欲しいチートスキル
131日目
今日は朝一でネレースを呼び出し昨日思いついたスキルを貰えないか交渉をします。
ステータス画面の望む物アイコンを押します。
すると目の前が真っ白になりその直後ネレースのいる部屋に転移しています。
「またあなたなの?一回ですべてを済ますとか、神であるわらわに配慮はする気はないのか?」
「いや、まだ朝だし、どうせ原宿の店も銀座の店もまだ営業時間外だからこの時間にしたんだけど・・」
「そう、まあそれは殊勝な心掛けね、で何が望みなの?」
「それなんだけどさ、自分の思い通りの能力を付与した魔道具を作るスキルが欲しいんだけど」
「思い通りの能力を付与した魔道具を作るスキル?」
「そう、まあ分かりやすく言うと、魔石や魔力石に思い通りの効果を付与出来てそれを魔道具に加工できるちから」
「そんなことは言われなくても分かっている、それよりそのようなこの世界に無いスキルを望みあなたは何をしたいのだ?いや何を企んでいるの?」
「いや、自分の生活向上と自分の周りの生活向上?」
「まったくあなたの考える事は理解が出来ないわ、他の物は戦闘に関するスキルや物を望んだりしているというのに・・・。」
「まあ武器なら作れば良いだけだしね」
「まあいいわ、ただ望む物1個分とスキル1個分だからね」
「まあ前回は問答無用で消費されてたから覚悟はしてたしね」
そう言うとネレースの手から光の玉が自分に向かって飛んできて体の中に吸い込まれます。
「使い方は自分で考えなさい、これでもう用事は済んだわね?」
「いや、思ったんだけど、望む物と望みの違いが今一よく分からないんだけど、これはどう違うの?」
「そんな事?望む物は言うなれば物と定義出来る物、望みとはすべてを含めた物ね」
「スキルは物なんだ」
「まあスキルに関してはどっちつかずかしらね」
「ようは定義が曖昧な物があると・・・。じゃあレベルを100upさせてとかは可能なの?」
「それは出来るけどしないわよ、面白くないもの、まあレベルUPはしないけど、望み一つでステータスポイントとスキルポイントをそれぞれ300づつ与えるくらいならいいわよ」
「じぁあ最後の1個ある望む物でネレースが以前言っていた、ミスリル・アダマンタイト・オリハルコン・パシュパトラ、各種500キロ詰合せセットで」
「あなたいい加減にしなさい!!希少金属を詰合せってどういう神経してるの?」
「いや~地図詰合せがOKだったから金属も詰合せもOKかと・・・・」
「ダメに決まっているでしょ!!紙切れと金属じゃ価値の重みが違い過ぎるわよ」
「そこを何とか、おいしいパフェのお店教えるんで」
「あなたね~そう何度も何度も物で釣られると思ってるの?」
「いや、まあ13星座のパフェにお洒落なドリンクもあるパフェテラスなんだけど・・・」
「量はもっと用意してあげるから1種類の金属にしなさい、どうせパシュパトラなんて金属は他の金属との合金なんだから」
「じぁあパシュパトラっていう金属を30tぐらいで、あっ、でも1キロ単位でインゴットにしてくださいね」
「まあチョット量が多い気がするけど、それならいいわ、アイテムBOXに入れておくわよ。ほかに何かあるの?」
うん、ダメ元で、普通に30tって言ったけどちょっと多い気がするで済むんだ・・・なんかこの世界で一番優秀で希少な金属の有難み薄れるな・・・。まあ貰えるならそれに越したことはないけど・・・。
「今回はそのくらいでいいかな、次回思いついた時にお願いします」
「そう、またあなたの事だからわがままを言ってくると思ったんだけど。えらく素直ね」
「まあね、あと、池袋にあるミ〇キーウ〇イってとこが13星座のパフェがあるお店だから、一度食べに行ってみたら?」
「そう、じゃあ試しにいってみるわ」
そう言い終わると同時に目の前が真っ白になり、目を開けると自宅のリビングに戻っています。
毎回思うけど追い出すの早いな・・。今から行ってもまだお店開店してないから急ぐ必要ないのに・・・。
その後、月山部長にバイルエ王国へ行ってくるので数日プレモーネを空けると伝えに行ったつもりでしたが、無駄な時間を少したため、出発前に相談所に向かいます。
「おはようございます」
「ああ、武内君か」
「なんかすごく疲れているようですが大丈夫ですか?」
「ああ、そう見えるか?まあ昨晩宿舎で野田君と話をしたんだが、全く聞く耳を持ってもらえなくてな」
そう言う月山部長は少し疲れたような感じで天井を見上げています。
「まあ気休めかもしれませんが、他国に引き抜かれても殺されたり幽閉されるわけではありませんし、むしろ引き抜いて行った国から熨斗付けて返されると思うんで大丈夫だと思いますよ」
「だといいんだがな・・・」
「それにこの世界は封建制度ですから社会主義なんか受け入れるどころか敵視されるでしょうから早々に追い出されますよ。まあウェース聖教国辺りは意外と喰いつくかもしれませんが」
「だがウェース聖教国では日本人を異端者として処刑をするんだろう?そんな所に行かせるわけには」
「あ~、それは心配ないですよ、日本人を異端者として処刑したのは事実ですが、それはネレースの神託がある前の事で今は必死で日本人を囲い込もうとしてますから、喜んで受け入れてくれますよ」
「そうなのか?だがそれだと武内君が以前言っていた事と違うじゃないか!私たちを騙していたのか?」
「まあ、申し訳ないのですが、そうなりますね、ただ宗教を笠に着た国が強い力や発言力を持つとろくなことになりませんし、日本人を一か所に留め無駄な争いに巻き込まれないようにする為には必要なウソだったんですよ」
「そうか、まあ必要悪とでもいう事か」
「スイマセン」
「いや、いいんだ、武内君がウソをつく必要があったと言うならそれは正しい事だったんだろう」
そう言いつつも騙されていたというのがショックだったのか月山部長は微妙な表情です。
「それはそうと、新しく拡張した区画の下水などの整備が終わってないので工場建設とかもう少し時間が必要そうなんで、その空いた時間で今からバイルエ王国に行ってきますんで、しばらくプレモーネを留守にしますので、今日はその事を伝えに来たんですよ」
「バイルエ王国に?友好を結んだとはいえ大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ。それに何かあれば影に潜って逃げますから」
「そうか、くれぐれも気を付けるんだぞ」
そう言う月山部長にお礼を言って相談所を後にして門に向かいます。
門の前でアモンさんと少し雑談をして何かあればサンダーウルフを走らせてもらうように依頼をした後、ラルに跨りバイルエ王国を目指します。
毎回ラルに乗って思うのですが風圧がすごいです。
恐らく今の自分を第三者が見たらよくバラエティー番組とかで強風を顔に当てられているお笑い芸人のような感じの顔になっているでしょう・・。
それにしてもラルが全速で走ると時速何キロ出ているのでしょうか、景色が次々に替わり数時間後には森を抜けバイルエ王国領内に入ります。
まあ道を通ってないので警備兵に呼び止められたりすることも無く順調に進みますが、地図を見るとどうやら王都に着くころには夜になりそうなので、王都から少し離れた場所にある森で一旦野営をして明日の朝にでも王都に入ることにします。
本当は王都に入って宿に泊まってもいいんですが、入れなかった場合や宿のレベルなどを考えたらどう考えても野営用の家の方が快適な気がするが本当の理由だったります。
うん、絶対に宿とかには風呂も無いしベッドは固いし良い事なしだもんね・・・・。
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拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。
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