2日目の夜
ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。
なんとブックマークをしてくださった方が二桁になりました。
拙い文章ですが多くの人に読んでもらえる様がんばって書いていきます。
眷属化に成功した結果ゾルス達いわく力がみなぎり強化された感覚だそうです。
眷属になった証でしょうか、ゾルス達4人の肩辺りに10センチぐらいの六芒星が入れ墨みのように刻まれています。
こんなことならもっと凝った魔法陣をイメージして眷属化すればよかったと反省してます。
まあ本人たちはさして気にしてないようなのが幸いですが、日本人がタトゥーとしていたとなればかなり痛い子です。
そう思いながら焚火を囲みゾルス達と明日の予定を確認中です。
「バルタ、町はすぐ近くなんだよね?どのくらいの大きさの町だったの?」
「そうですね、かなり大きな町に見えましたが、外から見る限りさほど人の出入りは多くないようでした」
「大きい町なら人の出入りも多くてもいいはずなのに、時間的な問題かな?」
「左様でございますな、某もさほど長い時間見ていたわけではないので何とも言えませんが」
「出入りが多ければ町に入る際に面倒事に巻き込まれにくいかと思ったけど、まあ仕方ないね、じゃあ明日は日が昇り出すころにここを出て町に向かおう」
「「「「かしこまりました」」」」
「皆は森を出る直前に影に入っておいてくれるかな、町に居る間は影の中から出れないだろうけど我慢してね」
「我々は影の中から人間の町をのんびり見物させて頂きます」
明日の方針は決まりました。あとは町での活動資金をどう獲得するかです。
お財布には1万数千円がありますがここは異世界なので間違いなく使えないはずです。
この世界のお金を得ないと宿泊施設にも泊まれませんし食事もできません。
最悪町に入る際にお金を取られる可能性もあり必要だった場合は何かしらの手立てが必要になるかもしれません。
町に入るためには身分証と通行税がテンプレです。
「ロゼフ、人間は森の魔物を倒して魔石を集めてるって言ってたよね、てことは魔石は売れるってことだよね」
「おそらく売れるのだとは思いますが・・・なんせ人間の町には行ったことがありませんので・・」
「だよね~、とりあえず、魔石と一角地竜の死体は売れるようなら売って活動資金にできればいいんだけど」
「一角地竜を売るのですか?」
「うん、とりあえず20匹分の死骸はあるから状況にもよるけど最低半分は売ろうかと思う。この世界で必要な物とか買い揃えるとなるとそれなりにお金かかりそうだから」
「まあ致し方ないですな・・・しかし2本角の素材はマサト様の防具や武器を作る際の為に取っておいてくだされ」
「わかった、2本角の素材とアトゥロォゥシャスタートルは売らないよ」
取り合えず魔石と地竜の死骸は販売すると宣言して承諾を得ました。
手持ちの魔石は
ゴブリンの魔石、約150個
一角地竜の魔石、1個
何のかわからない魔石、7個
眷属化の際結構使ったので残数も少なくなってます。
あとはこの世界では価値があるかどうかわからないけど
金:約500グラムぐらい
銀:約800グラムぐらい
銅:約1.5キロぐらい
あるので、これが売れればまあそこそこのお金にはなるでしょう。
大体の明日の方針も決まったのでモンスターについての疑問を聞いてみます。
「モンスターの進化って何か条件とかあるの?」
「それにつきましては恐らくとしか言いようがないのですが、一定量の魔石を摂取しすることで進化をすると思われます」
「魔石を食べるってこと?」
「さようでございます。魔物の餌は魔物や動物でございます。その為狩った獲物を食べる際魔石も一緒に食べますので」
「ゾルスもロゼフもバルタもそうやって進化してきたんだ」
「そうですな、まだゴブリンだった頃は日々餌にありつく為必死で狩りをして、狩った獲物は仲間に奪われないように食べてました、その際魔石を食べると力が湧くようなみなぎるような感覚がありましたので獲物の魔石は最初に食らうようにしてました」
「獲物を狩っても自分より力の強いゴブリンに横取りされるなど日常茶飯事すから」
「壮絶な弱肉強食だね」
「因みにこの前聞いたオークやオーガも上位種っているの?」
「はい、おります。オークはハイオーク、オークロード、オークキング、オーガはオーガロード、オーガキングという風に進化していきます」
「あと真偽のほどはさだかではございませんが、ゴブリンエンペラー・オークエンペラー・オーガエンペラーという最上種に進化すると聞いたことがあります」
「エンペラーって皇帝?、ますますファンタジーだなこの異世界は」
「エンペラーになると強大な力を得るとも言われておりますが真偽のほどはわかりませぬ」
「うん、ゾルスがキングだから沢山魔石を食べさせたらエンペラーになるかな・・・」
「さぁ、現状一度死んで死霊術で眷属となっておりますので、主の力で魔石を用いて強化を続けていけばあるいは・・・」
「あっ、ちなみにオークやオーガにもメイジとかシャーマンもいるの?」
「はいおります。ゴブリン同様数は少ないですが」
「ふ~んオークもオーガも一部は魔法とか使えるんだね」
「あと、この森で数が多い魔物ってどんなのがいるの?」
「この森というか我々が居た辺りなどでは、コボルトなどが群れをなしていました。川沿いにはリザードマンが群れでおります」
「なんか魔物って群れるんだね?」
「そうでもございません。群れる魔物もおれば単独で行動する魔物もおります。ゴブリンもオークもオーガも群れずに単独でいる場合も多ございます。また個の力が強い魔物も単独でいる傾向が強いです」
「そうか~自分はいきなり群れに出くわしたってのは偶然か・・・」
取り合えず疑問だったことも聞けたのでハンゾウに町の周囲の再偵察を頼み今晩はもう寝ようと思います。
「もう寝るから日が昇る前くらいに起こしてね」
「かしこまりました、起きたらすぐ食事が食べれるよう準備もしておりますのでごゆっくり」
ロゼフがそういうと、ゾルス達とバルタは周囲の警戒をしに夜の闇に消えていきました。
ロゼフが火の番のようです。
うん、ロゼフって肉体労働あんまりしないよな・・・・
そう思いながら今晩もバルタが刈ってきた草を敷き詰めた寝床で眠りにつきます。
うん、チクチクするしなんかかゆくなるから早くベッドで寝たい。
明日は無事に町に入れるといいな・・・・
拙い文章・誤字脱字の数々で読みにくく申し訳ございます。
これからもご愛読のほどよろしくお願いいたします。




