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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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領主の決断

194日目


本日も厚い雲に覆われた天気ですが気にする事でもないので村々を囲むウェアウルフの群れを倒しに行きます。

とは言え明日はべロイニレスの町を囲むウェアウルフに攻撃を仕掛ける為、今日救援する村はべロイニレスの町に近い村にします。


とはいえ、作戦や戦い方に変更は無く、昨日と同じように自分達が先陣を切り、その後にホブゴブリンのが攻めかかり、アルチ達が後方から襲い掛かるという形でウェアウルフと戦うといった感じです。


まあ変わった点としては、ホブゴブリンの数が350匹以上増えた事で戦闘が多少有利になってきたことぐらいでしょうか。


うん、今日5か所の村を救援して得られる魔石でゴブリンを進化させたらホブゴブリンの数がさらに350匹ぐらい増えるって事だけど、明日の戦いでは戦局を変える事はできないだろうな…。


そんな感じで夕方まで村を回りウェアウルフを討伐しべロイニレスの町の近くの村でゴブリン達を野営させます。

とはいえ夜のうちに夜襲をかけられてゴブリン達に被害が出ると困るのでアルチ達サンダーウルフに周辺警戒を指示しての野営です。


明日の戦いは、ロゼフ以外の眷属は自分の影に入りべロイニレスの町に行って町からウェアウルフの群れに攻めかかり、ロゼフはゴブリン軍団を率いて背後から攻撃を加えるといった感じのシンプルな作戦です。


さて、明日は思い通りに戦いが進められるかな…。


195日目


昨晩、想定していたウェアウルフの夜襲は無かったようで平穏な朝を迎えられました。

ロゼフにゴブリン軍団の指揮を任せて自分はべロイニレスの町に向かい指揮所で領主のタステイさん達と最終の打ち合わせを行います。

「ではマサトが城壁の上を移動しながら魔法を放ち数を減らし、眷属が正門から一気に攻めかかると言った感じなんだな」

「そうですね、出来ればゴブリン軍団も正門から押し出させたい所ですが、町に3000匹のゴブリン軍団入れるのは嫌でしょ?」


「まあ確かに、だがその方がウェアウルフを蹴散らすには効率が良いのだったな?」

「ええ、そうですね、今の作戦よりは確実に効果があります」


そう言うとタステイさんは眉間に皺をよせてしばらく考えたあと口を開きます。

「マサト、今からでも町にゴブリン軍団を移動させられるか?」

「できますけどいいんですか?」


「この状況で、味方のゴブリン達を魔物ごときなどと言ってられないだろう。私は領主だ、領民を守る為ならつまらん我など張っておれん!」

「じゃあ自分は一旦ゴブリン軍団を町に移動させに行きますんで、正門前にスペースを空けといてください」


そう言って転移魔法でゲートを開きロゼフ達の所に向かいます。

ロゼフに作戦変更を伝え、町の中でウェアウルフの群れに突撃する際の隊列を整えるのは面倒そうなのでこの場で隊列を整えたうえで町に移動をさせる方法を取ります。


正門から攻めかかる順番はゾルス、バルタ、ハンゾウ、そしてカウア達ミノタウロスとアルチ達サンダーウルフ。


その後にゴブリンロード2匹1組のペア4組とホブゴブリン5匹1組の部隊が約300組、その後にゴブリン100匹一組の部隊が順次門から打って出る形になります。


ロゼフにはゴブリン達に倒したウェアウルフの魔石はその場で摂取していくようゴブリン達に通達させてゲートでべロイニレスの町へ移動させます。


べロイニレスの町では、突如正門前に出来たゲートを見て驚き、そしてそこから整然と隊列を組み、〈護武燐〉と書かれた旗をはためかせて出て来るゴブリンを見て驚愕し人々が慌てて物陰や家の中に隠れ、様子を伺っています。


そんな中で、ゴブリンを誘導する兵士が居る事で、少し安心をしたのか興味本位なのかゴブリン達を見に町の人が集まってきだします。


「まさか、本当に町を、領民を守るために魔物を町に招き入れる日がこようとは……」

そう呟いたタステイさんですが、昨日までのように魔物に町を包囲され手も足も出ない状況が打開できる兆しが見えたのか先ほどよりも明るい顔をしています。


「まあとりあえず、人間は襲わないように教育していますが、攻撃された際の反撃は認めていますので、その辺は兵士や冒険者の人達に伝えといてくださいね」

「ああ、わかっている。こんな状況で魔物とは言え味方に危害を加える者は私の名を持って罰するつもりだ」


そう言ってタステイさんは指揮官クラスの人達に何やら指示を出していきます。


「それじゃあ、予定通りに自分がまず正門前のウェアウルフに広範囲魔法を何発かぶち込みますんで、合図をしたら門を開いてください。 それでゴブリン達が全部町を出たら門を閉じて城壁からの攻撃に集中する方向で」

「わかった。だが門を閉じた後、旗色が悪くなっても再度門を開けてゴブリン達を町に収容できるとは限らんが、それでも大丈夫なのか?」


「その辺は大丈夫です。むしろ、兵士や冒険者が打って出る事になった際以外は門を開けない方が安全ですから、その辺は気にしないでください」


「そうか、わかった。そのように門を守る兵士達に伝えておこう」

「お願いします。まあ先陣を切るゾルス達やカウア達にアルチ達はウェアウルフごときに遅れは取りませんし、最悪旗色が悪くなってもゾルスやカウア達を先頭に群れを突っ切って包囲を抜けられますからね」


そう言うとタステイさんは、そうか、とだけ言うと指揮所を出て正門の上にある見張り台に登り戦いの様子を見守るつもりのようです。


門の前ではゾルスとバルタにハンゾウ、そしてカウア達ミノタウロスとアルチ達サンダーウルフがいつでも飛び出せるように準備をし、後続のゴブリンロードペアとホブゴブリンの小隊がそれに続くように息巻いています。


「じゃあそろそろ行きますか」

そう独り言を呟いて城壁の上に上がり、外を見回すと、町の周りを埋め尽くすようにうろうろとするウェアウルフがいます。


うん、大体の数は分からないけどやっぱりかなりの数だな…。

それに巨大芋虫たちと違って1匹ごとの間隔が離れてるから、芋虫みたいに一網打尽って訳にはならないだろうけど、まあその辺は数打って混乱させたうえで大まかに数を減らしておけば後はゾルス達が何とかするでしょ。

まあ魔法を一通り打ち終わったら自分も参戦するしね。


そんな事を思いながら、城壁の上に立ち、右手に魔力を集中させて炎槍を作り、門の前をうろつくウェアウルフ達に狙いを定めます。


それじゃあ、開戦だ!!

ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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