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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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2回目の帰還

「武内さん!! どういう事ですか!!」

日本の対策室に響く鈴木さんの声に周りの職員さんも何が起きたのかと手を止め話をする自分達の方を見ています。


日本政府への帰還の打診はあっさりと了承されましたが、ふと自分が漏らした一言に鈴木さんが反応した事で、今の現状となっています。


「いや、だから、自分達が居るヌスターロス大陸に日本人が3万人も居るとは思えないって言っているんですよ。 実際、自分が行き来して調べて大まかに把握してる人数と照らし合わせても3万人居るとは思えませんし」


そう言う自分の言葉に鈴木さんは、納得がいかないと言うような表情で詰め寄ってきます。

「武内さんは、ネレースと言う神にヌスターロス大陸に3万人転移させたと聞いたんですよね? それにマスコミと接触している日本人の話として同様の事が記事になっていのに、ヌスターロス大陸に3万人居ないってどういう事ですか?」

「いや、それは分かりませんが、大体どの国も2~300人、多くて500人程の日本人を囲ってますが、それを合計しても1万人に届くかどうかって事です」


「それじゃあ残りの2万人はどこに居るんですか? ネレースと言う神がウソを付いたって事ですか?」

「それは分からないですよ、ネレースに疑問をぶつけても帰ってきた答えは自分で調べれば、だったんですから」


そう言うと鈴木さんは若干落ち着きを取り戻したのか、ゆっくりとした口調で再度日本人の捜索を依頼してきました。


「捜索って言っても転移魔法で移動できるのは一度行ったことのある場所ですから、飛行機も電車も無い異世界で捜索しろってどれだけ時間がかかると思ってるんですか?」

「それは承知してますが、せめて転移者の計算が合わない原因だけでも調べてください」


「まあわかりました。 それで話は変わるんですが、最初に帰還した人達はどうなんですか?」

「どうとは? 特に不平不満も無く、施設で検査や研究に協力してくれていますよ」


「そうですか、それで、現時点で未知の病原菌とかは見つかったりしたんですか?」

「いえ、皆さんいたって普通で特に未知の病原菌とかは見つかってません」


「じゃあ魔法に関しては?」

「それですが、武内さん達がそちらの世界でステータスが見えるようですが、日本ではそのステータスが見えなくなっています。 ただ筋力や体力を測定すると通常の成人より高い数値が出ていますので、異世界で得た力はそのまま日本に戻っても維持されるようです。 とは言え魔法に関してですが、最初は魔法を使えていたのですが、一旦使えなくなると再度使えるまでに数日を要するうえ使用可能回数も1回が限度との事です」


「う~ん、そうですか、という事は、ステータスはそのまま日本に持ち込めるけどMPに関しては回復が遅いってとこですね。 まあ恐らく地球上に魔力と言うものが無いのか少ないのか、どちらかでしょうね」

「MP…。 魔力って事ですよね? 異世界ではどの程度のスピードで回復するのですか?」


「まあ一晩寝れば回復してますけど、特に調べていないんでどの程度の時間でどの位回復するかは分かりませんが、数日かかって1回使うぐらいしか回復しないって事は無いです」

「そうですか、ではその辺は研究部門の方に報告しておきます」


そう言ってメモを取っていた鈴木さんに、明日の朝10時に希望者6人を帰還させる旨を伝えゲートを閉じます。


それにしても日本に戻ってMP使いきったら回復しないと思ってたけど、多少だけど回復するんだな…。

地球にも魔力ってあるのか? それとも食事とかで得た栄養を体内で魔力に変えているのか?

分からないことだらけだな…。


そんな事を思いつつも月山部長に日本への帰還は明日の10時という事を希望者に連絡してもらうように依頼をした後、一旦自宅に戻ります。


とりあえず明日の帰還が終わったら、遺跡調査に行かないとな…。

砂漠の先にある大地の中心部にある巨大な遺跡ってとこを調べた方が、小さな遺跡をちまちま調べるより効率良さそうだし。


284日目


日本への帰還を行うとの事で、プレモーネに居る日本人が城門の前に多く集まりましたが、そのほとんどが帰還を祝うと言うより向こうでの担当者が帰還者をどのように扱うか確かめに来たと言った感じのように思えます。


そんな事は関係ないのか帰還者の6人は、荷物をまとめ、ゲートを通るぐらいのバッグにお土産でしょうか、何かを詰め込んだ物を複数持って来ています。

まあ異世界に行っていたなんて特殊だからね、異世界チックな物を持ち帰って記念にでもするのでしょう。

帰還希望者の6人はなんか晴れ晴れとした顔をしています。


まあ異世界土産いくら持って日本に戻っても良いけど、トラブルだけは起こさないで欲しいな…。


そんな事を思っていると10時になったのでゲートを開き日本と繋げます。

予想通りといったところか、日本側では完全防備の防護服を着た職員さんが待っていますが、それを見た人達の反応はやはり微妙な感じです。


流石に自分達が要隔離の伝染病患者みたいな扱いを受けると思うと微妙な顔しますよね。

ホントは鈴木さんの話で特に未知のウイルス等は無いので普通に出迎える予定との事だったのですが、普通に出迎えると帰還希望者が増えそうなので、自分が頼んで完全防備で迎え入れをして貰ったんですが、そんな事を知らない人たちからすると、日本に帰りたいけど生活が制限され家族と面会も出来ず隔離されるとわかると、いずれ戻れるんだから、何も急がなくっても…。 って感じになるんでしょうね。


そんな事を気にしないのか帰還希望者の6人はゲートに荷物を押し込みその後自分もゲートをくぐり日本に戻っていきます。

希望者6人が日本に戻ったのでゲートを閉じると、見送りに集まった人達はお互いに何やら話しつつその場を離れていきます。


恐らく完全防備でのお出迎えに関してだろうな…。

まあこれで暫くの間は早く日本に帰らせてくれとか言い出す人居なくなりそうだから、遺跡調査に専念できるし、良しとしよう。


そんな事を思いながら、自宅に戻り少し休憩をした後、二ホン砦に向かいます。

一応前回の戦争で損害が出てるけど、甚大な被害という程では無いのですが、万が一自分が遺跡調査に行ってる間に魔物の大発生が起きたらまずいので、現状兵力の確認と、ドグレニム領の警備について指示を出しておこう。


どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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