ドグレニム領
ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。
拙い文章・誤字脱字が多く読みづらいかと思いますがご拝読頂ければ幸いでございます。
あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。
町につかない町につかない言ってましたがやっと町に着きました。
なんだかんだで結構かかりました。
小説って予定通りに製作が進行しないもんなんですね・・・・・
グランバルさんが話してくれたドグレニム領の現状は聞く限り結構深刻でした。
ネレースめ!!人をこんな辺境に飛ばしやがって!!
まあ、それはさておき現状を説明すると。
魔物が活発化して領内の村などが襲われ被害が出ている事、それに伴い食料などの生産量が落ち食料不足に陥っている事、また山間部にある鉱山も魔物に襲われ被害が出ている事、さらに、元来食料生産量が少なく輸入に頼っている部分が大きかったが魔物の活発化により商人に少なからぬ被害出ている為、ドグレニム領との取引を敬遠しはじめている事だそうです。
あとは現在調査中との事ですが領内の大半を占める森林が魔力により活性化しているようで平地が木々に侵食されて来ているとの事。
巡回する兵士を増やして冒険者も雇い村々や街道を見回っているようですがあまり効果はなく、小さい村や商隊を組んでない商人、小さな商隊が特に被害を受けているそうです。
また大きな商隊を組んでいる商人達も護衛を以前よりも多く雇い報酬も上がっているようで、それが商品の値段に反映し食料の値段も上昇しているとの事です。
魔石に関しても魔物の活発化に伴い魔物が強くなっているようで冒険者に犠牲者が多く出ていて手に入る量が減っているようです。
しかも元々ドグレニム領は辺境の為、輸入される商品は相場より高く、また輸出するものは安く買い叩かれていたそうです。
唯一まともな相場で取引ができていたロータンヌ共和国にある他領との取引も魔物の活発化で滞り気味なんだそうです。
また、ちょうど昨日の早朝にも大きな地揺れがし、プレモーネの近くを流れる川の水が急激になくなりそしていきなり増水をするなどの天変地異が発生しだしたことなどのようです。
うん、最後の地揺れと川の一件の犯人は私です・・・・うん言わないよ・・・後が面倒そうだもん!
因みにドグレニム領は山間部の鉱山から産出される鉄などの鉱物とモンスターから採れる魔石を輸出して成り立っているそうです。
うん食料自給率が低い場合、輸入が滞ると死活問題だね。
「それでだ、マサトが異世界から来たのだとしてこの現状を打開する方法はあるか?」
「うん、ない!!!」
とりあえず即答します。こんな詰み掛けた状況をどうしろと!!
「ないか・・・、ではマサトの居た異世界ではこんな状況になった場合はどうやって打開するんだ?」
「う~ん、そもそも元居た世界に魔物居ないし・・・ていうか魔法とかもなかったし」
「魔物が居ないだと!!!」
「うん居ない」
「だったら魔石はどうするんだ、魔石がないと魔道具が作れないだろう、魔道具が無ければ生活が不便ではないか?」
「魔石もないよ、魔法とかも無い替わりに科学が発達してる。まあさっき見せたスマホみたいな機械があるし、この世界の生活水準は元居た世界の1000年以上前の中世くらいのレベルだね」
そういうと理解してもらえるかどうかわからないけど、地球の中世から大航海時代、産業革命、第一次世界大戦、第二次世界大戦、その後の産業の発達を話しました。
うん、長くなった、ていうか今何時?眠くなってきた・・・
そんな話を真剣な表情でグランバルさんは聞いて所々質問をしてきます。
「マサトの言うことが本当なら夢のように栄えた世界があるということか・・・」
「まあ、貧富の格差は大きいけどね、実際俺も知らない国では食べ物が無くて飢えている人もいるし」
「う~ん、話が大きすぎて聞きたいことが多すぎる」
「でしょうね・・・・自分でも知識不足で説明できない事や知らないことが多い世界ですから」
「とりあえず今日はここまでにしてまた今度聞かせてもらうことにする」
「わかりました、因みに自分はまた牢屋暮らしなの?」
「いや、この兵舎に一室を用意させる。しばらくはここに住んでくれ」
「まあ宿代かからない分、良しとしときます。ちなみに町に出てもいいんですよね?」
「出るなと言っても無理だろう、とりあえず問題を起こさないようにしてくれ」
「了解で~す」
「あとの詳しいことはアモンに聞いてくれ」
そういうとグランバルさんは席を立ち部屋を出ようとしています。
「あっ、グランバルさん、ここの主食は何ですか?」
「主食?どうして急にそんなことを、まあいい、パンと米だ、まあ7割がたパンだがな」
「てことは小麦と米だね、それなら急場しのぎに何とかなるって言ったらどうする?」
「なんだと!!!さっきは無いって言ってただろう!!!」
凄い剣幕でグランバルさんが迫ってきます。
「現状を打開する方法はないといいました。だけど急場をしのぐ方法はないと言ってませよ」
「で?その方法はなんだ!!」
凄い剣幕ですね、てか顔が近い!おっさんの顔なんてま近で見たくないですよ・・・
「まあ、簡単に言うとアイテムBOXに大量の米と小麦が入っているってだけです」
「なんだ・・・そういうことか」
あっ明らかに落胆してます。
「まあそういうことです。一応この町にある倉庫が入りきらないくらいはありますよ。」
「なんだと!!どうやってそんな量を手に入れたんだ!!」
「う~ん、説明すると長くなるんだけど、また今度で・・・、とりあえず町の商人と取引できるようにしてくれれば明日にでも売るよ」
「金をとるのか?」
「まあタダであげる理由も義理もないし、こっちもこの世界で生きていくにはお金必要だし」
「まあそうだよな・・・できれば元来の相場で売ってほしいんだが」
「うん、それは大丈夫相場より安く売るから、じゃあその辺の許可証みたいなのがあれば用意してもらえると助かるんだけど」
「明日の朝までには用意させる、あと身分証も必要だろうからその書類も明日の朝までに用意させるからまずはギルドに言ってギルドカードを作れ、そのあとに商売をするなり町を散策するなり好きにしろ。ただしこの兵舎でしばらく寝泊まりしてもらうぞ!」
「りょうか~い」
そういうとグランバルさんは帰っていきました。
アモンさんは話について行けず呆気にとられたままのようです、うん、とりあえず部屋に案内してほしいな。
そう思っていたら兵士君が戻ってきてました。
アモンさんに何かを伝え、指示を受けてます。どうやら部屋への案内をするように言われているようです。
「マサトさん、部屋にご案内します。あっ自分は守備隊隊員のロレンスです」
そういうと兵士君改めロレンスは部屋に案内をしてくれます。
うん、先に比べえらく態度が違うな・・・まあ人間なんてそんなもんだけどね
そう思いながら部屋に入り一通りの説明を受け明日の朝食事が用意出来たら迎えに来るとの事を伝えて去っていきました。
うん、俺って晩御飯食べてないんだけど・・・
まあいいか、そう思いながら部屋を見渡します。
うん大体8畳くらいに広さにベッドと壁際に机と椅子があるくらいのシンプルな部屋です。
まあしばらくはここを拠点に生活しましょう。
そう思いながらベッドに横になりアイテムBOX管理画面を開きます。
5個ある特殊フォルダーのうち二つに米が一tが入っている袋と、小麦が一t入っている袋を入れます。
これでMPがある限り米と小麦がいくらでも出せます。
特殊フォルダーはあと3つなので慎重に考えて使いましょう。慎重に抜け穴を探して最大の効果が望めるように・・・・・
うん、今絶対悪い顔してます。
そう思いながら目を閉じて寝ます。
うん、今日は色々あったな~、ていうか異世界に来てから毎日がドタバタでスリリングで大変だった気が・・・
明日はゆっくり町を観光しよう。
そう思いながら意識を手放し眠りに落ちます。
久々のまともなベッドなので眠りにつくのも早いようでした。
ご拝読頂き誠にありがとうございます。
本日中にもう1.2話頑張ります。




