表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
151/457

午後6時20分の団結




血を吹き出しながら、梅岡はミノルをぶん殴った。しかし、ダメージは少ない。


「小賢しいッ!!」

「…ぐわッ!…がッ!!」


梅岡にミノルのストレートパンチがクリーンヒットして、梅岡は吹き飛んだ。


「……お前が何を言おうと俺は世界を壊す!」

「さッ…さっきと言ってる事が…違うぜ…ミノルさん…」

「あ?…俺は世界…アレ……俺は神と人をぶっ殺し……ァ…」


ミノルは困惑しながら、苦しそうにその場でうずくまった。


「なんだ…俺は何をしようとしてんだ!?……神と人を滅ぼす…世界を壊す……あ…あぁああぁあッ!!」

「ミ…ミノル」

「ウガァァアァァア!!」


そして、起き上がると腕を振り回して辺りを破壊した。


「ミノル!…や……やめろッ!!」

「ウォォォアアアッ!!」

「桜郎君!…アレはもうミノルじゃあない……ただの悪魔…モンスターだ!」


小鳥遊は桜郎をギルドの方へ突き飛ばして言った。


「ミノルの意識が…薄くなってる……もう声も届かないよ…!」

「くッ…ミノル……」


ミノルは凶暴なモンスターの如く、暴れ回っている。


「…桜郎!……離れてろ!!」


梅岡は暴れるミノルを思い切り殴り、その拳は頭に当たった。


「……ぐッ…!?」


痛みが走り、左手を見ると指が有り得ない方向へ向き、変色しており動かす事が出来なかった。


「…指が折れたか……」

「大丈夫なの!?」

「あ…ああ…」


梅岡は眉間を寄せてミノルを見た、すると、梅岡の殴ったミノルの額に亀裂が入っていた。


「……ヒビが…」

「…ッ!……もしかしたら………みんな!!」


佐々木はミノルのヒビを見てハッとすると、その場の者達に言った


「なんだ!?」

「…梅岡のあの一撃で入った亀裂を【神眼】で見たら……ミノルの表面を…何かは分からないけの黒い外殻が包み込んでいるという事が分かった!」

「……つまり!?」

「つまり()()()()()()を破壊すれば…中のミノルを助けられるかもしれない!」


その言葉を聞いて、戦士達は集まった。


「…黒い外殻だと!?」

「うん!…ミノルは鎧を着てるみたいに……黒い謎の物質に包まれているんだ…!」

「……その謎の物質に…人を狂わせる何かがあんのかもしれないな…」

「要するに…ミノルをあの黒い外殻から取り出せばいいわけだ」


軽く作戦を立てて、戦士達は暴れるミノルの方を向いた。


「よし…内部は傷付けずに……外側だけを破壊するんだ!」

「…それじゃあ…行くぞ!」

「ああ!」


阿笠と真風、アリスはミノルとの間合いを高速で詰めた。そして梅岡と小鳥遊は少し離れてスキをうかがっていた。佐々木は遠くからミノルを凝視していた。


「……よし!…頬を殴って!」

「オラァ!!」


佐々木の声を聞いて梅岡は、阿笠と真風に夢中なミノルの頬を思い切りブン殴った。


「ウゴォォ!!」

「さっきよりもヒビがデカくなってるぜ!」


ミノルが梅岡を睨んで掴んだ瞬間、真風はミノルの首に腕を回してチョークスリーパーをして、梅岡から引き剥がした。


「うぐッ!」


真風の腹に肘打ちし、続けて顔面に食らわせようとすると阿笠が【神雷】の宿った腕でミノルを殴った。


「……表面を焦がして破壊出来ると思ったが……【神雷】が効かない……」

「…けど梅岡の腕力なら破壊出来るのか……」


梅岡は怯んだミノルの額へ連続で殴った。そして、亀裂は顔全体を覆った。


「………腕力ヤバすぎな…」

「…片腕だと殴り辛いな……」


すると小鳥遊が【神腕】でミノルの顔面を思い切り殴った。


「……僕の事忘れないでよ!……僕も破壊担当なんだからさ!」

「…フン……そうだな」


更に亀裂が広がると、ミノルは腕を振り回して戦士達を吹き飛ばした。


「うお!!」


だが、真風と阿笠はすぐに態勢を立て直しミノルへ向かってタックルをし、アリスはミノルを羽交い締めにした。


「俺たちはミノルの動きを封じる係だからな…!……離れるわけにはいかねぇ!」

「……さぁ…今のうちに!」

「あぁ!」


梅岡と小鳥遊は同時に殴りかかり、それぞれミノルの額、喉元を殴った。すると亀裂は身体全体へ広がった。


「佐々木君!…次はどこだ!」

「…胸と腹を殴れば効果的だよ!」

「オーケー!」


そして続けて梅岡と小鳥遊が、胸と腹を殴った。すると更にヒビは細かくなり、黒い欠片が少し落ちてきた。


「ガァァァ!!」

「…佐々木の【神眼】で…何処を攻撃すれば亀裂を効率的に広がる事が出来るか分かる……佐々木がやられてなくて良かった…ウグッ!?」

「馬鹿!!」


膝蹴りを食らい真風は怯み、阿笠とアリスは吹き飛ばされた。


「うおッ!」

「うわッ!」


二人を吹き飛ばした瞬間、ミノルはその場で呼吸が荒くなり、動かなくなった。


「……どうやら疲労が溜まったようだな…」

「今がチャンスだ!……全員で外殻を破壊するぞ!」


先陣切るように、梅岡と小鳥遊は佐々木の指示に従って思い切りミノルを殴った。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ