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『人見知り独身の私、ドラマの恋に憧れてたら……チワワのラテが影で異世界を無双していました』  作者: talina


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第4話 「ぼくのしあわせのつくりかた」

 ぼくの名前はラテ。

 みるくのペットで、チワワで、そして……みるくの味方だ。


 異世界?

 知らない場所?

 そんなことはどうでもいい。

 みるくが「怖くない」と思えるなら、そこが最適解。


 でもね。


 ぼくが見たのは、村長のにおい。

 笑っていたけど、すごく黒いにおい。

 優しい言葉の裏に、いやな目的がたっぷり。


 “みるくを利用するつもりの人だ”って、すぐわかった。


 ぼくが黙ってモグモグとごはんを食べてたのは……

 そのあいだに、背後の壁をかじってたからだ。


 ちょっとだけね?

 力を抑えめに噛んだだけ。


 そしたら、家の裏の物置が、どしゃーんって倒れちゃった。


 あれは本当にちょっとだけ噛んだだけなんだよ?

 チワワの乳歯のパワーを甘くみたらダメ。


 村長が慌てて裏に走っていったから、みるくは変な仕事の話から解放された。

 結果オーライってやつ。


 それに……

ぼくは、みるくに「優しいね」って言われるのが一番好き。


 “守ったよ!”ってアピールしたら、みるくはきっと自分を責める。

 誰かが傷ついたら、みるくは泣く。


 だから全部ぼくが勝手にやって、みるくは笑ってればいい。


 それが、ぼくのしあわせのつくりかた。


 もう一つ、だいじなこと。


 この世界の人たち、みるくには優しくしてほしいけど……

 ぼくの姿が見えると、どうしてもひざまずいちゃう。

 ちょっと、力が強すぎるせいかもしれない。


 だからこの世界では、ぼくの姿は、みるく以外には見えないようになってる。


 みるくは知らない。

 知らなくていい。


 ふわっと膝の上に飛び乗ると、みるくは頭を撫でてくれる。


 「ラテは本当にいい子だね」


 その言葉だけで、ぼくはなんだってできる。

 いや、なんだってする。


 だって……

 みるくは、ぼくの主人で、世界でいちばん大切なヒト。


 この世界を、みるくが笑って過ごせる場所にする。

 どんなことをしても。


 背後で、誰かの小さな悪意の“におい”が漂った。

 ぼくの尻尾がふわっと立つ。


 ちょっと、行ってくるね。

 みるくはゆっくりお茶を飲んでればいい。

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