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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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外交の講師依頼

「講師ですか?」


驚いたような表情の鈴木さんに理由を説明し、国家外交の講師的な人を派遣して欲しい旨を伝えますが、いきなりの依頼に困惑の表情を浮かべていますが。


「異世界の国家間外交って、中世ぐらいの外交だから、現代みたいな複雑な外交や高度な外交は必要無いんだよね。 そんな国が地球に放り込まれたら、ライオンの檻に放り込まれた子ヤギみたいなもんでしょ? だから基本ぐらいは講習で覚えてもらいたいんだよね」


「まあ、確かにそれはそうでしょうが、具体的にどの程度の国家に派遣を希望されるのですか?」

「一応は4か国、他の国で講習を受けたい国は足を運んでもらうつもりだから、最低でも4人、時間も無いから一気に詰め込むなら、予備の人員含めて8人か12人ぐらいかな…。 一応通訳はこちらで用意するから言葉の問題は無いと思いますけど…」


そう言うと鈴木さんは少し考えた後、外務省から派遣されている職員さんと話をし、外務省の職員さんは何処かに電話をかけて説明を始めています。


「とりあえず、希望は分かりましたけど、私達にはそのような権限は無いので、希望に副えるかは分かりませんのでダメな場合は諦めてください」

「まあ、権限はどうせ政治家が持っているだろうし、その辺は仕方ないよね…」


「ええ、申し訳ありませんが、異世界に日本から人員を派遣するなんて話は公表できませんし、実施するにも非公表で秘密裏に行う必要があるでしょうから、与党の政治家次第といったところですね」


「そうですか、あっ、あとこれは独り言ですが、自分が与えられたクルセルって国…、ていうか領土なんすけど、化石燃料の埋蔵量、鉱物資源の埋蔵量は異世界で一番多いみたいです。 国土もどの国よりも広いですし、人口は現在人間が1000人程、教育を受けたゴブリンが9000匹ほどという、土地の広さに比べ人口が少なく豊富な大自然が広がる場所ですけど、そこの開発権利関連とかは全部自分の思うがままって政治家の人にも伝えといてください」


そう笑顔で説明をすると、恐らく悪い笑顔をしていたのでしょう、鈴木さんは呆れたような感じで伝えておきますとの事です。


とりあえず急ぎで依頼を通して欲しい旨を伝えますが、鈴木さん的には懸念事項がまだあるようで呼び止められます。


「武内さん、講師の派遣は分かりましたが、派遣中に融合が起こった場合、その講師ごと地球のどこかに飛ばされるんですよね? その際、秘密裏に日本に戻るすべはあるのですか? 融合前から日本の外交官が既に居て外交を始めていたなどとなると色々と国際問題になりかねませんが…」


「それについては、派遣する国は全部太平洋上で日本の排他的経済水域外に融合される国なので大丈夫です。 それに転移魔法も使えますからゲートで移動できますし、まあバレた際に外国への言い訳は地球の文化や法律の説明とでも言えばいいんじゃないですか?」


そう言うと鈴木さんはそう思い通りに行くわけが無いでしょう、と言いながらも、一応は了承し、再度化石燃料の埋蔵量や鉱物資源の話は本当かどうか念押しをして、どこかに電話をしてアポ取りをしているようです。


ネレースが沢山あるって言ったから信じて伝えたけど、これでロクに資源が無かったら後で何を言われることやら…。


まあその際はその際という事で、ネレースに騙されたとでも言って逃げよう。


その後、アポ取りを終えた鈴木さんと少し雑談をした後、明日の朝には一旦結論を出してもらうよう依頼をしてからゲートを閉じます。


さて、各国を回って外交に関する講師を依頼した旨を伝えて、隣国にお誘いをして貰うように依頼して回らないと…。


異世界って携帯電話無し、通信魔道具も普及していないから伝達に時間がかかるんだよね…。


とりあえず早めに伝えて隣国で興味のある国から人を早めに集めてもらわないと。


それにしてもなんで自分がこんな事してるんだろう?

これって自分の仕事? ていうか日本政府からこういう提案があっても良いんじゃない?


これが日本名物、弱腰外交って事なのかな? 諸外国の顔色伺って自分達からアクションを起こさない。

これがアメリカや中国、ロシアとかだったら速攻で外交官を送り込んで各国家を取り込むんだろうけど、日本は奥手なのかな…。


まあ、そんな事を考えながらゲートで移動をし伝達をしに行き来ます。


うん、案の定どの国も外交の講師? 何を教わればいいんだ? といった顔をしていましたが、一応地球の国々がおこなうエグイ外交の例を簡単に説明すると、素直に講習を受ける外交担当者の選別と隣国への声掛けを了承してくれました。


うん、有償支援名目で金を貸し付けて開発を手伝って返せない場合は権利を貰うとか地球の国家間外交では普通に行われているしね…。


食い物にされないように少しでも自衛出来るようにして貰わないと…。




どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。


※9/1~新作の投降を開始します。

よろしければこちらもお読み頂ければ幸いです。

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