子豚
前回
ごく普通に友人と登校していたある朝ふざけて考えた呪文唱えた瞬間空が暗くなりイナズマがはしるのであった。俺はドラ⚪ンボールが発動したのかと思ったがイナズマしか見えないのでそうではないらしいことがわかったのだ。そしてそのイナズマは俺の友人、豚太郎に直撃したのだった!
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うぅー
光が強すぎて目があけられない
その光は数十秒間続いた、光のまぶしさはイナズマの明るさとはまた別の明るさであった。それは光輝く黄金でも見ているかのようだった。
「ブヒ」
ん?なんだ、今の聞き覚えのある鳴き声は
そっと目を開けてみると光はなくなっており、そこにはトンとは似て異なる物体がちょこんと座っていたのだ。
「豚?いやあの大きさから言うと子豚だな」
ん?なぜここに豚がいるんだ???
んー、合理的に考えると
トン(腹口豚太郎) = こいつ(子豚)
んーー
んーーー
いや、ない
こう見えて俺は理論主義者なんだ、理屈に合わないことは信じないようにしているのだよ。多分トンのやつは電気の圧が強すぎて消し飛んだんだ、、、南無阿弥陀仏
ん!??この理屈から言うと、トン=脂肪+高電圧=豚?
なるほど電気分解されたのか!
というように俺はトンよりかわ残念ではないと自分では思っているが確かに俺の脳も残念な育ち方ををしたのである。
「ブヒ、ブヒ、ブヒー」
何か言ってるようだが、、、全くわからん!
まあこいつがトン(腹口豚太郎)であるとしてだ、これからどうするべきなんだ?、、、
「あれ、大神腹くん?」
その時俺のハートをふるわす声が響いた。
振り向いてみるとそこには一人の女の子がいた
「何してるのこんなところで?」
歳17同級生、少し茶色がかった黒髪ロング、青い瞳に整った顔立ち、それになにより透き通ったきれいな声質
そう、俺の片思い中の人である大村白愛ちゃんである!。
「えと、そう!道端になぜな子豚がいたんですよ!。」
すまん、トンらしき子豚よ。俺の青春がかかってるかもしれないんだよ
「え、本当それは大変ね!けど野良豚なんて聞いたことないわ!どうするべきなのかしら!?」
この子は少し天然である。
「よし、わかったわ!まず私の家にきて!」
ん?
「はい?」
「私の家につれて来て!」
えェェェェーーーーーーーーーーーーー!!!!!
いいのかこんな騒動に乗じて女の子の家になんかいって、、、本当にいいのかよ!!!!???
みなさんはなぜこんなに女の子の家ごときで驚くかとお思いでしょうが恥ずかしながら実は俺、大神腹和博は女の子の家愚か遊んだり会話したりすることさえもできずに今まで生きてきたのだ。そして付け加えて言うとその生活が長く続いたせいか今では女の子と対面するだけで頭が真っ白になり、なにも話せなくなるという拒否反応が起こる。
「ホ、ホントにいいんですか?」
心臓よおさまれ
「当たり前じゃない、困ってる友達を見捨てるほど私はひどい女じゃないわよ!」
さすがだなー、、、可愛い
「じゃあ行かせてもらいます」
俺は弱々しい声で念願の女の子の家に行かせてもらう宣言をしたあと豚を抱えてと歩と歩と将来のお義父さんお義母さんの家へと歩きだすのであった。
・・・5分後
「ついたわ」
そこには東京ドーム二個分はあるのではないかと思わんばかりの昔ながらの大屋敷があった。まあこれは置いといて
そして皆さん気になるであろう来るまでの5分間、5分の会話は厳しいものであった。なにを話すか頭をフル回転させた結果、豚の話になり左手に抱えているものがどうして街中にいたのかの理由を討論して終わったのだ。まあ実際のところそれが本文なわけで正解なのかもしれないんだが、せっかくの仲良くなれるチャンスなんだからもっといい話題があったんじゃあないのか!?いやもう終わったことは仕方ないよし次だ
「そして次にきたわけだが、、、なんだこのドデカイ門わー!!」
気がついたら俺が3人分くらいの高さの門を呆然と数十秒間ながめてしまっていた。
「どうされましたか?」
彼女の声で我にかえった
「あ、いえいえなんでもないですよ~」
「じゃあ、入りましょうか」
「はい!」
変に高い声がでてしまったー!
「フフフ」
彼女は少し笑った、その笑顔は天使のように美しいのだった。
「すいません、白愛です。とある事情により家に帰って参りましたので門を開けてもらえますか」
彼女は門の横についてあるインターホンに向かってそうしゃべるとそのインターホンからおそらくこの家で働いているであろう女の人から「かしこまりました」と丁寧でしっかりと返事が返ってきた。
そして少し間があったあとゆっくりと門が開いていった。俺が見るその開いた門の向こう側に見える世界は竜宮城並みの別世界であった。(本当に白愛ちゃんはお姫様だったんだな~)
「さぁ、どうぞ」
そんな美しいく優しい声で「どうぞ♥️」と言われたらもうはいるしかないじゃない!
「お、お、お邪魔します」
俺は豚を抱えながらビシッと踏みしめるように門の敷居をまたいだのだった。、、、、、
続く