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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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部隊の配置

274日目


昨晩は遅くまで渡河途中の敵兵を攻撃するすべを考えましたが、やはり奇抜な策は思いつかず、ありきたりな方法に頼らざるなさそうです。

まあ日本の戦国時代なら鉄砲隊とか並べて釣る瓶打ちで攻撃をするんだろうけど、鉄砲無いし、銃型の魔道具は部長に怒られてから作ってなかったしな…。

まあ今あるもので応戦するしかないのかな。


そんな事を思いながらも、プレモーネの領主館に向かいグランバルさんに挨拶をした後、ドグレニム領兵を転移魔法でキャールの町に移動させ、午後にはバイルエ王国に向かい兵士を同じくキャールの町に移動させます。

そうやらバイルエ王国としては、今回ソパニチア王国が攻め込んで来た事に関しては重大事項のようで7000人程の兵を用意していました。

キャールの町に駐屯しているバイルエ王国兵7000人に援軍6000人、合計13000人という兵力を捻出するあたり、統治と復興が軌道に乗って来た旧ウェース聖教国領を手放す気はないという意気込みを感じます。


バイルエ王国兵の移動が終わったらその足でゾルス達ゴブリン軍団の構築した陣地に向かいゾルス達に次の指示を出します。

とは言えゴブリン軍団9000匹への指示は、明日の朝に戦場予定地へ移動をし指示した場所に陣地を構築する事と川辺に柵を立てる事です。


まあ多少なりと渡河する敵の足止め程度になれば良いのでそこまでしっかりとしたものは作らなくていい旨を伝え、後はその他細かい指示を与えておきます。

カウア達ミノタウロスも作業に参加させて木の伐採なども手伝わせよう。

少しでもこっちが有利に、作戦がうまくいく様にしとかないとな。


その後、土田達が居る建物に向かい、各指揮官クラスの人達と明日以降の打ち合わせをします。


「武内、援軍が到着した事で、動かせる兵が、バイルエ王国兵12000人、ドグレニム領兵1500人、ゴブリン軍団9000匹、合計で22500人だな、これなら川を挟んでの防衛戦なら3万でも4万でも防げるんじゃないか?」


そう言って土田は目を輝かせながら興奮気味に地図を覗き込みます。


「土田、守り切るんじゃなくて相手の殲滅が目標だぞ、ここで大損害を与えておかないと何度でも侵攻してくるんだからガツンと痛い目を見せて再度の進攻を断念させないと勝ったとは言えないからな」

「そうは言うが、殲滅なんて数が少ない俺達には無理だろ、ここは無難に守って追い返すのが得策だろ」


「あまい!!! ちょこちょこ侵攻されてそれに対して毎回部隊を派遣して追い返してなんかしてたらジリ貧になって不利になるのはこっちなんだからな、そのためにこっちは殲滅を視野に入れて作戦を立ててるんだから、腹を括れ!」

「言いたい事は分かるし、作戦も理解したが、あんな作戦、指示を出すタイミング次第でうまくいかない可能性もあるだろ? だったら堅実に守りに徹するのが定石だと思うんだよ」


「その懸念は何とかなりそうなんだな、月山部長が参戦するって事だから、どこか高台から戦況を見ながら指示を出す役割をして貰う、だから俺達は、その指示に従って予定通りの行動をとればいいんだ」

「月山さんが? どうして、戦争反対とか真っ先に言いそうなのに」


「まあ月山部長も今回の戦いは負けると日本人の帰還に悪影響を与えるって判断したから参加を決断したんだろ、日本に戻った際、場合によっては批判の的になる覚悟で…」

「そうか、じゃあ月山さんが戦況を見定めて指示を出して、それに従って作戦を実行する感じなんだな」


そう言って土田は納得したように何度も頷きます。


「それで肝心の配置なんだけど、中央軍にバイルエ王国兵6000人とゴブリン軍団3000匹、右翼に伏せておく兵にバイルエ王国兵約6000人、左翼に伏せておく兵にゴブリン軍団約6000匹、本陣にドグレニム領兵約1500人、後は各部隊から騎馬隊を選出して約700人と騎馬ゴブリン300匹の騎馬隊を編成し本陣付近に待機って所でどうだ?」

「まあそれは構わないが、やはりバイルエ王国兵に相当被害が出そうだな」


「出るだろうな、ただ、中央軍に関しては、ソパニチア王国兵が渡河を開始したら渡河途中の敵兵を攻撃し、渡河されたらゴブリン軍団を壁にしてバイルエ王国兵はその後ろに布陣する感じだな」

「それだとゴブリン軍団に被害が出るぞ?」


「それは問題ない、むしろバイルエ王国兵は戦力を温存して本陣まで押されている風を装って後退して貰わないと困るしな」

「そうか! それで本陣付近まで敵兵を引き込んで左右から包囲殲滅するのか!」


「そう、あとそれと同時に、別に編成した騎馬部隊で川向に布陣する敵の本陣を奇襲する。 本陣が混乱すれば渡河した兵は更に混乱するだろ、後は逃げる敵を国境まで徹底的に追撃して砦を奪還して終わりだ」

「そうは言うが、追撃ってこちらも川を渡らないといけないぞ、追いつけないだろ?」


「その辺は大丈夫、転移魔法で移動させるから、逃げる敵を余裕で追撃出来るだろ」


そう説明すると、各指揮官達は納得したのか話した作戦を元に地図に置かれた駒を使いシュミレーションを始めます。


「明日の朝にはゴブリン軍団を戦場予定地に移動させて川辺の柵と本陣づくりに従事させるから、明後日には全軍を移動させてそこで敵を待ち受けよう」


そう各指揮官に伝えると、一同が頷き、各部隊へ指示を出しに向かいます。


うん、これで何、味方の士気も上がったろうし、後はソパニチア王国兵がどのぐらいの数に膨れ上がるかだな…。

4万か5万ぐらいなら許容範囲だけど6万こえるともう少し手を加えないといけ無さそうだし。

アルチ達の報告待ちだな。


まあ明日ぐらいには報告が来るだろうから慌てなくても大丈夫かな。

どなたかレビューを書いてくださる猛者は居ませんでしょうか?

と思う今日この頃…。 自分でもこの物語のレビューをうまく書ける自信がありません。


そんな中でも読んで頂き、ブックマーク・評価、また、感想を頂き誠にありがとうござます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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