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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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二ホン砦

お読み頂き誠にありがとうございます。

頑張って1日1話の短いスパンで投稿できるように頑張ります。


よろしくお願いいたします

51日目の朝


今日は朝食を手早く済ませデムズさんの防具屋に向かいます。

「こんにちは~」

そう言って中に入るとデムズさんが出迎えてくれます。

「おう、今度はちゃんと来たか!じゃあミノタウロスを呼び出してこれを着せてみろ!」


そう言うと用意してあった鎧をあごでしめします。

「カウア、カウイ・カウウ・カウエ・カウオ出てきて鎧を試着してみて」


そう言うとカウア達は影から出て各々に用意された鎧を着用していきます。

「どう?何か少しでも違和感があったらデムズさんに伝えて」

そう言うとカウア達は鎧を付けた状態で少し体を動かし着心地を確かめます。


「マサト様、この鎧は体にピッタリでまるで自分の体のようです」

そう言うカウア達をみてデムズさんは満足げに頷いてます。


「そうだろう、俺が作った鎧なんだから当然だ、まあ数日体に慣らして戦闘をして動きづらい箇所があったら俺の所に持ってこい!!」

そう言ってデムズさんは用は済んだとばかりに奥に入っていきます。

「デムズさん、お代は?」

「要らね~よ!!あれだけ鉄を貰って金まで取れるか馬鹿野郎!!」

「じゃあ日本のお酒、日本酒って言うんだけど置いてくんで飲んでください」

「礼は要らねって言ってんだろうが~!!」


そう言って防具屋さんを追い出されます。

うん、口は悪いんだけどいい人なんだよね~でも日本酒気に入ると思うよ次回はウイスキーあげてみよ。


そう思いながら月山部長に相談所に向かいます。

「おはようございま~す」

「ああおはよう、武内君、きょう出発だったね」

「そうなんですが、行く前にちょっと用事があったので」

そう言って月山部長に転移者で服屋をしようとしている人がいる旨を伝えたところすでに知っていたようなのでその人に魔道具化したミシンとその他糸や針などの備品を渡してもらうように頼みます。


「そんな話も耳に入っていたのか?」

「そうですね、露店でパチモンのブランド品のアクセサリー売ってる望月君に聞きましたので」

「それなら今日中に届けておこう。多分彼女も喜ぶだろう」


「それと帰ってきたら、この前部長が話していた大きな箱に色々入れて特殊フォルダーに入れるっていう実験ですが、その中に入れるものとか相談したいんでよろしくお願いします」

「わかった、その件は我々にも関わることだからいつでも声をかけてくれ」


そう言って用時を済ますと挨拶もそこそこに滝山さんが待つであろう門の前に向かいます。


森に入ったら一気に距離を稼いでゴブリン砦に行きたいのでカウアに背負ってもらい走ることにします。

ラルは自分の背に乗れと言ってくれたのですが道なき森を走るので木の枝とかが顔面直撃とかお決まりのパターンが心配されるため今回は周辺警戒をお願いしました。


ラルは木の枝までは考えてなかったようでそれを説明したら大人しく周辺警戒を了承してくれました。

木の枝顔面直撃とかお決まり過ぎるからね・・。


そう影の中の眷属達と話をしながら門に向かうと滝山さんが待っていました。

「滝山さん、お待たせしました」

「いえ、ついさっき来たばかりですから大丈夫です」


そういう滝山に工程を説明すると依頼の日数が少なくなるのを懸念してか少し渋りましたがそもそも転移者が来るのは9日後で彼らを保護した後は全員徒歩で町に向かうので依頼日数は減らない旨を伝えたらあっさりと了承してくれました。


滝山さんからは魔物が出たら倒したいとの要望が出ました。

どうやらレベルが高くないとキャンプが出来ない事が理由だそうです。

うん、異世界に来てキャンプがしたいからレベル上げるって多分滝山さんだけだろうね・・・。


そう思いながらアモンさんに行ってくる旨を伝え門をくぐり森に向かいます。

暫くして森に入ったら、影からミノタウロスにハンゾウが出てきます。

「武内さん、この牛の魔物は襲ってこないんだよね?」

「はい、自分の眷属ですから大丈夫です、このミノタウロスに背負ってもらい森を一気に走り抜けます」

「そうか、分かった」


「多分魔物はアルチ達が追い払うんで現れませんが砦に付いたら前みたいに生け捕りにして来てもらってレベル上げを出来るように手配しますんで」

「わかった。実戦は今度町に戻った時に付き合ってくれな?」

「わかりました。まあ生け捕った魔物を解き放って実戦も出来ますから大丈夫ですよ」


そう言いながら滝山さんはカウアに背負われます。

「じゃあ行こうか」

そういうと一行は走り出します。


さすがにミノタウロスのカウア達はそんなに早くはありませんがそれでも普通の人間以上の速度で走ります。


うん、滝山さん多分乗り物酔いするな・・・。

そう思いながらゴブリン砦を目指します。


52日目の朝


「滝山さんおはようございます」

そういって滝山さんに声をかけると昨日よりは幾分か楽になったようですがそれでもグッタリした感じで挨拶を返してきます。


昨日走るカウアに背負われて森を進んでいたのですが、乗り心地が最悪だったようで見事に乗り物酔いをしたみたいです。

まあそれでもリバースしなかっただけ頑張ったと思います。


「武内さん、後どれくらいで砦に着くんですか?」

そういってカウアに背負われるのがウンザリといった感じで滝山さんが問いかけてきます。

「そうですね、今日の昼頃には到着すると思いますよ」


そう言うと滝山さんは乗り心地の悪いカウアに背負われるのもあと少しと安心したのかホッとした顔をしています。

「それにしても武内さんは、あの速度で走り続けて疲れないんですか?」


そういう滝山さんに昨日はカウア達に合わせてゆっくり走った事と体力はステータスで補正されるためレベルが上がると疲れにくくなる事を話します。

滝山さんは納得した感じで自分もレベルを上げると意気込んでいます。

そんなに異世界に来てまでキャンプがしたいんでしょうか?


そんな雑談をしながら朝食を食べ出発の準備をします。

「滝山さん、もう少しで到着しますから頑張ってくださいね」

そう言うと滝山さんはカウアに背負われた状態で手を上げます。

うん、食後だけど頑張って耐えてくれるでしょ・・・。大人なんだし・・。


そう思いながら森を走る事数時間でゴブリン達の砦に到着しました。

昨晩のうちにアルチが先駆けで到着を知らせていたのかゴブリン軍団が整列して迎えてくれます。

うん、なんかゴブリン増えてるような・・・いや絶対増えてるよねこれ・・。


「マサト様、お待ちしておりました」

そう言ってゾルス達が砦の入り口で出迎えます。

「お疲れ様、ゾルス、どう?砦は形になった?」

「はい、ただ砦と言うより防衛機能の付いた村のようになってしまいましたが・・」

そう言ってゾルスは砦の中や状況を説明しながら案内してくれます。


どうやら現在ゴブリンは400匹程に増えていて、そのうちホブゴブリンは現在13匹になっているそうです。

また砦に関しても当初の作りから拡張を開始してロゼフの土魔法を駆使して所々に出丸のようなものが建設中との事です。

そしてゾルスが剣、バルタが槍をホブゴブリン達を含めたゴブリン達に教えて組織的に戦闘が出来るように教えているそうです。


「で?ゾルス、砦の名前は決まった?」

「はい、かなり悩みましたが決まりました。二ホン砦です」

「二ホン砦?二ホンって自分たちが住んでた日本って事?」

「はい、マサト様が異世界の日本という国から来て我々ゴブリンに与えてくださった砦ですので二ホン砦と名付けました」


そう言って胸をはるゾルスですが、うん、ゾルスも自分と同じでネーミングセンス壊滅的だ。

そう思いながらもまあいい名前じゃないかとお世辞を言い砦の中を見て周ります。


ゴブリンって獲物を食い散らかすイメージがあるんですが砦内は綺麗になっておりゾルスの話では到着直後にロゼフが中心となって下水の整備などを行ったそうです。

そして食事に関しても本来獲物を生で貪り喰うのをゾルスとバルタが中心となって料理を教え最近では炊事場で調理を行いそれを食べるようになっているそうです。


炊事場を見ると手作りの煮炊きが出来る窯と焼き場が増設されています。

うん、ゴブリンって実は頭いい生き物?

そう思いながらゾルスに質問を投げかけます。


「ゾルス、それで今現在で困っていることは何かある?」

「はい、いくつかございまして・・・」


そう言って申し訳なさそうに話してくれた内容は半分予想通りでした。

どうやら砦に向かわせる前に持たした野菜の種はうまく育てられず全滅させたことと食料や武器、増えたゴブリンの管理や仕事の割り振りなどが大変で他の仕事の支障になっている事だそうです。


うん予想通りだ。

「ゾルス、ホブゴブリンが今13匹いるんだよね?」

「はい、皆忠誠心の高い者たちです」

「だったらホブゴブリンの下に30~40匹のゴブリンを配下に付けて管理をさせたらどう?あとホブゴブリンの中で一番頭の良いのを選んで砦の食料、武器などの管理をさせたらいいんじゃない?」


そういうとゾルスは良い案だと言わんばかりに笑顔になります。

「因みに頭の良いホブゴブリンの部下は頭の良いゴブリンを選抜して下に付ければ内務専門としてかなり効率が上がると思うよ?」

「確かに、おっしゃる通りです。では今晩にでも割り振りを決めてホブゴブリン達に率いさせます」


それにしてもロゼフとかなら気が付きそうなことなのになんで気が付かなかったんだろう?

そう思いながら砦を見て周っていて気付いたのですが、ロゼフは砦の拡張や畑で作物をうまく育てられない原因、そしてインフラの計画や構築などでかなり多忙のようです。

うん、過労死しないでね?まあ既に死んでるから大丈夫だろうけど・・・。


「でゾルス、食料は不足してない?」

「はい、食料に関しては小麦と米を沢山ご用意頂いたので今の所不足はしておりませんが、狩りだけで食料を確保するとなると不足が考えられます」

「あ~やっぱり、狩りだけだと食料足りなくなるよね・・・」


やはり予想通りとはいえ食料事情は改善が必要のようです。

砦の周りの森は最初に比べかなり木が無くなり平地になっていますのでここを畑にして野菜などを育てられればそれなりに食料の足しになるのですが畑に関してはしばらく無理そうです。


とりあえずゾルスには滝山さんが燻製などの保存食づくりを教えてくれるために来てくれたこと、これから保存食用の倉庫、燻製を作る建物などを作る旨を伝え設置する場所を選定してもらいます。

今回の保存食用の倉庫は石作りで地下室も作って長期保存が出来るようにするつもりです。


そんな感じで砦を見て周り、採石場で狩った魔物を少し出して今日ゴブリン達が食べる食料に充ててもらいます。

自分と滝山さんは砦に作った1番しっかりとした作りの屋敷にしばらく宿泊することにします。

因みに砦の外に川から水を引いた池のようなものが3個程あったので何か聞いたら清潔を保つようにと言ったことでゾルス達がゴブリン達に体を洗う習慣をつけさせていたようです。

どうやらあの池はお風呂代わりのようです。

うん、魔道具制作できるようになったことだし大浴場でも作ってあげようかな?


そう思いながら滝山さんのアドバイスのもと燻製を作る建物とその近くに石造りで上物よりかなり広い地下室のある保存庫を作ります。

うん、地下なら温度も上がりにくいし長期保存に向くでしょう。


そう思いながら滝山さんと晩御飯を食べ、お湯を出す魔道具を魔力石を使い制作しあとはホブゴブリン用の鎧を製作します。

うん、当世具足と南蛮甲冑をごっちゃにしたような鎧になっちゃったけどまあいいか・・・。


明日は滝山さんが燻製用のチップに適した木を探しにバルタと森に行くそうなので自分は大浴場づくりをすることにします。

恐らく排水等の関係で下水の配置等でさらにロゼフの仕事が増えそうですがロゼフには頑張ってもらいましょう。


53日目


朝食を済ますと滝山さんはバルタとホブゴブリン2匹とその2匹が率いる6.70匹のゴブリンを連れてチップの素材となる木を探しに行きました。


ゾルス達が選抜してホブゴブリンの特徴に合わせて率いるゴブリンの割り振りを決めたようです。

頭の良いホブゴブリンには頭の良いゴブリン、魔法が使えるホブゴブリンには魔法の使えるゴブリン、弓が得意なホブゴブリンには弓の得意な、そして槍が得意なホブゴブリンには槍を使うゴブリンを、剣が得意なホブゴブリンには剣を使うゴブリンをという感じに振り分けたそうです。


そのうち、頭の良いホブゴブリンと魔法が使えるホブゴブリンの一党はロゼフと共に魔法で砦の拡張や食料、資材、武器の管理を行っています。


自分は砦の中心から少し離れたところの空き地を使って現在大浴場を設置しています。

さすがに400匹もゴブリンが入れる浴場は作れないので石材を使い錬成術で5×15メートル四方のお風呂を作り後はシャワーならぬ打たせ湯的な物を20程作ります。

まあ魔道具を設置する場所を高くすれば水は上から下に流れるので比較的簡単に作れました。

後はゾルスに手伝ってもらい建物を作りあとは魔力石を使った蛍光灯替わりの魔道具を設置して完了です。


うん、ゴブリンと一緒に入浴するの嫌だから屋敷にもお風呂設置しよう。

そう思いながら屋敷も増築し風呂を作り、ゴブリン用の家を10軒ほど増やしたら、ロゼフたちの砦拡張を手伝いに行きます。


今日、改めて砦を見て周ったけど規模が当初の1.5倍ぐらいになってない?

ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらいかと思いますがお読み頂ければ幸いでございます。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

誤字のご指摘ありがとうございます。


出来るだけ1日1話を目指しますが仕事の関係で2日に1話になる日もあるかもしれませんがこれからも頑張って書いていきます!!!

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