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三話

「状況は分かったわ。ティナ……いや、スズカの方が良いのかな?」


「いいえ、ティナって呼んで欲しい。私はもうスズカの様に体が弱くて何も出来ない子供じゃない」


「ふふっ、良い目だわ。気に入った、あなたの事。私でよければ力になる、いや、力になれるわ」


わたし、この国じゃ結構偉い人なんだよと笑っていうグーラさんにつられて私も笑顔になった。





「それじゃ、まずはティナがこれからどうしたいのか。どうなりたいのか。その為に何をして、どんな事を身に付ければ良いのか……ってところかしら?」


「私の目標は聖女ライナを元の軌道にかえすことだけど、その他は何も言われてない……」


「それなら最初はこの国のこと、それからこの世界についてについて知ることが大切だと思うの。ってことで行くわよと言いたいところなんだけど」


グーラさんは眉を寄せ困った顔をして言った。


「市街地じゃ貴族のことをあまりよく思ってない人もいる。ご飯を毎日十分に食べれていない人だっている。そんな中であなたの様な人がどう思うか想像つく?」


私はとっさに自分の体を見た。


__真っ白で長い、しかも縦ロールの髪

  キッとつり上がったいかにも性格の悪そうな目

  金色の瞳

  ボヨボヨのお腹

  垂れ下がった胸

  太く短い指

  パンパンの足

  丸太のような足首

  

今までとは真逆の体に最初は嬉しいと思った。


だがそれは、自分の欲望のままに生きてきたクリスティーナのツケ(・・)が回ってきているということの証明。


グーラさんはふーっと息を大きく吐いた


「あんたが1番にやるべき事はダイエットよ!!」






それから4ヶ月。グーラによるスパルタダイエットの結果がやっと現れてきた。


彼女は痩せる神様だった。私はグーラにダイエットの教本を出さないかと死ぬまで誘う事はこの時は誰も知らなかった……





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