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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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今後の方針

312日目


昨日は首都クルセルの地下に閉じ込められていた人達に食料や生活用品の引き渡し、そして戸籍の作成などに追われ、ひと段落ついた頃には夜になり、フォルクやロゼフ、そして自称大店の商家の主ロファン、自称顔役のバリイなどと今後について話し合いをする予定がずれ込んだ為、今朝に話し合いの場が持たれる事となりました。


王城の一室に面々が集まり話し合いを開始しようかと思った時、オダ帝国軍の動きを偵察しているゴブリンよりノンザイル王国軍とオダ帝国軍の戦闘が始まったとの知らせが届きます。


しよう戦端が開かれたとの報告に会議を一旦後日にしようかと思いましたが他国の争いごとよりも目の前にある自分の管理する地域の今後を優先したほうが良さそうなので、ゴブリン達には詳細に戦闘の様子を偵察し報告するよう指示を出し会議を開始します。


「フォルク子爵をはじめロファンさん、バリィさん、朝から来ていただきありがとうございます。 早速ですが、現状の報告をするので、今後の事について話合いたいと思います」


そう口火を切り、ネレースから聞いた、王国だった頃のクルセルが滅びてから現在までの歴史、クルセル領の現在の状況、そしてヌスターロス大陸に起きている事を伝えます。


参加した3人は自分達が結晶に閉じ込められていた間に起きた事、現在首都周辺の状況、領内に点在していた町や村などは朽ちていて大部分は森林となり、生き残りの子孫なのか集落が数個あるだけと人口は1000人程度と伝えられると一様に驚き、口を閉ざしてしまいます。


「マサト様、まず一番重要なのが食料なのですが、今ある食料で10万人以上いる住民をどの程度の期間やしなえますでしょうか?」


そうフォルクさんが口にすると、顔役のバリィさんが食料が無くなれば飢えが襲って来るので王都周辺の開拓をしてはと提案をしますが、生い茂った木々の伐採してから開墾となると時間がかかる事を伝えると確かにと言って考え込みます。


「まあ米と小麦に関してはいくらでも用意出来るので問題は生鮮野菜や肉などですけど、ヌスターロス大陸が後4~50日後に地球と融合されますから自分達の生まれた国、日本から輸入するしかないでしょう。 とは言え暫くは商家を介さず直接国と国の交易という形でおこない、住民の人にはそれぞれに見合った仕事をして貰うしかないですね」

「しかしそれではこちらからの出費がかさみ財政が傾くのでは? 何か輸出して利益を出さなければ滅びの先送りでは?」


そう商家の主であるロファンさんが口を開きますが、王宮に保管されていた財宝類のうち、只の宝石類や装飾品などで暫くは支払いをし、その後、日本政府に対し地下資源の採掘技術の供与対価に優先的に販売する条件で信託統治地域とし、嫌でも支援と開発をさせる方向で話を進める計画を伝えます。


信託統治地域…。 全員がなんだそれ? って顔をしましたが、国の状況にはよりますが、現在のクルセルの状況を鑑みて簡単に住民の福祉を推進し、将来の自治・独立に向けたサポートをすることが目的と伝えると、目を覚ます前までは最先端の国だった誇りからでしょうか顔を顰めますが、日本という国の政治体勢、外交姿勢などを伝え、そのまま属国化されることはないので利用できる国は利用して国としての体裁を整える事を第一目標とする事が目的と納得させます。


日本という国が断ったら? との質問もありましたが、自分が日本人である事、クルセルの領内には地下資源が多く眠っていて日本は資源に乏しい国の為、その資源が喉から手が出る程欲しがることを伝えるとその心配は薄れたようです。


まあ実際の所、国際問題とかあるからそう簡単にはいかないだろうけど、資源開発やインフラの整備の援助を引き出せれば多少日本に甘い汁を吸わせてもリターンは大きいし、反対に魔石を利用した魔道具技術の供与などこちらの交渉カードもあるので多少、外国を敵に回してもこちらの提案を呑むでしょう。

そんな予測の元、集まった面々と話を進めていきます。


まあ日本が資源開発、インフラ整備に日本人を派遣してくれれば魔物対策て自衛隊とかの派遣も必要だろうし魔物の間引きも出来て一石二鳥なんだけど。

とはいえネレースが銃火器類を消滅させたら支援や自衛隊派遣どころじゃないけど、流石に銃火器は消滅させんよね…。

核やミサイル類は良いとして個人使用の兵器は大丈夫でしょ。

うん、大丈夫だと信じたい。


話し合いは昼を過ぎまで続きましたが、まずは住民の職業に応じて仕事を与え、ゴブリンを護衛として王都周辺の木々を伐採し開墾を進める方向で一致します。


恐らく魔道具師や鍛冶師、服屋、飲食店など生活に必要な仕事はありますが、多くの人は仕事が無くなるのでそう言う人達を森林伐採や開墾作業に従事させ、日当を払い少しずつ首都内部でだけでも経済が回るようにして当座を凌ごう。

ゴブリンも護衛ついでに作業の手伝いをするからそれなりに作業は進むだろうし。


そんな事を考えていると、足元の方から振動のような感じがし、直後突き上げるような揺れが襲います。


「地震? 震度3か4ぐらいかな…」

そう言って会議参加者を見回すと、どうやら地震と言うものは初めての経験だったようで全員が驚いたような怯えたような顔をしています。


「今のは地震って言って地面が揺れる自然現象だからあの程度の揺れなら大丈夫だよ。 まあもっと揺れが大きいと被害が出るけど」


そう言て安心をさせようとしますが、あまり効果は無い感じです。

まあこればっかりは慣れてもらうしかないか…。


いち早く立ち直ったロゼフとフォルクさんに首都の人達を落ち着かせるよう指示をだして会議を解散する事にします。


とりあえず方向性は決まったし、会議参加者から住民に話を伝えてもらうから混乱は少なく済むでしょ。


そう思いながらも王城で自室とした見晴らしのいい部屋に戻り、偵察に出ているゴブリンから戦況報告を受ける事にします。


恐らく乱戦になってるんだろうな…。

この世界の戦争は剣や槍、そして弓に魔法だから、日本の戦国時代みたいなもんだから直ぐには決着つかないだろうけど、どちらかが優勢になってるだろうし。

どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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