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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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外交講習と軍備視察

303日目


朝、10時頃に日本へゲートを開くと、鈴木さんが既に待ち構えています。


「武内さん、外交の講師派遣は了承されましたよ、日本政府としても、表向きは秘密裏に異世界の各国に恩を売っておいた方が良いという事ですが、本音は武内さんが管理するクルセルの資源を開発する権利が欲しいようで武内さんに恩を売るのが目的のようですが…」


「恩を売るね…。 既に日本政府へ恩を売ってるんだけど、その恩を返してもらう前に恩を売りつけようと…。 まあその辺はどうでもいいんだけどね。 それでいつ頃に派遣できるんですか?」

「明日の朝にはこちらに集合して貰い異世界に行ってもらいます。 ただ身辺警護の要因として自衛隊員も同行しますけど問題ありませんか?」


「問題ないですね、一応地球上の軍隊ってのも知っておいてもらうのもいいですし、異世界の軍隊を視察してどれだけ文明が違うか確認してもらうのも良いでしょうから」

「諜報前提の身辺警護ってバレてるんですね…。 わかりました、バレた旨も伝え堂々と諜報をするように提案してみます」


そう言って鈴木さんは苦笑いをしていますが、その後は大まかな打ち合わせなどを行いゲートを閉じます。


さて、明日に講師が来るって伝えないと…。

今日も転移魔法のゲートで飛び回る一日だな。


オダ帝国の動向が気になるから、実際の所自身で観戦しに行きたい所なんだけど…。


一応、偵察に出したゴブリンに連絡を取り確認をしたところ、ノンザイル王国には到着したようですが、オダ帝国の兵はまだ侵攻を開始していないようです。

夜間に国境近くの村も偵察をしたようですが、食料は不足してる様子はあるけど、即飢餓になるほどではなさそうとの事、まあ国境近くは物の行き来があるから多少は余裕があるのかもしれませんが、なんか嫌な予感もします。


偵察のゴブリンにはその後動きがあれば連絡をするように伝えておきます。


304日目


朝、日本の対策室にゲートを開くと既に講師の人と自衛隊の方が待ち構えています。

自衛隊員の人は迷彩服ですが、フル装備って言う感じでは無く、腰に拳銃を付けてるだけで特に武装している感じでないのが不服ですが、とりあえずゲートをくぐってもらい、各国に移動をして貰います。


講師の人も自衛隊員さんも、各国の受け入れ態勢がどこぞの王族でも出迎えるかのような感じなのに驚いていましたが、それぞれの目的通りの仕事に取り掛かります。


自衛隊員さんなんかは、軍事情報なんて機密をそんな簡単にバラしていいの? って顔をしていましたが、どうせ地球の軍隊と異世界の軍隊では装備の差は歴然なのでバレたところで気にしなくていいと事前に伝えておいたので、どの国も自衛隊員さんの知りたい事など堂々と教えて周っています。

まあ実際に異世界の兵士の装備は剣と槍が主流だし、魔法に関しては地球の人には未知の物とはいえ知られたところで地球の人には使えないし、機密にするだけ面倒なんだよね。

それに自分が鈴木さん達に大まかな説明をしてるから自衛隊員さんも、事前に知らされていた情報の確認作業みたいなもんになってるし…。

夜は晩餐会が開かれるでしょうし、欲しい情報は自分達で聞き出せば良いだけですから、まあ異世界旅行と思って初の異世界を満喫して貰いましょう。


そして外交の講習に関しては、隣国に連絡はしたものの、また書状が到着するかしないかといったところなので、まだ集まりが悪いですが、それでも一応は国に待機している隣国の要人が講習を受ける感じのようです。


通訳には転移させられた日本人が当たっていますが、講習を受ける人たちは皆さん真剣な表情で講師の話に耳を傾け、時に質問などをしています。

参加者の皆さんは、条約や同盟などはどの国も行っていた事とはいえ、婚姻や普通に紙切れ一枚を取り交わすだけで実際はただの口約束程度で破棄も紙切れ一枚が、地球ではそうもいかない事に驚いており、破った場合などのリスクなどに驚きを隠していません。

まあ地球は利権や経済が絡み合ってるから、破るに破れないのが本音なんだけど、異世界の国々はそう言うのあまり無いから言葉で説明を受けても困惑していますね…。

うんうん、まだ序の口なんだよ…。

これから悪質な要注意国のやり口など説明があるから、ちゃんと勉強して騙されて食い物にされないようにしないとね。


そんな光景を目にしながら自己満足に浸っていると、偵察に出しているゴブリンから連絡が入ります。

どうやらオダ帝国の兵が国境を越えて侵攻を開始したとの事です。


侵攻は早馬でノンザイル王国の首都に向かって行ったとの事ですが、国境の警備兵を蹴散らし進軍をしているようです。

さて…、侵攻するのはいいとして、村々への対応をどうするか、ゴブリン達にはオダ帝国の兵に見つからないように偵察を徹底的にするように指示しておきます。


さて、わざわざプレモーネまで来て穀物を大量買い付けまでしてから他国に侵攻をした割には国境近くの村はそこまで飢餓になってないみたいだし、国境の警備も機能していたみたいだけど、これから先どんな風に占領していくのかな?


山下さんが言っていた通り飢餓に苦しんでいてオダ帝国の軍を救済者として受け入れられるのか、それとも只の侵略者になるか。


要注意だな…。


どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。


※9/1~新作の投降を開始します。

よろしければこちらもお読み頂ければ幸いです。

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