表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

137/252

救援と途中経過

布陣を終えたゴブリン達の先頭に出て今回もゾルス達とカウア達と先陣を切ります。


先程と同じ作戦なので進化したばかりのホブゴブリン達以外は少しは慣れたのか今度は先程よりもスムーズに、そして有利な状況でウェアウルフの群れを翻弄し倒してきます。


日が傾きだす頃には3つ目の村に群がるウェアウルフの群れを討伐し村の守備兵に状況を伝え終わります。

うん、取り合えず回収した250個程の魔石を使ってホブゴブリン量産しておこう。

ていうかまた誰か魔石を摘まみ食いしたよね?


まあそんな事を思いながら選抜したゴブリンに魔石を与え進化をさせて行くと64匹がホブゴブリンに進化をします。

ていうかこんな事なら、バイルエ王国に現れた巨大芋虫退治にゴブリン達を狩り出して魔石を摘まみ食いさせておけばよかった…。


そう思いましたが今更なので、ゾルス達には今日はここで野営をする旨を伝え、自分は次の村へ行って明日ゲートを開けるようにしておきます。

次の村を確認した後ゾルス達の所に戻りホブゴブリン達の連携訓練と休養を指示し自分は転移魔法でべロイニレスの町に報告に行きます。


町に転移をし指揮所に行くと領主のタステイさんやその部下とタロイマンさんが絵図を見ながら会議をしています。

「ただいま戻りました~」


そう言って声をかけると一同が一斉にこちらを向き、状況報告を求めてきます。

「まあ労いの言葉が無いのが気になりますが、一応今日の報告をすると、村を3つ程救援してきました」

「3つだけか? 3000匹のゴブリンを率いていたんだろう? それとも村を襲っているウェアウルフの数が多いのか?」


そうタステイさんが質問をしてきます。

「いえ、村を襲っているウェアウルフは300程ですが、ハッキリ言ってゴブリンじゃ歯が立たないんですよ。 それで初戦で時間を取られ今日の所は3つの村だけです。 まあ明日も村の救援をしたとして4つの村を救援するのがせいぜいでしょうね」

「そうか、だがゴブリンでは歯が立たないなら相当な危害がでているんじゃないのか?」


「損害は今の所軽微ですが、現在主力をホブゴブリン達にして普通のゴブリンには援護と後詰をさせてるんで地味にホブゴブリンの損害が痛いですけど、まあ何とかなりそうな感じですかね。 とは言えべロイニレスの町を囲むウェアウルフの群れの前では数に呑まれてアッサリと全滅しそうですけど」


そう言って今日の戦闘の状況を説明すると指揮所に集まる全員の眉間に皺が寄ります。

「マサトの言う話だとべロイニレスの町を囲むウェアウルフの群れは撃退出来ないという事か?」

「そうなりますかね、現状として突出戦力で打って出て暴れまくる事で追い散らす事が出来るでしょうが、殲滅は難しいですね」


そう説明すると一同、それぞれが打開策の案を出し始めますが、どれも現実的ではなく行き詰ったかんじになります。


「とりあえずの所は、明日、明後日と村々の救援をして、3日後に自分がべロイニレスの城壁から広範囲魔法で大まかな数を減らしてその後突出戦力で追い散らすのが現実的でしょう。 とりあえず各村の守備兵さん達にはそのまま村の防衛を依頼していますんで、一応被害は最小限に抑えられるかと思いますし」

「まあ確かに他に有効な手立てもない以上それしかないか…。 だが広範囲魔法で大まかな数が減らせるなら今のうちにべロイニレスに群がるウェアウルフの数を減らせるんじゃないのか?」


「まあ確かに数は減らせるでしょうけど、魔石の回収が出来ないんで進化して上位化する可能性があるんですよね。 そうなると群れを統率して組織だった行動とかとり始めそうですし、統率されて町に攻めかかってきたら防衛が困難になる可能性もありますから、先に村を救援しておいてからの方が安心ではありますよね」


そう言うと実際統率されていないウェアウルフが統率された際の状況を予測したのでしょう。

一同が黙り込んでしまいます。


「とりあえず今の所、べロイニレスの町は防衛で先に村の救援を大まかにしておきましょう」

そう言って説明をし、いくつか打ち合わせをした後に、転移魔法でゾルス達の所に戻ります。


ゴブリン達の野営地に戻ると、一通り訓練を終え、食事の終わったゴブリン達が既にその辺に寝転がり休んでいます。


自分は野営用の家を出して寝ますが、その前にゾルス達とカウア、アルチを集めて明日の打ち合わせをしておきます。

「とりあえずべロイニレスの町は異常ないから、明日以降も今日と同じ作戦で行くけど、何か気が付いた事とか、作戦の改善点とかある?」


そう質問をしてみると特には無いようでしたので、作戦の再確認という事で解散となりました。

うん、打ち合わせする必要なかったな…。


193日目


昨日と同じで厚い雲に覆われてどんよりとした感じの天気ですが雨は降らなさそうなので、ウェアウルフの群れに近づくと音や匂いで見つかってしまう為、奇襲は無理そうな感じです。


まあ奇襲は出来ると楽に戦いを進められそうだけど、雨に濡れるのは嫌だしな。

そんな事を思いながら朝食を摂っているゴブリン軍団達を眺めながらゾルスとバルタが作った朝食を食べます。

うん、久々にゾルスとバルタの料理を食べたけど、絶対お店開けると思うよ?


そして朝食を食べ終えるとアイテムボックスに野営用の家を収納し、次の村の救援に行く為に転移魔法でゲートを開きます。


この村にも300匹ほどのウェアウルフが村の周りをうろついています。

突然現れた自分達に驚いたようすでしたが、獲物と認識したようで一塊になり威嚇の唸り声をあげています。


昨日と同じように自分達が先陣を切り、その後にホブゴブリンのが攻めかかり、アルチ達が後方から襲い掛かるという形でウェアウルフと戦いますが、慣れなのでしょうか、昨日に比べスムーズに戦闘がこなせるようになってる感じでサクッと村を囲むウェアウルフの群れを全滅させます。


村に救援に来た旨と今後の方針を伝えた後、回収した魔石を使ってゴブリンをホブゴブリンへ進化させ次の村を目指します。


村の救援2日目は予定より1つ多い5つの村を救援しましたが、どこの村も囲んでいるウェアウルフは300匹程でしたので、何らかの法則がありそうです。


とは言えバイルエ王国の首都を襲って来た巨大芋虫達は村に襲い掛かってないですし、魔物によって法則が違うのか疑問だけが残ります。


う~ん、ネレースに質問するのもありだけど、偶然とかだったりしたら無駄だし、法則が分かったとしてもあまり意味なさそうだしな…。


そんな事を思いながらゴブリン達に野営の準備を指示して自分はべロイニレスの町にゲートを開き報告に向かいます。

「そうか、今日は5か所の村を救援してくれたか」


そう言て満足そうにうなずく領主のタステイさんですが、魔物に町を包囲されている状態なのがストレスなのか少し疲れたような顔をしています。


「まあ5箇所の村は救援しましたけどこの調子だと町の周りのウェアウルフを排除するのに時間がかかり過ぎますね。 とりあえず明日も村を救援して、明後日予定通り町を囲むウェアウルフを広域魔法で攻撃して突出戦力叩きましょうか」


「うむ。もはや我々は手も足も出ない状況だからな、その辺のさじ加減はマサトに任せるが、町に被害が出ないように注意だけはしてくれ」


そう言って話を終わらせタステイさんは馬車に乗って領主館に帰っていきます。


うん、そこは馬に乗って颯爽と帰って行こうよ。

ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ