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きょうかしょ

今から100年前、人類は新たなステージへと到達した。


物体を分子レベルで分解し、離れた場所で再構築することが可能となったのだ。


この技術は物流に大きな革命をもたらし今まで人類の課題とされていた貧困問題、食料問題の改善に大きく貢献した。


研究者たちは当初は生き物以外を対象としていたが、実験が進むにつれ昆虫、実験用マウス、チンパンジーと社会から糾弾されるような内容へと変わっていった。


生物を分解し、再構築したとしても自我は保存するという見解で研究者たちが一致したとき

実験の対象は人間へと移り、その際人類は新たな原子となる通称魔力(Mana )を発見した。


この原子は自我を構成する原子であったことから転送したとしても別人になったり人格が失われる危険性はないとわかりすぐさま人間の移動手段として注目されるようになった。


テレポートとよばれる移動手段が確立され世に出回り始めたときは人体を分解したときに生じる痛みにおびえる人々が多く利用されることはごくわずかであったが人体を瞬時に分解するため痛みなど感じることはないことが徐々に認知されるにつれて利用者は増えていき、100年たった現在ではテレポート以外の長距離の交通手段は娯楽用に使用されるのみとなった。


テレポートの発明から50年後、テレポートは転送先の座標が設定されているため移動することができるが、虚数を交えた特定の座標を入力すると地球ではない異空間につながることが発見された。


異空間内の環境が人体に問題ないことが実証されると、世界中の国々はすぐに探索を開始した。


すると異空間内は多様な生き物がいるとともにゲームにでてくるかのような全身が緑色の醜悪な子供のような見た目をした生物や豚の進化系と思われる生物などがいたが、そのどれもが人間を認識すると直ちに襲い掛かってくるという共通点があった。


また現在異空間内の生き物を殺すと人の持つ魔力が増えることが分かっており、それに伴い身体能力の上昇や手から火を出すなどの不可思議な能力を持つことができるようになる。


また倒した生き物の死体はすぐに粒子へと変わり、人の着用できる装備や加工が可能な素材へと変化する性質を持っていた。


その素材が地球上では入手することのできないものであったため各国が争うように探索と法規制を進めた結果

一般人も異空間内、通称ダンジョンの探索が可能となり現在では高校1年生から保護者の同意があれば探索が可能となっている。


ダンジョンについては300年以上前に作られた電子ゲームの世界であるといった仮説はあるが詳しいことは

分かっておらず、不明な点が多々あり、現在でも議論が続いている。

















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