ここはどこなの。
昨日ムカムカして夜遅かったからまだ眠いのに、朝の光が眩しくて目が覚めっちゃった。
カーテンを開けたのは誰?どうせママね。
本当この前からムカムカすることしかしないんだから。って、え?ここ、どこなの?
「わあああああ。とっても素敵!綺麗!お姫様みたいなベッド!それに部屋が凄いきらきらしてて、お金持ちのお部屋みたい。ネズミーランドのお城の中のお部屋にそっくり。」
「お嬢様!?どう、されたのですか?」
「お嬢様?え、それって私の事?それにあなた誰?メイドみたいな服!可愛いなぁその服、私も着てみたい。って、なんでそんなに背が低いの?」
このメイドさんが低いんじゃないや。私の背が高くなってる?どういうこと?あれ、メイドさん扉から慌ててどっか行っちゃった。まぁいいや。
このきらきらのお姫様みたいな部屋もおかしいけど、本当に背が高くなってるのか見て見なきゃ。
「鏡、鏡、あった!わああああああああ!すっごい綺麗。私綺麗な女の人になっちゃってる。紫の目に憧れの金の髪!それもつやつやしててはちみつみたい。お肌はママよりも白くてプルプルね。でも、この人誰だろ?」
ぐううううう。
起きたばかりでお腹が空いちゃったみたい。怖い。怖いよ。涙だって出てきた。起きたらきらきらのお姫様みたいなお部屋で、高校生くらいの綺麗な外国人のお姉さんになってて、メイドの服を着てた人はきっと本当のメイドさん。
……どうして?どうしてこんなことになっちゃったの?ママにパパは?猫のみーちゃんは?私のお家は?それにこの女の人は誰でここはどこ?
「う、うわあああああああああああん」
こんなに泣いてるのに、なんで誰も来ないの。
あのメイドさんはどこ行ったの。
なんで、涙が少しずつしか出ないの。こんな大人みたいな泣き方、この身体変だよぉ。