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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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ネレースの目的

ネレースの口から発せられた言葉に一瞬言葉を失い、そして様々な疑問が湧いてきます。


「どういう事だ! そんな事が出来る訳無いだろ!」

「ふふふ、出来るのよ、その為にあなた達を地球から呼び寄せ亜空間の魔力をこの世界に引き込んで更に魔力石まで用意したんだから」


「だからって…」

「知りたがったのは貴方よ? 私は話しだだけ、後は時がくれば私が地球の神になるだけの事」


ネレースがそう言うと目の前が真っ白になり、景色が元の地下室に戻ります。

巨大魔力石があった場所に目をやると、そこにあったはずの魔力石が無くなっており、流れ続ける魔力が溢れ、大地に染み込んでいきます。


「マジかよ…」

そう独り言を呟き、近くに居たゴブリンにロゼフと他のゴブリン達を呼んで来るよう指示を出し、自分は補助魔道具を用意して日本にゲートを開きます。


「鈴木さん、ちょっと問題が発生しました、というよりかなり大問題が…」

ゲート越しに声をかけると鈴木さんを含め対策室の面々が何事があったのかという風にゲートの周りに集まってきます。


「武内さん、何があったんですか?」

「そうですね、まず、以前数字が合わないと言っていた2万人に関しては発見しました。 いつでもそちらに戻せます。 ただネレースの目的が分かったんですが、その目的が…」


そう言葉を濁しながら言葉を紡ぐと鈴木さんも異変を察知したのか、一旦話を遮りどこかに電話をしています。

電話が終わり、再度こちらに戻ってきた鈴木さんは、内閣官房副長官の田川さんを呼んだので、その時に説明をとの事でしたので、一旦ネレースの目的については後回しにし、2万人の日本人の件を話します。


最初は驚いていた対策室の面々ですが、ゲート越しに見える結晶に閉じ込められた人間の姿を見て一様に息をのんでいます。


「とりあえずこれからこの人たちをそちらに送りたいんですが、早急に受け入れ準備して貰えませんか?」

「待ってください、そんな急に2万人も受け入れられる場所も用意出来ません」


そう言って、慌てる鈴木さんに、現状、結晶に閉じ込められた人の魔力が大地に吸い込まれている旨を伝え、今後それがどのような影響を及ぼすか分からない事を伝え早急な手配を依頼します。

鈴木さん達がバタバタしながらそこら中に電話をかけ、最終的に明日の朝、自衛隊の駐屯地にて受け入れをするとの事です。


まあ確かに2万人ともなると相当な広さが必要となるので致し方ないと言ったところでしょうか、その後鈴木さんには結晶は日本に戻ししばらくしたら氷が解けるように無くなる旨、そしてこの人達はネレースに会ってはいるけど異世界での生活は全くしておらず、転移後即結晶に閉じ込められて魔力石に魔力を供給させられていた人達だと伝えます。


恐らく目が覚めたら、この人達は何が起きたのか、パニックに陥る可能性があるのでその辺も注意を促しておきます。


そうこうしているうちに、慌ててやってきた内閣官房副長官の田川さんが対策室に入室したので、ネレースの目的の話を始めます。


「ば、ばかな! そんな事が出来るのか? いやそれよりもそんな事になったら世界中がパニックになるぞ!」


説明を聞いた田川さんは驚き、そして突然突き付けられた無いように衝撃を受けています。


「恐らくネレースは嘘をついているとは思えませんので本気だと思います。 地球とヌスターロス大陸の融合、場合によってはヌスターロス大陸以外の大陸も融合させるかもしれません、その上でネレースが地球の神となると言ってました」

「なんてことだ、だが地球に異世界の大地を融合させるなんてことが本当に出来るのか? 仮にできた場合、副作用的な事は起きないのか?」


「分かりません、融合に伴い大地震が起きる可能性もありますし、何も起きない可能性もあります。 ただヌスターロス大陸を融合させるという事は、そこに住む人や魔物も地球に来ると言う事ですから混乱は必定かと思います」


そう断言すると田川さんは頭を抱えています。


「ネレースは地球の文明と魔法があるウェースとを融合させることで更に発展した世界の神になる事が目的のようですので、恐らく融合後にも何かしら干渉してくる可能性は高いです」

「干渉だと? それはそのような事に干渉をして来ると言うんだ?」


「それは分かりません、ただ、異世界の文明と地球の文明レベルが違い過ぎます。 恐らく異世界の人間が不利にならないような事や、自分の物となった地球を壊さない為の干渉なんかが考えられますが…」


そう言うと田川さんは、席を立ち、報告と対策を検討すると言って慌てて対策室を後にします。

ですよね、地球上に新たな大陸出現って、海が無くなるのか、それとも地球自体が大きくなるのか、どちらにしても影響があるし、海に大陸が出現したら海面上昇しそうな気がするし、地球が大きくなったら気候が思いっきり狂うし、どちらにしても大問題です。


「とりあえず、明日の10時にゲートを開いて2万人を日本に戻しますんで受け入れ態勢をお願いします」

呆然とする鈴木さんにそう伝えてゲートを閉じますが、ネレースから話を聞いた自分ですら信じられない事なので、どうすればいいのか分からなくなってきます。


とりあえず、結晶に閉じ込められている人を日本に戻したらプレモーネに戻り月山部長に話してみよう。


とりあえず、今日の所は宝物庫にある物を全部アイテムBOXに収納しておこう。

魔力石が無くなった事でこれからこの遺跡も朽ちていくだろうし、この地が融合された国に宝物が渡って儲させるのも癪だし…。


うん、書庫の本も回収しよう。

解析されてどこぞの国が変な兵器作ったり、無謀な実験して失敗したら大変だしね。


今日はこの王宮と町にある目ぼしい物を回収して回るか…。


どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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