについてだ…」
「……………カイト…」
「カイトとかについて知ってる事…話して?」
「……カイトなんて知らなr」
「嘘」
ミユキはフリークの目を、覗き込みながら言った。
「駄目だよ…ホントの事を話さないと…」
「……………カイトは…俺のゲームをよく見に来る客なのだが……この前ゲームを見に来たカイトと…少し話した時に……」
“隠れ家的なの欲しかったのだけどさ…シェリーが用意してくれたんだ”
“…隠れ家か……”
“やっぱり寝床が欲しいからさ”
「…隠れ家か……場所は?」
「……知らない」
「もう…」
「本当だ…本当に知らない…」
フリークは声を荒げて、ミユキへと言った。
「フリークさん!?…どうしました!?」
「……バレたら面倒な事になるな……」
するとその声を聞いて、2人の天使がミユキとフリークのいる部屋へと向かってきた。
「フリークさん…どうしたんですか?」
「…どうする…入るか…?」
「ひぅ!…ぅん…アッ…アンッ!…ンッ…!」
ミユキは、外に漏れるような声量で喘ぎ声を出した。
「……あっ…失礼しました…」
「…そういえば……今日…新しいペットが来る日だった…」
その声を聞いて、何かを察した天使は去っていった。
「………エッチなビデオ見てて良かったよ〜…」
「……………」
「ちなみに…こう見えて男なのよボク……童貞でも処女でもない…って…男に処女なんて無いか……いや…どうなんだろう……ある意味あるのか…?……まぁ…どうでもいいか」
そしてフリークの背後へ立って、ミユキは尋ねた。
「カイトの仲間とか……その辺の事は知らない?」
「………カイトの他に2人…天使でも悪魔でも無い者がいる……その2人の事は知らないが……3人はカイトを復活させた奴に従ってる…」
「…じゃあ復活させた者ってのは……誰?」
「俺は知らない……多分…その復活させた者の事はカイトと…さっき言った2人しか知らないと思うぞ…?」
「……オッケー…ご協力ありがとうございました…!」




