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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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進軍目標

お読み頂き誠にありがとうございます。

頑張って1日1話の短いスパンで投稿できるように頑張ります。


お読み頂いた皆様、ブックマーク・ご評価を頂いた皆様、誠にありがとうございます。

66日目


今朝はアルチ達からの報告がくるまでの間、月山部長で打ち合わせを行います。

打ち合わせと言ってもネレースからもらった特殊フォルダーを効率的に使うために以前作った巨大木箱に入れる物の打ち合わせです。


「武内君、まずはこの世界に無い薬などが必須ではないか?」

「そうですね、この世界固有の病気は分かりませんが薬があれば何かあった時に役に立つとは思いますがこの世界にはポーションがありますので優先順位は低くていい気がします」


「ポーションか・・・。それはどの程度の病気まで効果があるか次第だな」

「そうですね、それに関しては薬屋で働いている山下さんに確認が必要ですね」


そう言ってメモ用紙に書かれている薬の文字の横に要確認と記載します。


「とりあえず、食生活を改善する目的で世界には無い食材、主に調味料は必須ではないですか?」

「そうだな、そこは自分も必要だと思うが。人数が増えると欲しがる人間が増えて収集がつかなくならないか?」


どうやら月山部長は全員に行き渡らない可能性を懸念しているようです。

「武内君、女性陣も多く居る以上女性が必要と思う物も用意したほうがいいのではないか?」

「確かに、思いつく物としては衛生用品ってとこですかね」


「そうだな、あと男女共に下着や肌着なんかも必要ではないか?」

「それに関してはこの世界の物を使用すれば良いので優先順位を下げてもいい気がします」


こんな感じで朝から月山部長と堂々巡りの打ち合わせを行っています。

「我々だけで決めるのはなかなか難しいな・・・」


そう言ってさすがの月山部長も音を上げています。

「難しいですね、かといって大勢の人に聞いたらあれもこれもとなって収集が付かなくなりますからこればっかりは大々的に意見を聞けませんからね~」


そう言いながら書き出しだリストを眺めます。


「この件ばかりはあまり役に立てそうにないな」

「まあそうですよね、日本では物に囲まれていて必要なものがあればすぐ手に入りましたから、こうやって考えても今何が本当に必要か、何が必要としないかの線引きが難しいですね」


そう言いながら自分は半分匙を投げかけています。

「武内君、申し訳ないがこの件は武内君に一任させてもらうよ。武内君が必要な物と不必要な物のを判断してもらってそれを我々が分けてもらう、最悪文句を言われたらネレースからセットで用意されたものだとでも言って納得をしてもらおう」


そういって遂に月山部長が匙をなげました。

「いいんですか?自分の独断と偏見になりますけど」

「まあそれは仕方がないだろう、いずれにしろ武内君の能力だ、武内君が必要と思った物を箱に入れて提供をしてくれ」


「そうですか?まあ何とか考えてみます」

そう言って席を立ち相談所へ戻ろうとする月山部長を玄関まで見送りに行きます。


「すまんな、色々と押し付けてしまって」

そう言って月山部長は帰っていきます。


「さて、特殊フォルダーに入れる物を考え直さないとな・・・・」

そう思独り言を呟きながら庭に先日作った木箱を出します。


そう言えば箱は作ったけど、この大きさの木箱の上部からの出し入れだと大変そうだな、そう思いあいアイテムBOXから丸太を1つ出し錬成術で前回作った木箱と融合させコンテナのようにします。

うん、側面に扉を作ってそこから出し入れできるようにしないと出し入れが手間だもんね。


そんな感じで出来上がった特殊フォルダーに入れる用の木製コンテナを見ながら何を入れるか考えていると、アモンさんと、エルチがやってきました。


「マサト、伝令が来たぞ」

そう言ってアモンさんは領主館に来るように言ってエルチを馬車に乗せて領主館に向かいます。


「ラル、領主館にいくから乗せてって」

そう言って影から出て来たラルに跨り自分も領主館に向かいます。


領主館の会議室に入り席に座るとギルドマスターのバンズさん、副ギルドマスターのウィザーさん、それとマイルセンがやってきて席に座ります。


「エルチ、報告をお願い」

そう言ってエルチに報告を促します。


「はい壊走したウェース聖教国軍ですが、戦場からかなり離れた場所で再集結をしその後軍を複数に分けて分散しました」


「分散?」

「はい、分散した全部を追跡が出来ませんでしたが一部を追跡したところ、近隣の村などから食料を徴発し畑に火を放っておりました」


「おいおい、自国の畑に火を放つってどういう事だ!!」

アモンさんが理解が出来ないとばかりに声をあげます。


「おそらく焦土作戦だろう、攻め込んで来た敵に食料を渡さないためのな」

そうグランバルさんが言うとアモンさんは憮然とした表情で腕を組んで黙り込んでます。


「まあバイルエ王国軍は教国の奥深くまで攻め込む兵糧を持って来ていない可能性が高いからある程度は有効だろう。」

そういってマイルセンさんが納得をしています。


確かに兵站を確保せず敵地に入り込んだ場合、食料などを現地調達しなければ軍が機能しなくなりますので相手に食料を渡さないようにするのは有効ですが畑を燃やされ食料を徴発された村の人達にあとでそれなりの保証をしないと不満は高まりますし、場合によっては飢えに苦しむ可能性もあり本来はよほど追い込まれない限りはしない作戦と思われます。


「で?エルチその後は?」

「はい、教国軍は村の食料と畑を焼いた後は石造り砦に向かっております」


「昨日グランバルさんが言っていた砦に集結してるってことだ」

「はい、あと砦の周辺の畑も広範囲にわたって燃やされているようで辺りは焼け野原のような状態でした」


「それでバイルエ王国軍は?」

「はい、その砦に向かってかなりゆっくりな速度で進軍しています」


「ゆっくりだと?バイルエ王国軍の意図が全く分からんな」

バイルエ王国軍の行動に関しては全員が意図を読みかねているようで考え込んでいます。


「エルチ、ありがとう」

そう言ってエルチをねぎらい影へ入ってもらいます。


「マサト、バイルエ王国軍の将は日本人だって言ってたよな? これはどういう意図だ?」

「全く分かりませんね。砦を落とすなら教国軍を壊走させて勢いで砦に攻込むのが普通でしょう。それは素人でも分かります。なのにゆっくりと行軍している、可能性として何か別の目的があるか?ただの素人か?」


「素人って、教国軍を壊走させてるんだぞ、何か策があると思うのが普通だろう」

そう言っていら立つグランバルさんですが、ハッキリ言って自分は戦争に関しては素人ですし。月山部長も自衛隊に昔にいたとは言え戦術に関しては素人のようです。


「グランバルさん、とりあえず再度の伝令を待つしかないでしょう」

そう言ってこの場を締めようとした時、一人の兵士さんが会議場に駆け込んで来ました、


「アモン隊長、オルチと名乗るサンダーウルフが門に来ております」

「アモンさん、オルチを急いで連れてきてもらえますか?」


そう言うとアモンさんはすぐに席を立ち兵士を連れ立って門に向かったようです。


「マサト、伝令の間隔が早すぎないか?」

「早いですね、何か急な変化があったんだと思います」


そう言ってとりあえずは伝令に来たオルチの到着を待ちます。


「マサト様、バイルエ王国軍が進行方向を変えドグレニム領方面に向かって進軍を開始いたしました。」

そう言うオルチの報告を聞き全員の顔に緊張が走ります。


「ウェース聖教国領内に進軍したのはドグレニム領に向かった際に背後から攻撃を受けないようにする為?」

「だろうな・・」

そう言ってグランバルさんは腕を組み何かを思案しているようです。


「それと、恐らく偵察かと思いますが軍から騎馬の兵が50人ほどが先行し森を抜ける道に向かっておりました」


「これで決まったな、狙いはこのドグレニム領だ」

そう言ってグランバルさんは兵士長のタロイマンさんと年配兵士のマイルセンに戦争の準備を命じ、ギルドマスターのバンズさん、副ギルドマスターのウィザーさんには冒険者から有志の兵を募るよう指示をだします。


「マサト、この前言っていた作戦、今から始めて間に合うか?」

「そうですね、アルチ達に急いで戻って来てもらってから仕込みをしてギリギリですかね」


「そうか、すまんがやってくれ」

グランバルさんは言葉少なめにそれだけを言うと席を立ちました。


「武内君、本当に戦争をするのか?」

「そうですね、月山部長が反対なのはわかっていますが、攻め込んで来られたら戦うしかないですから」


そう言って自分も席を立ち領主館を後にします。

月山部長の気持ちもわかるけどここで何もせずって言う訳にもいかないのが本音です。


「イルチ、ウルチ、門を出たら急いでアルチ達に合流して森を通る道の中間かドグレニム領寄りに魔物を追い込む準備をしてもらって、オルチは伝令として自分と一緒に居て」


そう言って影から出て来たラルに乗り門を抜けて森を通る道に向かい、森に入りしばらく進んだ所でラルから降りて仕込みを開始します。


「カウア、カウイ、カウウ、カウエ、カウオ、この魔物の死体を森の中に撒いてきて、出来るだけバラバラにして匂いが出るように」


そう言ってアイテムBOXから出した魔物の死体をカウア達に森にばら撒くように指示をして再度ラルに跨り森の中の道を進みます。


しばらく進むと先ほど先行したイルチ、ウルチが戻ってきます。

「マサト様、前方より騎馬が50程向かって来ます」


そう言ってイルチとウルチは森の中に隠れ戦闘になった場合に備えます。


暫くすると馬蹄の音が近づいてきて騎馬の一団が見えてきます。

騎馬の一団もこちらに気付いたようで速度を緩めたようです。

「貴様、何者だ!!」


「自分はドグレニム領、領主の関係者ですが、何かご用ですか?御用があれば伺いますよ?」


そう言う自分に少し驚いた様子の兵士でしたが、一団から1人前に出てきて名乗りを上げようとします。

お読み頂きありがとうございます。


またブックマーク・評価を頂きありがとうございます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらいかと思いますがお読み頂ければ幸いでございます。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

誤字のご指摘ありがとうございます。


出来るだけ1日1話を目指しますが仕事の関係で2日に1話になる日もあるかもしれませんがこれからも頑張って書いていきます!!!

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― 新着の感想 ―
[一言] まだまだ途中なものですが、切実に地図が欲しいと思いました。 流石に国家紛争周辺は地形がわからないので国のどの辺に〜とか、周辺地域がわからないので。
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