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暗闇
不定期ですが一応2日ごとくらいの更新を目安に頑張ります
道を選ぶということは安全な道を選ぶということではないらしい。その言葉の意味が分からないわけではない。だけど僕には自分にあった道を探し出す力も茨の道を耐え抜く強靭な精神力もなかった。だから僕は自分が歩けそうな道がなくなるたびに何度も立ち止まった。
歩けそうにない道には×で印をつけて新しい道が現れるまで何もできずにただ時間を無駄にしつづけた。いつまで待っても道が見つからないときは逃げたりもした。
立ち止まって、逃げて、また立ち止まって
気がつくと僕の視界は無数の黒い×に埋め尽くされていた。
何も見えない。何も聞こえない。息が苦しい。体が重い…。
今すぐ別の場所に移動しなければ…そう思ったが僕の体は既に重力に逆らえきれなくなっていた…
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