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尾行開始




「…このフリークという天使が……数日前にカイトと接触しています…」

「確かに…話してる相手はカイトだな…」


俺達が見ている、街の監視カメラの映像には、フリークという天使がカイトと接触している様子が映されていた。


「……抵士官が急いで向かったのですが…その頃にはもう二人の姿はありませんでした…」

「相変わらず…逃げ足の早い野郎だ……」


フリーク、まずはコイツを見つけないとな。


「…フリークについて…詳しく…」

「はい……フリークは…とあるゲームの主催を務める天使です…」

「ゲーム…?」

「……捕まえた人間を…強制的に参加させて…見世物にする……デスゲームの主催です…」

「どの世界にも…しょうもねぇデスゲームを開く奴がいるんだな…!」


そして、俺達はフリークを追う事にした。


「よし…フリーク探すか…」

「……フリークの仲間や手下から見つけて…居場所を吐かせないとな…」

「それなら丁度…シークスがフリークと会う約束をしているので…尾行する抵士官を派遣しようと思ったので…共に尾行しますか?」

「おっ!…マジか!…それじゃあ尾行するぜ!!」

「では……派遣した抵士官達の集合場所をスマホに送っておきます」


すると、スマホに抵士官達の集合場所のマップが送られてきた。


「サンキュー!」

「よっしゃ!…早速行こうぜ!」



……



「…誰もいねぇじゃねぇか」

「……こっちだよ」


誰もいないので、俺達が辺りを見回していると、近くにいた帽子を被った男性が俺達へ声をかけた。


「…え?」

「君達が…シークスを捕獲する為に来た人達だろ?」

「え?…それじゃあアンタが抵士官?」

「うん…そうだよ……だけど…とりあえずこっち来て」


そして、俺達はとある店の中へと案内された。店の中に入ると、男性が帽子を取った。


「…これで分かるかな…?」

「あぁ…確か……黒山昭仁…だったか…」


【漆黒のサムライ】黒山 昭仁(あきひと)

レベルⅠ〜Ⅹの悪魔、天使、業人の撃破数214体

レジアル『閃光灯』


「そうだよ…他にも……あと3人いる」


アキヒトがそう言うと、奥から私服のもう一人の抵士官が歩いてきた。


「……会うのはあの歓迎会以来ね」


【反逆の爪痕】薗田 薫

レベルⅠ〜Ⅹの悪魔、天使、業人の撃破数199体

レジアル『スクラッチ』


「おぉ!…歓迎会で酒めっちゃ飲んでた奴だ!!」

「…そんな覚え方してたの……」

「3人だよな?…あと2人は?」

「少し遅れてくるそうだ」


そして、アキヒトは俺達の服を見て言った。


「君達の顔は向こうにバレてるから…尾行する前に変装する必要がある」

「…まぁ……確かにそうだな……」



……



「………何で変装するのに俺達は女物の服なのか分からんのだが」

「似合ってるからいいだろ!!」


俺と宇川と樹一郎は普通に変装して、川畑とミユキには女物の服を着せて、女性に変装させた。


「それに…女性なら尾行してるのがバレても…相手は油断するだろ?」

「ああ!…っていうか…お前らはもう女装慣れてるだろ!」

「…コイツら……」


川畑はキレ気味で、俺達の方を睨んだ。


「……とりあえずこの格好で尾行しようよ先生…!」

「チッ……まぁ…アキヒト達を待たせているからしょうがない……このままでいくか…」

「それじゃあ…()()をしようか」


俺達は変装をして、店から出てきた。


「変装は終わったか…って…えっ……?」

「おっ!…丁度2人も来たようだぜ!!」

「いや…まぁ…来たけど……」

「確か……中村電仁と…町拓海だったか…」


【戦略鬼】中村 電仁(でんじん)

レベルⅠ〜Ⅹの悪魔、天使、業人の撃破数182体

レジアル『ホムラ』


【魔眼の狙撃手】(まちだ) 拓海(たくみ)

レベルⅠ〜Ⅹの悪魔、天使、業人の撃破数207体

レジアル『ShooteR07』


「それよりも!…顔が歓迎会の時と…別人じゃないか…!!」


変装をした俺達を見て、4人を驚いていた。まぁ、無理も無いだろうな。俺達の顔は川畑のメイクにより、アイドルのようにイケメンになってるからな。


「川畑のメイクのおかげだ!」

「……凄いな…」

「別人だよ…」

「よし!…これで変装は完璧だ!…早速尾行するぞ!!」



……



「…………アイツか…」

「…ああ」


マンションから、普通の男性が出てきた。一見すると、とても天使のシークスには見えない。


「上手く人間の姿になってんな…」

「だが…天使の匂いはプンプンするぜ……」


シークスは辺りを見回すと、路地の方へ歩いていった。


「よし…つけるぞ」


俺達は自然な雰囲気で、シークスをつけていった。シークスは、途中途中に周囲を見回しているが、俺達には気付いていない様だった。


「…尾行には気付かれていないな……」

「このままいくぞ」











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