七夕special!
多分、こんなの誰も書かないだろうな…
一組の男女が相対している…
「お久しぶり。彦星。」
「織姫…」
「今年もまた、この日がやって来たのね。待ち遠しかったわ。」
「…」
「さぁ、今年も思う存分、愛死合いましょうっ!彦星っ!」
そう言った織姫の周りに光が集まり刀の形を創っていく。
「あぁっ!望むところだっ!織姫っ!」
彦星も持っていた刀を引き抜き、油断無く構える。 次の瞬間、戦いの火蓋は切って落とされたっ!
織姫が高速で間合いを詰めると同時に光の刀で斬り掛かるが、彦星はこれを難なく捌き、逆に織姫に斬り掛かるっ!
一瞬、驚いた織姫だが、直ぐ様更に詰め寄り彦星に体当たりを食らわせる!
「くっ!やるなっ!織姫っ!」
「うふふ♪ありがとう♪彦星っ!」
刃と刃がぶつかり合い、火花を散らし、剣戟が響き渡るっ!
「うふふふふっ!あはははははっ!愉しいわっ!!なんて愉しいのかしらっ!!ねぇっ!彦星っ!貴方もそう思うでしょうっ!」
「あぁっ!私も君と存分に愛死合えてとても愉しいよっ!織姫っ!」
「彦星っ!やはり貴方は、わたくしの想いの人っ!
この一年、貴方の事を忘れた日は1日たりとて有りませんでしたっ!あぁっ!彦星っ!わたくしの愛しい御方っ!」 「私もだっ!織姫っ!私とてっ!そなたを忘れた日など1日たりとて有りはしないっ!あぁっ!織姫っ!私が生涯の内で愛した只一人の人っ!」
そう、今この瞬間、確かに二人は愛死合い、そして逢瀬を重ねているのだ…
そして…
「もう…夜が明けてしまうのですね…」
「あぁ…」
「朝など…来なければいいのに…彦星…」
「…織姫…」
二人の、別れの時は訪れる…
「…もう少しだけ…このままで…」
「あぁ…最期の一時まで…このままで…」
そして、二人は星になる…
「彦星様…また来年、お待ち致しております…」
「織姫…私も、また来年を待ち望んでいる…」
七夕SP-fin-
如何でしたか?こんな七夕もあってもいいかも?




