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鬨の声が微かに聞こえる……




「えぐッ!?」

「……梅岡君は…ここだね…」

「アヒャッ…アハハッ!……えへへえへ…ギ……ギツイ!!…マジキツッ…テ…ッ…!」


梅岡は涙を流しているが、大笑いしていた。5秒程してミユキが梅岡から離れると、梅岡は人形のようにその場で倒れた。


「…ハッ…ハァ……あッ…あと3秒されてたら…ッ……わッ…笑い死んでた…マジでッ………」

「……凄いですね…」


息切れする梅岡が、ふらつきながらソファに座って頭を掻きながら呟いた。


「………おかしいな…俺こちょこちょ効かないのにな……」

「…僕も…こちょこちょは効かなかったけど……師匠にされた時は梅岡君みたいになったよ!」

「……師匠にされた?…それじゃあ師匠から教わったのか?」

「そう!…これは師匠に教えてもらったんだ!…痛みに強い人には結構キクよ!」


話で盛り上がるミユキ達へ、スカーレットが尋ねた。


「…なぁ……あの手下から引き出した情報は?」

「あぁ!…言い忘れてた!」


ミユキは王達と、梅岡達の方を見て話し始めた。



……



「じゃあ話そうか……まずは…悪神側の事ね!」

「ああ」

「悪神はね……二人で一人の神なんだ!……要するに兄弟って事ね………えーっと…僕が会ったラインが兄…そしてギルドで会ったレインが弟のね!……確か…名前はエラトマ…」

「……ふむ…エラトマ兄弟か…」


悪神は兄弟で、ギルドで出会ったレインは悪神兄弟の弟だったのか。というか、悪神兄弟の名前はエラトマと聞いたが、エラトマってどこかで聞いたことあるな。


「…そのエラトマ兄弟に仕える手下はあと2人いる!」

「……あと2人もいるのか…」

「そして…悪神の協力者……災神ワーガナの事も教えてくれた…」


ミユキさんは不敵な笑みで、俺達へ言った。


「災神ワーガナ……ミノルの神殺しの時以来だな…その名前が出るのは…」

「……確か…エラトマ兄弟が霊体だから攻撃が効かないって話はしたよね?」

「ああ」

「…実は……エラトマ兄弟を霊体化してるのは機械じゃなくて………その災神ワーガナらしいんだ……」


そう言ったミユキさんへ、エミリアさんが質問をした。


「じゃあさ!…ワーガナを倒せば悪神へダメージを与えられるって事だね!」

「そゆこと!」

「………ワーガナ…か……」


災神はワーガナという名前なのか、するとその名前を聞いた樹一郎さんは、眉間にシワを寄せていた。


「まぁ!…情報は一通り話したかな!」


ミユキさんはエラトマ兄弟と、その手下、そしてワーガナの事を話し終えた。するとスカーレットさんが、ミユキさんへ尋ねた。


「…情報は得たが……エラトマ兄弟討伐に関してはどうする?…こちらから攻めるか…向こうから来るのを迎え撃つか…」

「……あー…どうしようかなぁ…」


するとその時、俺達の部屋へ半透明なレインが現れた。何だいきなり!?……そして俺がレインへ触ろうとすると…すり抜けた……


「レイン!!」

「…立体映像だ……」


立体映像のレインはミユキをジッと見ながら、話し始めた。


[……僕達は君達の挑発に乗って…ライド大陸にあるアロン…レイド大陸にある人間の国を…3日後に攻撃する…]

「…ほう」

[…………だから先に…僕達の計画を話そう………僕達の計画は…このテオロンを奪い…テオロンにいる人間を兵隊にし……ゴッドカンパニーを破壊する事だ]


ゴッドカンパニーを破壊だと…あの神々が働いてる会社を破壊するのが狙いなのか……


「…神が傷付ける事のできない人間を…人質兼兵隊にするつもりか…」

[……そしてオリジン…今戻ってくるなら……許してあげるよ?]


するとぬいぐるみから、オリジンが飛び出してきて、レインへ言った。


[ふふ…愚問を…………寝言は寝て言え]

[そうか……君は一応…僕達の身体の一部だし?……傷付けるような事はしたくなかったけど…]

[…こちらから尋ねるが…桜郎はどうした?]

「あ…そうだ……桜郎はどうした!?」


それを聞いて、レインは不敵な笑みを浮かべながら答えた。


[…元気だよ……とても…とってもね…]

[………………]


そう答えて、レインの立体映像は消えた。


「…3日後か……」

「……桜郎が気になるが…今はエラトマ兄弟を倒す事を考えるとしよう…」

「…だな」

「じゃあ…君達王様が…戦いの準備してる間に……僕が作戦を考えとくよ!」



……



「……相変わらず…王様達は仕事が早いねぇ…」

「アンタも一応…王様だけどな」


俺と十郎、ミユキさんはエラトマ兄弟のアジト方面へ向けられて築かれていく砦を見ていた。


「…なんかずっと見ていたい……」


そして少しすると、ミユキさんは何か思い出したかのようにハッとして、俺達へ言った。


「用事を思い出した!……何かあったらメールしてね!」

「お!?…お……おお…」


ミユキさんは移動魔法を展開して、どこかへ消えていった。






















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