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存在消失(2)

途中まで投稿してます。

後で加筆します。

「観月君のご家族は?」

「ご両親は数年前に交通事故で亡くなっています...今は私とアパートを借りて二人で暮らしていました。」

「高校生で同棲って結構珍しいよね、ちょっとうらやましいかも。」

綾ちゃん先輩が小声で呟く。

「あっ...ごめんなさい、今はそれどころじゃないよね」

「いえっ、確かに周りの女友達からもよく羨ましがられてましたし、恵まれていたんだと思います。」

「観月君は優しくて頼りがいもあって、私が不安なときいつもそばで支えてくれていました...

なのに...」

月島は声を震わせる。

「社長!早速調査を開始しましょう!」

「星取君、やる気があるのは結構なんだが...仕事の依頼である以上はお金のお話がどうしてもねぇ...」

「50万でいかがでしょう?」

社長の目の色が一瞬で変わる

「50万?学生には大金だと思うけれど?」

「実家がそれなりに裕福なので」

「猫探しするよりはよっぽどいい額ですね。」

基本的に我が社では給料は歩合制だ。報酬の3割が事務所の運営費に、残りの7割がそのまま給料となる。

複数人で仕事の依頼を受けた場合は当然、人数分を割った額になる。

今回の場合、仮に依頼が達成できれば事務所に15万円、残りの35万円が給料になる。

猫探しの報酬が2~3万程度だと考えれば悪くない額だ。

何より異能力事件のにおいがヒシヒシと感じられる、調査に参加しない手はないだろう。

「俺も手伝いますよ」

「ほんと!?景君が手伝ってくれるなら100人力だよー!」

キラキラ目を輝かせながら両手を合わせて拝んでくる。あまりにもあざといんだけどかわいいから許そう。

「報酬金は申し分なしだ。月島さん、この依頼を正式に引き受けましょう」

「あ、ありがとうございます!」

月島は依頼を引き受けてくれるのが意外だったようで驚いた顔をしていた。

「早速だか今回の依頼は星取君と椿木君の二人に一任しよう」

「あれ?社長は手伝ってくれないんですか?」

「別件があってね、手が空き次第、調査に協力しよう。」

「わかりました。」

社長とはかれこれ3年の付き合いになるが社長の『手が空き次第』は一般人がよく使う『行けたら行く』と同義であるを知っている。

つまり調査人員としてカウントしないほうがいいだろう。

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