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焦がれた色よ。  作者: 劣
1/9

始まりの夜。


「はぁ、はっ…」


振り返らず、一心不乱に走った。

前だけを見て。早く、早く。


『1歩でも1秒でもいいから、早く、森の外に。』


大好きな人の、最後の言葉になるとも知らず。


遠くで声がする。大好きな、みんなの、悲しい声。

1面は火の海。頰をかすめた風が熱い。


上手く呼吸が出来ない。苦しい。

でも止まってはいけない。止まってしまえば…。


あれ?どうして止まっちゃいけないんだっけ。

ど、うして、わたし、は、走っ、て…。


…。


あれ、お兄は、何処…。


み、んな、何処に行っちゃった…?


ねぇ、誰か、返事をして。


置いて、いかないで。


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