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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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尽きない疑問

どうやら話が終わったようで、鈴木さんと部屋の隅でヒソヒソ話をしていた防衛省の人がゲートの前にやってきます。


「武内さん、現時点でオダ帝国軍の位置、ノンザイル王国軍の動きを地図上で説明して貰えますか?」


そう言い鈴木さんは異世界の地図を持ち出しゲートの前に広げます。


「このオダ帝国からノンザイル王国の首都に続く道上にあるラファと言う町をオダ帝国軍が3万の兵力で包囲中、そしてラファの町から首都までは大体徒歩で5~6日程、途中に町や宿場的な村など複数あるけど、現状は兵力を分散せず、占領した村にも兵士は残していない状態ですね。 因みにノンザイル王国軍は首都に兵士を集結中で現時点では1万程だけど数日中には2~3万まで膨れ上がる可能性がありますね、まあ各地から兵を終結させる感じでしょうし、場合によっては農民なんかを徴兵するかもしれませんから実際どの程度の数になるかは分かりませんけど」


そういって地図上に駒を置きながら現状の説明をしていきます。

防衛省の人も地図を覗き込んでいますが、予想通りオダ帝国の意図を読みかねている感じです。


「武内さん、ノンザイル王国内部にオダ帝国と内通する人などは居ないのですか?」

そう防衛省の人は質問を投げかけてきますが、ノンザイル王国の内部情報など知る由も無いので分からないとだけ答えます。


「確かに、この状態を見る限り、オダ帝国軍はノンザイル王国軍との決戦を狙っている感じですけど、ノンザイル王国を滅ぼして併合するつもりなら、兵力が集まる前に電撃戦で首都を急襲したほうが時間も被害も少なくなるでしょうけど、決戦になったら双方死傷者が出るのでその後に首都攻略となると果たしてうまく行くかどうか…」


そう言いながら地図を覗き込み駒を動かしながらなにやら分析をしていますが、確かにセオリー通りなら相手の軍備が整う前に首都に攻込んだ方が有利な気もしますが、あえて決戦を挑む理由が分かりません。


「現状を見る限り、オダ帝国は決戦で勝利した後、交渉で領土割譲を狙っていると考えるのが妥当でしょうが…、ただ領土割譲を迫るには占領地域が少ないんですよね」

「そうなんですよ、普通なら決戦に勝利した後で交渉して領土割譲を迫るなら、もっと奥深くまで攻め込んで多くの村や町を占領しておくと思うんですけどね」


「武内さん、オダ帝国軍の兵站が不安定とかは考えられませんか? 首都まで攻め込む程兵站が確保できていないなど、深入り出来ない事情があるのでは?」

「それはありませんね、穀物類を大量に自分から仕入れてますから3万の兵士が長期的に活動できるだけの食料はありますよ」


「そうですか、穀物類を武内さんが売ったと言うのが気になりますが…」

「一応、自分は騙されて売ったと言う感じですね、実際、オダ帝国から来た山下さんは、ノンザイル王国の国内は飢餓に苦しんでいるので、占領と共に村などに食料を配布すると言ってましたし」


一応自分は騙されたと言うのをアピールしつつ、オダ帝国の動きに関して話し合いますが結論は出ません。


「とりあえずこれ以上論じても結論は出ませんね…。 今後の動きを注視しておきます」


そう言って話を区切りますが、防衛省の人も、省内で今後の動向を推測してみるとの事で話が終わります。


戦争反対! と言わんばかりの鈴木さんが睨んできますが、今更どうする事も出来ないので、軽く挨拶だけしてゲートを閉じます。

オダ帝国が他国を侵略していることに関して自分に文句言われてもね…。


そんな事を思いながらも、自宅ソファーに深く腰を掛けて寛ぎながらお茶を飲んでいると、偵察をしているゴブリンから連絡が入ります。


どうやらオダ帝国軍が包囲していたラファの町が降伏をしたようです。

降伏に際し、兵士は町を退去し、それに伴いオダ帝国軍も包囲を解いて進軍の支度を始めているとの事で、一部は既に退去した兵士を追い抜いて次の町に向かったとの事です。


千人程度の守備兵しかいと、いくら攻めてこないとは言え3万の兵士に町を包囲されたら心理的に重圧だよな…。 仮に攻込んで来たら兵士どころか守るべき住民すら巻き込みかねないし、町を守備する指揮官はまあ正常な判断が出来る人間だった感じだけど…。

それにしても降伏するのが早かったような気もするけど、何か事前に取り決められた合図でもあったのかな?


その後の動向を調べて報告するようゴブリンに伝え、月山部長の相談所に向かい、一応オダ帝国軍の動向を説明しておきます。


歴史好きでなんだかんだ言って戦争の際にノリノリで指揮を執っていた月山部長ですが、オダ帝国軍の動きを説明すると、やはり首をひねり意図が読み切れないと言った感じです。


もう面倒だから直接聞きに行こうかな…。

転移魔法のゲートとラルの足なら明日中にはオダ帝国軍に追いつくだろうし。


うん、考えるのも面倒だから直接聞きに行こう!!


そう決めたので一応月山部長とグランバルさんに連絡だけして転移魔法のゲートでオダ帝国の首都アズチに移動し、そこからラルに乗ってオダ帝国軍を追いかけます。


周囲はサンダーウルフ達が警戒してるし、夜はカウア達ミノタウロス達が護衛してくれるから移動も、夜も安全だし。


今晩はノンザイル王国領内に野営用の家でゆっくり寝よう。

明日再度追いかければ昼前には追い付くだろうし…。

どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。


※9/1~新作の投降を開始した。

よろしければこちらもお読み頂ければ幸いです。

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