再会
ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。
拙い文章・誤字脱字が多く読みづらいかと思いますがご拝読頂ければ幸いでございます。
あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。
また、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。
誤字のご指摘ありがとうございます。
出来るだけ1日1話を目指しますが仕事の関係で2日に1話になる日もあるかもしれませんがこれからも頑張って書いていきます!!!
「あっ!!」
2回目の転移者を見た瞬間、思わす声が漏れてしまいました。
確かにこの森に飛ばされる前に自分の近くに居たけど、それにしても知り合いというか同僚とは面倒だな・・・・
「ピロリ〜ン♪」
【転移者との接触(1回目転移者以外) 1位 722時間16分38秒】【ステータスポイント100・スキルポイント100付与】
「えっ?えっ?・・・なんで・・」
どうやら混乱しているようです。
まあ確かに魔物に追いかけられて逃げていたら魔物を従えた同僚にあったんだから。
「武内さん?ど、どうして・・・」
「え~っと、この場所に転移された人これで全部?」
「あ、ああ気が付いた時一緒に居たのはこの8人だけど・・・どういう事だ?」
「た、武内さん!、、ま、魔物ですよ・・・危ないですよ・・逃げないと・・」
1人知らない人が居ますが総勢8人見事なほどに混乱しています。
恐らく同時に光に包まれて転送されたんでしょうが到着に1か月の時差があるからなおの事混乱するのでしょう。
ああ~説明がめんどくさそうだな・・・・
そう思いながら8人に声を掛けます。
「とりあえず、落ち着いてください。周りの魔物は襲って来ません。皆さんを捜索して自分の所に誘導するために追いかけるようにしてただけですから」
そう言ってもやはり猜疑心の籠った目で魔物を見渡します。
「マサト様、お知り合いですか?」
そういうゾルスにそうだと伝えますが、その光景を見てさらに混乱をしているようです。
「た、武内君、こ、これはどういう事なんだ・・・」
そう震える声を絞り出したのは部長の月山部長です。
「とりあえず落ち着いてください。ここではなんですから自分がベースにしている野営地に来てください、そこでゆっくりはなしますから・・」
そういうと部長達8人を先導する形で拠点にしている野営地に向かいます。
月山部長をはじめ同僚の面々と知らない人1人はとりあえず付いて行くしかないと思ったようで後をついてきます。
「武内君、ホントにこの魔物達は襲ってこないんだろうな・・・」
そう言って声をかけてきたのは野田課長です。
「はい、襲って来ませんよ、自分の眷属とその眷属に雇われたゴブリン達ですから」
「眷属?雇う?・・なんで今来たばっかりなのにそんなに落ち着いて、いやそれ以前にどうなっているんだ?」
「課長達は先ほど転送されましたが自分は1か月前に転送されたんですよ」
「1か月?目の前が真っ白になりすぐに森に居たのにその間に1か月も経ってたのか?」
「課長、あのネレースの話聞いてました?」
「ネレース?あの女か?」
「そうですよ、この世界を創造した神ですよ」
「なんで神がこんな事をするんだ!!」
「私の管理する世界に面白い変化があるかと思って今回お呼びした、って言ってたじゃないですか」
「そ、そんな理由で・・・どうなるんだ私たちは!!!」
野田課長が詰め寄ってきます。
てか自分に詰め寄られても困るんですけどね・・・
「とりあえずあまり話すとすぐバテますよ。とりあえず野営地に着いたら話しますんで今はとりあえず歩いて付いてきて来てください」
そういうとアルチの先導で野営地に向かいます。
アルチ以外のサンダーウルフには1組見つけてもう他の人達はは全滅しましたじゃ意味がないので確認も含めて少し足をのばしての再捜索を依頼しています。
「野営地ってのはまだなのか?」
野田課長は肩でゼイゼイ息をし額には玉のような汗が溢れてます。
だから無駄にしゃべるとすぐバテルって言ったのに。
「もうすぐですよ、あと歩いて10分くらいです。」
そう言って先頭を歩くアルチについて行きます。
「はい、野営地に着きましたよ」
そう言って同僚たちを見ると何か不思議な物を見るような目で野営地を見てます。
「野営地ってテント張ってる感じじゃないの?」
同僚の滝山さんが声をあげます。
ああ~あんたアウトドア好きだから野営=テントなんだろうね・・・・
「最初は土や石で作ったカマクラで野営してましたが今回の捜索からこれが野営の際の寝床です」
「野営の際って・・・ログハウスじゃないか!!!こんなの野営とは言わないよ!!」
滝山さんは声を上げて抗議します。
いや、雨風を凌げれば何でもよくない?
そういう滝山さんをよそに他の7人は少し安堵したようです。
「とりあえずここの周りはさっき居た狼、サンダーウルフっていうけどそれとここに居るゴブリンが守ってるから人を襲う魔物は来ないから安心してください。ただ、空からだけは責任持てませんが」
そういうと全員が一斉に空を見上げます。
そこには青い空は広がってます。
そういえばこの世界に来て一回も雨に降られてないな・・・水不足にならんのかな?
そう思いながら一行を建物の中に案内します。
中に入っても驚きが隠せないようです。
入ってすぐ広いリビングダイニングに四角いテーブルを囲むようにソファーが配置してあります。
そして気分の問題で配置したテレビに冷蔵庫、食器棚そしてダイニングキッチン、ここだけ日本の住宅のようです。
「とりあえず座ってください。飲み物出しますから」
そういうと8人をソファーに促しキッチンに行き飲み物を用意しテーブルに運びます。
「はあ~生き返るな・・・」
月山部長がそういうと一同はそれに同意してます。
「武内さん、この内装から見るにこの世界は日本と同じくらいの文明水準なのですか?」
今年入社したばかりの沖田君がそう疑問をぶつけてきます。
「いや、地球でいうと大体中世ヨーロッパってとこだろうね」
「じゃあこれは?」
「まあ色々あったんだよこの1か月の間にね」
「なにがあったんですか?」
そう質問を続ける沖田君を遮って野田課長が質問をしてきます。
「まさかここに住んでいるとか言わないよな?町とかあるんだよな?」
「ありますよ。ここから歩く速度にもよりますけど自分の足で余裕をもった移動で6日、皆さんの速度だと恐らく7、8日位の所に城塞都市プレモーネがあります。今はそこの兵舎に間借りして拠点にしてます。」
「城塞都市か・・・じゃあ安全そうだな・・・」
そう言って安堵する課長を悪夢のどん底に落とす話をします。
「安全かというと森を彷徨うよりは安全ですが、自分が着いたときはオーガの大群に門を破られそうになってましたがね」
そういうとさっきまで安心していた全員の顔が引き締まります。
「とりあえず直近の問題として客間が7部屋しかないんですよ。誰か二人で一部屋で我慢してもらえませんか?」
それならと月山部長が野田課長と同じ部屋でよいと言い出しました。
野田課長は不満そうですが上司にそう言われたら嫌とは言えないようで渋々といった感じで了承しています。
うん、この月山部長ってこう言う所が部下の信頼とかにつながるんだろうな・・
そう思いながら今後の話をします。
「とりあえず積もる話や疑問や質問もあるでしょうがまずは明日以降町に向かう行程を説明します」
そう言ってロゼフが作った地図をテーブルに広げて説明をしていきます。
その後、アイテムBOXに入っている靴や服、肌着等を渡しお風呂で汗を流してもらいます。
それにしても女性陣の下着を出した時に何で持ってるの?という冷たい目がへこみました。
ランタンの魔道具が1個しかないので、電気が使えないこの状況では暗くなると色々不便なので明るいうちに大体の事をしてしまう必要があります。
うん、次回はもう少し計画して魔道具を購入しよう。
それにしても異世界に来てすぐ至れり尽くせりでなんか自分があれだけバタバタしてもがいてたのが馬鹿らしくなってきます。
1日ぐらい野宿させてから救出すればよかったかな・・・・・そう思う今日この頃です。
ちなみに今回発見したのは、同じ会社の月山部長(49)、野田課長(51)、同僚の河野さん(35)、滝山さん(42)、沖田君(22)、OLの本谷さん(25)、熊井さん(30)、そして知らない人ですが野沢さん(20)の8人だけでした。
そして早めの夕食をとり、その後この世界の事、自分が転移してからの1か月間の事を話しました。
大体話が終わった頃には深夜になってました。
とりあえず今日の所はここまでで明日の夜にでも続きをということで今日は寝ることにします。
31日目の朝が来ました。
本日のモーニングコールは昨日異世界に転移してきた同僚OLの本谷さんのお悲鳴でした。
「きゃぁぁぁぁぁ~~~~~~~~!!!!!」
家中に響き渡る悲鳴で全員が起きだしてきます。
「うぁあ!!」
同僚の河野さんもびっくりして声を上げます。
「あ~~ゾルス、バルタおはよう。朝ごはんありがとね~」
そういうと全員の目がこちらに向きます。
「武内君、この魔物は料理をするのか?」
月山部長が何をさせてんだって顔で驚きながら声をかけてきます。
「いや~自分が作っていた料理をまねていつの間にか朝食を作ってくれるようになったんですよね~」
うん、朝起きたら花柄のエプロンを付けたゴブリンキングとゴブリンロードがキッチンで食事作ってたら驚くよな・・・・
最初は恐る恐る口にしてましたがすぐに普通に食事をはじめます。
「なかなかどうして、魔物が作ったものと心配してたが下手な料理よりおいしいな」
月山部長が感心し他の人も同意しています。
うん今晩から食事はゾルスとバルタに任せよう。
食事が終わり全員がくつろいでいるとゾルスが声をかけてきます。
「マサト様、お願いがございまして・・・」
「どうしたの?」
「はい、オーガの骨で作った短剣をまた作って頂きたいのです。あとマサト様が言っていたリュックサックという背負い袋もお願いしたく・・・」
いいよ、そう言って外に出ると昨晩外に出していたオーガが骨だけになっています。
うん、ゴブリンってホントによく食うな・・・
そう思いながら腕と足の骨を使い短剣を製作します。
一体に着き4本で50体分の骨がありましたので合計200本出来ました。
そして穀物が入っていた1トンの袋、俗にいうフレコンバッグ排出口付の袋を錬成術で成形してリュックを作ります。
商家に穀物を大量に卸していたのでかなりの量がアイテムBOXにデッドストックされていますのでむしろ処分が出来て好都合です。
リュックを200程作りゾルスに託します。
「ありがとうございます」
「ゴブリン軍団に持たせるの?」
「はい、我に忠誠を誓うとの事なので・・まずいでしょうか?」
「いやいいんじゃない?ただ人間と争ったり襲ったりしないようにだけ厳重に言っておいてね」
「はい、かしこまりました。あともう1個お願いが・・・」
「なに?」
そういうと今度はゾルスが言いにくそうにしています。
「言ってみて、可能な事なら何でもいいよ」
「はい実は・・・・」
ゾルスのお願いというのはオーガの魔石を何個か分けてほしいとの事でした。
何でもゴブリン軍団の中で力が強く頭が良いものを5匹選び魔石を食べさてホブゴブリンに進化させて自分のいない間ゴブリンの管理をさせたいようです。
「いいよ、その5匹のゴブリンを呼んで」
そういうとゾルスはゴブリンを呼びに行きます。
まあ進化する瞬間を見れるのは滅多に無さそうだしいい機会だからどうやって進化するのか見てみよう。
そう思いアイテムBOXからオーガの魔石を25個程出します。
ゾルスが5匹のゴブリンを連れて戻ってきて来ました。
うん、自分には同じ顔にしか見えん・・・
そう思いながら1匹につき5個オーガの魔石を渡します。
ガリ、ガリガリ、ガリ・・・
しばらくするとゴブリン達は2個の魔石を食べ終えます。
すると
ゴキ・・ボキ・・・グキ・・ベキベキ・・・・ギギィ~!!
なんか体が作り替えられているような感じで体が大きくなっていきます。
大体120センチくらいだったゴブリンが150センチぐらいになっています。
これが進化か~~~エグ・・
そう思いながら進化したゴブリン5匹を見ます。
全体的にパワーアップしているようです。
進化させたついでなのでアイテムBOXから鉄と丸太を取り出し鉄の剣と鞘を作ります。
ゾルス、この5匹にこの剣を与えてあげて。そう言って剣を与えます。
ついでにアイテムBOXに入っていたゴブリンの魔石を各20個ずつあたえておきます。
「ゾルス、取り合えずゴブリン軍団の管理は一任するから人間とのトラブルは避けてね」
「かしこまりました」
「まあ、何か食料等で問題があればいつでも相談に乗るから、遠慮なく相談するようにしてね」
「はい、ありがとうございます」
そういうとゾルスは5匹を連れてゴブリン軍団が集まっている所に行きます。
「武内君、大丈夫なのか?魔物に武器を与えて・・・」
月山部長が心配そうに声をかけます。
「大丈夫ですよ、何かあったらゾルスが皆殺しにするでしょうから」
「皆殺しって・・・」
「月山部長、大丈夫です、以前ゾルスが率いていた群れと今率いているゴブリンは何か違います。恐らくゾルスが新たなスキルで従属させてると思いますので」
そういうと一旦家の中に入り出発の支度をするように伝えます。
ご拝読頂き誠にありがとうございます。
何とか本日も投稿できました。
頑張って短いスパンで投稿できるように頑張ります。
よろしくお願いいたします。




