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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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219/252

ソパニチア王国からの使者

296日目は特に何事も無く、一日町をぶらついたり、各工場の視察などをし一日を過ごしましたが、297日目の朝、土田から呼び出しを受けます。


土田達がの駐留している砦に転移魔法のゲートで移動をすると、到着を待っていたのか兵士が自分を応接室に案内をします。


応接室に入ると、土田とバイルエ王国の指揮官がソファーに座り、そしてテーブルを挟んだ向かいのソファーには見知らぬ人が2人座っています。


無言の応接室に入り、両者の右手側に開いているソファーがあるのでそこに腰掛けると、おもむろに見知らぬ人が口を開きます。


「初めまして、私はソパニチア王国より捕虜返還の交渉と戦後処理について全権を委任されて派遣されました、ユウ=サトウと申します。 こちらは副使のカズマ=ヨシオカです」


そう言って自己紹介をする二人に、土田と指揮官、そして自分が名乗り会談が始まります。

とは言え既に捕虜は解放し、帰国の途につかせている為、捕虜返還交渉の必要も無く、戦後処理についてもお互い不可侵を約束する程度でこれと言って紛糾する事のない会談となります。


ユウ=サトウと名乗った日本人、佐藤さんは、大体20代後半と言ったところでしょうか、体格は体育会系な感じですが、話し方や口調などは冷静で丁寧な感じです。

とは言え砦に向かって来る最中に解放された捕虜とすれ違っている為、こちらの意図を読みかねている感じで、しきりに何か裏があるのではないか? 

と言った感じで質問をしてきます。


そんな中、土田はと言うと、どこまで話していいのか分からないようで、自分の方をチラチラを見ています。


「あ~、まあ佐藤さんも吉岡さんも、お忙しい所、わざわざお越しいただいたのに申し訳ないんですが、捕虜は解放しましたし、不可侵の約束を守ってもらえるんでしたら、特にこちらからの要求は無いんですよ」


そう言う自分の言葉に、全権を委任されて来た2人は顔を見合わせ、何で? 俺達何しに来たんだっけ? といった顔をしています。

そんな2人に対し、捕虜を解放した本当の理由は隠したまま、ネレースから聞いた話を伝え、それが今回捕虜解放及び今後の不可侵の理由と告げると、全くソパニチア王国には日本の情報が入っていなかったのでしょう、驚きのあまり、口をパクパクさせています。


「そ、それは私達が日本に帰れるという事ですか?」


やっと佐藤さんがその言葉を口にしましたが、日本に帰れると言うより地球に帰れること、また国単位で地球と融合されるため、地球の何処にソパニチア王国が融合されるか分からない旨、そして融合後、明らかに国際問題が発生し、地球上の各国が必死になって手つかずの資源や魔法などの特殊能力を求めて融合された国へ触手を伸ばすのが目に見えている為、地球に帰れても、日本にすんなり帰れるかは分からないと伝えると、今以上に厄介な状況と理解したようであからさまに大きなため息をつきます。


「その分だと、ソパニチア王国内でも貴族同士の派閥争いに巻き込まれて疲れるのに、更に地球と融合と聞いてもう投げ出して逃亡したいと言った感じですか?」


そう苦笑いを浮かべながら自分が佐藤さんに声をかけると、佐藤さんも吉岡さんも、苦笑いをしながらその通りですと言った顔をしています。

とりあえず、融合が始まるのは大体5~60日後と伝え、ソパニチア王国としての対策を検討するように伝えますが、2人は融合後、国としてどの様な方針で地球上の国への対応をすればいいのかなど質問攻めが始まります。


とはいえ、現時点で地球との融合を知っているのは日本政府だけで、しかも政府としてもまだ対応策がまとまっていない旨、そして何より地球上のどの地域に融合されるか分からない以上、防寒対策、暑さ対策など、どの地域に融合されてもいいようにとアドバイスをし、後は、こちらから戦闘を仕掛けたり、こちらから地球上の国家に接触しない様に、また、接触をしてきた国があっても、その他の国と天秤にかけ有利な条件で何かしらの取引をするように伝えます。


なんせ中世程度の文明レベルの国家なので外交能力は、地球上のどの国家からして低次元で、簡単に騙して搾取しようと思えばいくらでも搾取出来る程度である事を念頭に置いて対応するように念を押します。


佐藤さんも吉岡さんも、日本に居た際でも外交には興味は無かったようですが、この世界の外交能力は、企業の営業マン程度と言うのは体で理解しているようで真剣に自分の言葉に耳を傾けます。


「それにしても、武内さんは日本へのゲートを繋いで日本人を帰還させる事も出来るんですね? これじゃあ戦争しても勝てない訳だ」


そう言って吉岡さんが笑いながら話しますが、結構薄氷を踏む感じの勝利だった事を伝えると、少し照れ臭そうに、ソパニチア王国軍の指揮を執っていたのが、自分と佐藤さんで、敵が陣を敷いて待ち受けてるところをわざわざ攻める必要はないと言って、軍を2つに分けて、片方の部隊を囮にする作戦を立てたとの事です。


うん、月山部長が居なかったら、その陣地で待ちぼうけをしていたんだよ。

ある意味勝てたのは、ノリノリの月山部長の指揮があったからだからね。


そんな事を思いつつ、今回伝えた情報を持ち帰り今後の対策を立てる事を勧めます。


とりあえず日本のお酒やジュース、そしてスナック菓子などをお土産に渡すと、2人は満面の笑みを浮かべ、このまま亡命していいッスか? とか言うので、とりあえず却下してソパニチア王国に追い返します。


最初から自分がソパニチア王国に侵入して日本の品を餌に日本人を引き抜けば戦争なんて起きなかったのかな?


まあ、その辺は、なる様になったという事で、そして俺も初めて聞いた内容があるんだがと言う顔をしている土田に詳細情報を伝えるために再度2人で応接室に戻り、ネレースからの情報を伝えます。


土田君、もうこの砦に詰める理由は無いから、キャールに戻ってステレーネさんとイチャつけば?


どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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