表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/252

城壁の拡張計画

とりあえずグランバルと話をし、ヒョウタン型のプレモーネの窪みの部分を覆う形で城壁を増築する方針になりました。

現在の所、片側は、領主がおこなう失業者対策の公共工事で城壁工事が行われている為、手つかずの反対側に城壁を作成し、その後に街中と行き来が出来るように門などを作成する流れになります。


「武内君、城壁工事を請け負ってほんとに大丈夫なのか?」

そう心配をする月山部長に問題ない旨を伝え安心してもらい、自分は城壁を作る予定地に向かいます。


作れる城壁の長さは約1000メートルなので、下見をしておこうと思ったのですが、目測で1000メートルとかわかりませんでしたので、ヒョウタン型の一番膨らんでいる部分を曲線で繋げる感じで行こうと思い、1歩1メートル計算で歩いてみましたが、300歩を超えたあたりで頭が混乱して上手くいきませんでしたので取り合えず思うまま作ってみて石材が足りなくなったら採掘に行くことにします。


今頃ですが、中学や高校の時ちゃんと数学の勉強しとけば良かったと思いますが今更なので、とりあえず今日の所は、城壁制作予定地に錬成術と土魔法を融合させ幅4メートル深さ2メートルの垂直な堀を作成していき、掘り出した土は内側になる部分に積み上げていきます。


夕方までには、城壁を作る場所に堀が完成しましたが見た感じ1000メートル以上あるような気がしてきました。



93日目

グランバルさんには使節団が帰った後と言われましたが、特にすることもなく、明日、バイルエ王国からの使節団到着する前に出来る限り城壁を作っておこうと思い朝から作業を始めます。


アイテムBOXから次々に石材を出し錬成術を使い石をつなぎ合わせ一つの石にしていき、城壁を作成していきます。

城壁の前で1人寂しく歩き回りながら、はたから見たら1人で何をしてるんだ?という感じに見えそうで結構心が折れそうです。

こんなことなら、宿舎に行って痛い人を野外訓練とか言って騙し数人連れて来て組手でもさせてれば少しは気が晴れたのでしょうが今更な感じです。


そして城壁の作成開始し、しばらくして気が付いたのですが、内側から自分が城壁を作ると、完成した暁には閉じ込められるという特典が付いてくることに気が付き、途中一旦作業を止め、外側に回り込んで作業を再開します。

うん、まさか自分で作った城壁の中に閉じ込められるとか笑い話にもならんし・・。


そのうえ錬成術を使用していて気が付いたのですが魔力を流し込む場所と石材を融合させ城壁にしていく場所が離れれば離れるほど魔力消費が激しい事がわかり、こまめに場所を変えながら城壁を作っていきます。

今まで何気に錬成術を使用していましたが、今頃になってそんな事に気が付くとは我ながら、うっかりを通り越して残念な人だと思います。

まあ今後、大掛かりな物を錬成する場合の教訓として今回は勉強させてもらったと思うようにします。


途中、一枚岩のように接着して城壁を作るのと、石を組んで城壁を作るのでは強度の違いが出てきそうな気がしたので、一旦途中で作業を止め検討をしましたが、自分の中で答えが出ない為、当初の予定通り一枚岩のように錬成術で石を融合させて制作をしていきます。


さすがに今回は、堀と土塁を作るのと違い、石をアイテムBOXから出しながらの作業の為、思いのほか時間がかかります。

最終的に今日出来たのは予定の1/3程の所で日も傾いてきたので今日の所はこの辺で終了とします。


また思ったより石材を消費している為、バイルエ王国の使節団が帰った後に再度採掘に行き石材を確保したのちに再開をする必要がありそうです。


それにしても、今日一日城壁を作っていて思ったのですが、機械も無く、自分みたいなスキルもないのに人力だけで城壁を作り町を起こすのにどれだけの年月がかかり、また拡張の際にも何年かかったかなど、日本人の自分には予測がつきませんが、相当な時間と労力が消費された結果が今のプレモーネなんだとしみじみと感じます。


城壁が完成しても自分が作成した所から敵兵や魔物が侵入したら、なんかプレモーネを作った人達に大変申し訳ない気がしてきますので、意地でも突破できないような城壁を作ろうという気がしてきます。


そして、今日の作業の後は、以前から魔物を討伐した際に眷属達に取り出させていた魔石の内、小さく魔力石化をするには小さすぎる魔石をギルドに売りに行きます。


ギルドに入り、カウンターで買取をお願いするとうさ耳のお姉さんが笑顔で応対してくれますが、小さい魔石の山を見ると一瞬面倒くさそうな顔をします。

「あれ?結構量があるけどあまり売りに来られても困るサイズの魔石だった?」

「いえ、マサトさんが持ってくるにしては小さい魔石でただ量が多いだけなので・・・」


そういってうさ耳のお姉さんは口ごもります。

どうやら小さい魔石はあまり需要がなさそうな感じがしてきました。

「まあ、面倒で需要がないようなら今回はこのまま持って帰りますよ」

「いえ、需要はあるのですが数が多いのでお時間が・・」


そこまで言われてピンときました。

恐らくこの時間なので終業時間間際なのでしょう。

「時間がかかるようだと皆さん帰りが遅くなっちゃいますから今回はやめてまた今度時間がある時に来るようにしますね」


そういって魔石をアイテムBOXにしまい、笑顔でまた後日来る旨を伝えギルドを後にします。

このまま無理にお願いして残業させるのも悪いですし、小さい魔石で時間をかけて心証を悪くするのもあまり好ましくないので今日は販売を諦めます。

まあ自分が同じ立場だったら終業時間近くなって時間がかかりそうな仕事が来て残業する羽目になったら嫌ですし、異世界に残業手当とかなさそうですし・・・。


それに良く考えたら無理に売らなくても、ゾルスの配下になっているゴブリンに配り食べさせれば強化につながる気がするのでギルドに売りに行ったのが失敗だった感じがしてきました。



家に帰ったらショッピングモールの本屋さんから戴いてきた本の中に建築関係の本がないか探し、あればそれを読んで丈夫で壊れにくい城壁を作る為の勉強です。

ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ