交易品選び
オダ帝国の始祖が織田信長じゃないかという話をしながら目を輝かせて力説する月山部長を落ち着かせ、一旦宿舎に向かい部長のマッサージチェアを魔道具化してその後夕方頃、領主館に向かいます。
今日の晩餐はドグレニム領で採れる食材と領内で作られているお酒、料理人も領主お抱え料理人でとの事です。
まあ昨日の今日だから恐らく使節団の人は昨日みたいな料理と酒が楽しめずにガッカリするでしょうが何かグランバルさんには狙いがあるのでしょう。
とりあえず領主館の応接室でお茶を飲みながらくつろいでいるとグランバルさんがやってきます。
「おう、マサト、自分から来るとは殊勝だな。」
「殊勝というよりも、とっとと決めること決めて使節団にはお帰り頂きたいんですがね」
「まあそう言うな、とりあえず明日には大体話はまとまり明後日の朝には帰るだろう」
「それならいいんですが、で?話し合いはどんな感じですか?」
そう言って今日おこなった会談の成果を確認します。
「そうだな、俺も驚いているがほぼこちらの言い分がすんなり了承されるんで正直驚いている」
「異論や反対もなくすんなりですか?」
「ああ、道を作る話は良いとして、そのドグレニム領側に砦の建設も即答で了承されたうえ、バイルエ王国側には砦などの軍事拠点を作らないというのもすんなりこちらの要求を飲んだ。まあ道の警備を行う為の兵士詰め所は作るとは言っていたが、ほぼこちらの要求通りだ」
「不気味ですね、防衛の観点からこちらが砦建設をと言えばあちら側も砦をとか言い出しそうなのに」
「ここまでこちらに譲歩するなんて普通は考えられん事だぞ」
「それだけ譲歩してでもバイルエ王国側はドグレニム領との和平や交易を望んでいる・・・。望まざる得ない?第4王女の件もそうですがこちらに婚姻と言う形であれ王女を差し出す訳ですから言い換えれば人質を出してでも和平を結ばないといけない理由でもあるんでしょうかね」
「それだけの価値がドグレニム領にあると?」
「兵数は少ないですが、突出戦力はありますし、今は交易が滞ってますがこれが動き出せばドグレニム領の力は馬鹿にできなくなるでしょうね」
「突出戦力、と交易による利益、お前の力か?」
「それもありますけど、プレモーネに居る日本人はかなり自由な生活をしていますから、冒険者志望組なんかはレベルも高くなっていて、傍から見たら脅威の一端を担ってますよ」
「そうか、とりあえず争うより友好関係を築いた方がいいと判断されたと見ていいか」
「そうですね、そう思っていい気がしますが、バイルエ王国側がどうしてそこまでしてでも友好を築こうとしているかは調べる必要がありますね」
「それはもう昨日言われた隣国の情報収集と一緒に手配しているから、そのうちに報告が来るだろう」
どうやらグランバルさんも話がこちら側有利で進み過ぎる事に疑問を持っているようです。
「それはそうとマサト、明日の晩餐はマサトもツキヤマも出席してもらうぞ、あと酒と食材、料理人も頼むからそのつもりで居てくれ」
「構いませんが、料理人の手配は月山部長に依頼してくださいね、食材と酒は前回と同様にお代は50万レン頂きます」
「もう少し安くならんか?日取りは分からんが次はウェース聖教国から使節団が来るんだ、このままじゃプレモーネは破産するぞ」
「プレモーネは破産しませんよ、グランバルさんが破産するだけですから大丈夫です。それに交易が活発になれば、50万レンなんて余裕になりますよ」
「そうだといいんだがな・・・」
そう話していると晩餐の時間が近づいたようでグランバルさんが席を立ちます。
「じゃあ明日の晩餐の食材と酒は頼むぞ」
「了解です。あと土田が意外と馬鹿正直なので、バイルエ王国に居る日本人への土産と言って日本の品をいくつか持たせておきます。あいつは自分で独り占めとか出来なさそうな性格ですから」
「後で話を白紙に出来ないようにする為か?」
「そうですね、まあ善意でないのは確かです」
そう言って自分も席を立ち自宅へ帰ります。
うん、家に帰ったら前回作ったコンテナの2倍サイズを作って交易や商売用に特殊フォルダーを使おう。
木は滝山さんに聞いた燻製用チップなる木を使ってコンテナを作れば、不要になったコンテナはゾルス達の砦で有効活用できるし今回はコンテナ制作から今後を見据えておくことにします。
さて、土田に持たすお土産はどうするか、酒類各種とお菓子や酒のつまみ、日用品が良いだろうな。
まあ土田のアイテムBOXにコンテナが入るならコンテナから機械や塩ビパイプなどを除いたのを渡すのもありだな。
そう思いながら自宅の庭でコンテナを一個出して食料品、酒類、日用品や衛生用品、以外をコンテナから出して再収納します。
「これでよし、コンテナが入らないようなら土田に選ばせて持てるだけ持たせて返そう」
そう独り言を呟いてから自宅に入り、ゆっくりと風呂に入りのんびりと過ごします。
それにしてもバーテンダーの人、プレモーネに居ればいいんだけど、ていうか個人的に酒はカクテルが良いからバーテンダーが居ればバーを作って即営業させるんだけどな・・・・。
それにしても、もうこっちの世界に来て95日か・・。
ネレースが言っていた(それぞれ転送後2か月のトータルで全員の総合順位をつけさらに特典をあたえる)と言うのは自分が来て2か月目には特に何もなかったから全員が2か月経過した時点で順位を決めるって事かな?だとしたら120日目が順位発表か?それとももう終わっているのか?
とりあえず120日目は要注意だな・・・。
96日目
今朝は最後の特殊フォルダーに入れるコンテナ作成を始めます。
とりあえず燻製を作る際にチップにする木を大量に出してコンテナを作っていきます。
今回のコンテナは長さ25メートル、高さ4メートル、横幅10メートル、うん、もうこれここまで大きいとコンテナじゃないよね・・・。
そう思いながら一番奥に酒類や飲み物、次に調味料や食料をケース単位で交易用コンテナに沢山詰め込みます。
それにしても何がどの程度需要があるか分からないが砂糖は多目に入れておこう。
あとは女性用の衛生用品やシャンプー・リンス・石鹸に洗剤類、日用雑貨の便利用品に野菜や果物の種、農業用の肥料に唐辛子エキスの農薬もケース単位で詰め込みます。
今回は交易用に消耗品を中心にしようと思いますが、家電製品の冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、掃除機などは魔道具化すればそこそこ売れそうなのでその手の家電製品も詰め込みます。
マットレスも数個中に入れておこう。
「うん、もう少しコンテナ拡張するか・・・・」
そう思いアイテムBOXから更に木材を出し錬成術でコンテナを拡張して行き、長さ35メートル、高さ4メートル、横幅20メートルにします。
結構家電製品とか場所取るんだよね・・。
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