【エッセイ】で?
筆者はわりと毛深くて、腕やら指やらにもフツーに毛がはえてるんですけど、まあこの辺を一切気にしない…わけではないんですねやっぱり。
除毛とかちょいちょいしたりはしていました。
ただ、最近はそういうのもさっぱりしてないです。
なぜなら彼女と一緒に寝ているとき、彼女が「ンションションショ」っていいながら筆者の毛を抜こうとするからです。
当然実際に抜くわけではなく、抜くフリです。
その様が控えめにいっても相当可愛く、この光景を見るためならば腕毛だの指毛だのに拘泥する必要はないなと感じました。
このンションショはちいかわが好きな人なら、あああれか、と分かるかもしれません。
ハチワレだったかちいかわだったかがンションショいいながら草をぬいているLINEスタンプがあるんですよ。
そして彼女はかなりヘビーなちいかわファンです。
つまり、筆者の毛を草と見立てているわけです。
このンションショが始まった場合、筆者は毛先の部分のみを彼女の頬へ接触するように腕を震わせます。
これは筆者の腕毛で彼女を擽ろうという意図でやっています。
◇
また、彼女は一緒に寝ているときに“わぬわぬ”といいながら抱きついてくることがあります。
このわぬわぬという掛け声はワヌ山というキャラクターにちなんだものです。
調べてみれば分かりますが、これはなかなか可愛いです。
筆者がこのワヌ山を知ったきっかけは彼女が使用するLINEスタンプで、最初は彼女の好みに同調し、まあ言ってはなんですが媚を売るに近い感じで自身も気に入ったふりをしていました。
なぜならば人間とは自分が好きなモノを同じように好いてくれる相手に比較的好感情を抱きやすいからです。
まあこの辺は相手にもよるとおもいますが。
下手なアピールはわざとらしいと嫌悪される場合もあります。
筆者と彼女の場合はこれは良い方向へ働きました。
ともあれ、よくよく調べてみればワヌ山は相当に可愛く、気付けばフリではなくガチとなっていました。
これについては好きになる速度が想像以上に早く、なるほど、たとえフリであろうとも態度を表に出すことで虚が真となっていくのだなと自身の心と体で実感したものです。
また、これは余談ですが彼女が“わぬわぬ”という掛け声とともに筆者に抱きついてきた場合、筆者もまた“ワヌワヌワヌ!”と応じて彼女に抱きつきます。
仮にこのエッセイを読んだ人がいれば、「で?」と思うでしょうが、これはただの惚気なのでその辺よろしくお願いします。




