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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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127/252

巨大芋虫

パキィィィーーーーン!パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキ・・・


一瞬で周囲の温度が下がった感じで冷たい空気が流れ城壁が上から下まで白く凍り付き、城壁を登っていた芋虫も凍り付き地面に落ちていきます。


ボオォォォ・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオアアアッッッッッッ!!!!!!


炎槍が着弾した中心から直径4~50メートルぐらい焼け野原になり芋虫が跡形も無くなります。

うん、炎の温度が高いからじゃなくて魔力の活発化で生まれたばかりの魔物だから肉体が無いだけだよ・・・・。

きっと。


そう自分に言い聞かせますが、各城壁の守備をしていた兵士や冒険者の皆さんはドン引きしています。

なんでかな~、ここは今だ!ここが正念場だ!とかいって士気を鼓舞する場面じゃない?

なのになぜ皆さん、うわぁ~エグ~って顔してるの?


「土田、とりあえず魔力が枯渇し始めたから後任せる!」

「いや枯渇し始めたって、まだ余裕は少しあるって事だよな?お前どんだけ魔力あるんだよ!」


「いやまあ常人と同じくらいの魔力量だけど?」

「いやいや、常人離れしすぎてる魔力量だから、お前の魔力量が常人と同じだったら、この世界崩壊してるから」


なんか土田が無駄にツッコミをいれますが、一応プレモーネに戻る為の魔力残しとか無いといけないんで、魔力回復ポーションを飲みながらバイルエ王国軍と冒険者の芋虫退治を見物します。


とはいえ城壁は凍っていて芋虫は登ってこれず、城壁の上から一方的に矢や魔法が撃ち込まれています。

「土田、芋虫の群れの奥の方に一際大きな芋虫居るけどさ、あれって上位種じゃね?」

「どれだ?」


「あの奥に居る奴、1匹だけ色がなんか違うし、あれあのまま成長したらモ〇ラ的な感じになりそうじゃね?」

「それまずいだろ!どうするんだよ?」


「どうするって、確実にあの大きさに成長してるって事は肉体が構築されてるから剣で斬ったら虫汁ブッシャー!!って感じだろうし、まあ土田頑張れ!」

そう言ってビデオカメラで戦いの様子を録画しながら土田に一際大きな芋虫を押し付けます。


「まああれと戦う必要があればやるけど、それ以前にまだ大量の芋虫が居るからな。それをどうにかしない事には、でかいのとか言ってられないだろ」


そう言いながらも土田は火球を芋虫に向けて放ち続けます。

「ていうかさ、さっきまでに比べ芋虫の数も減ったんだし、兵を外に出して槍で刺していけばよくね?バラバラになって戦ったら危ないけど、密集隊形で行けば大丈夫だろ?それに城壁から魔法で援護出来るんだしその方が効率よくない?」


「確かにそうだよな・・・。このまま守っててもいずれ魔力が無くなって魔法が使えなくなるだけだし、攻めるなら今か」

「うん、あと魔石の回収も徹底させた方がいいよ。多分奴ら魔石摂取して上位化してくから」


土田は城壁の指揮官らしき人となんか話し込んでから、城壁を駆け下りてどこかに向かっていきます。

さて、バイルエ王国軍はどう動くか?


そう思いながら、転移魔法のゲートを二ホン砦に繋げ、ゾルス達に戦闘準備を指示しておきます。

うん、さっきほどに比べ数も減ったし、これならゴブリン軍団投入しても被害は少ないでしょ・・・。

それにどうせゴブリン達魔石を拾い食いするから強化にもなるし。


そう考えていると土田が戻ってきました。

「どこ行ってたの?」

「ああ、とりあえず指揮所に行って城壁の外での戦いを提案してきたんだよ。それで今から部隊を出すから武内も参加しろよ」


「嫌だよ、だって虫汁とか浴びたくないし、自分は城壁の上から炎槍の魔法で援護しておくよ」

「いや、それが危ないから城壁の外の戦いに参加しろって事だよ、あんな魔法ぶっぱなされたらどんだけ味方に被害が出るんだよ!」


そう言って土田はどうしても自分を参加させたいようですが、正直芋虫相手に乱戦とか絶対嫌です。

むしろ近づきたくない。


「土田、とりあえずこれはバイルエ王国の戦いだ、それに正式な救援依頼は受けてない。実際自分は飛び入りで勝手に参加している状態だ、まあ調子に乗って勝手に参加はしたが本来は依頼を受けて報酬を貰うのが筋だろう?だからこれ以上自分が参加するのは筋が通らないんだよ。だから今回は戦いの推移を城壁の上から見学させてもらう」


とりあえずそれらしいことを言ってみましたが土田は若干納得したようなしない様な表情をしています。

「まあ確かに、そう言われればそんな感じだよな・・・。分かった、とりあえず城壁を超えて中に入ろうとする魔物が居た場合は対処しろよ。それとさっきの炎槍の魔法は絶対使うな!!」

「ああ、兵士で手に追えない様なら手伝うが、数も減っているし、そうそう手伝いは要らんだろ」


そう言って城壁を降りていく土田を見送り、城壁の外を眺めます。

うん、だいぶ数は減ったけど、それでもまだかなりの数が居るな、とりあえず土田達が打って出るって言うからゾルス達の戦闘準備解除しとこうかな・・・・。


まあ、魔力回復ポーションでそこそこ魔力回復したことだし、炎槍をあと数発撃ちこんで援護しといてあげよ。


その後、炎槍の魔法を3発撃ち込んだあたりで城門が開き土田を始めバイルエ王国の兵士が出てきます。

うん、なんか土田がこっちを見てなんか叫んでるけど聞こえないや・・・。


バイルエ王国兵は大体10人一組ぐらいの塊で芋虫を槍で刺していきます。

見てると戦略とかもなくただ兵士が芋虫を槍で刺して周てるだけなのでつまらない光景ですが、とりあえず戦闘の様子をビデオカメラに録画しながら戦闘を眺めます。


いつの間にか巨大芋虫1匹から8匹に増えてるし、更に一回り大きい巨大芋虫も居るし、絶対あれとは戦いたくないよね。


日が傾き出す頃には、城壁周りの芋虫の群れもほぼ壊滅状態になりましたが、巨大芋虫だけは倒しきれていないようです。

うん、多分皮膚がゴムみたいな感じなんだろうな。

矢も刺さって無いし、槍も刺さって無いし。


そう思いながら眺めていると土田が戻ってきます。

「武内、あの巨大芋虫退治を手伝ってくれ、報酬は無いが魔石は持って行っていいから」

「いや、魔石持って行っていいからって俺が倒したら当然魔石は自分の物だろう、報酬って言わないだろう」


「まあ確かに、というかあの巨大芋虫、特に一番でかい奴は全く攻撃が通じないんだよ。あんなのが城壁を超えて町に入ったらそれだけで大惨事になる。頼む!!!」


そう言って拝みこむ土田ですが、虫汁を浴びるのは嫌です。

「土田、とりあえず、魔法ぶっぱなすけどいいか?」

「まあ倒してくれるんだったら構わないが、味方に被害が出ないようにしてくれよ」


土田には努力するとだけ伝え、城壁を降りて巨大芋虫の所に向かいます。

近くまで来るとデカい、ナ〇シカに出て来るオ〇ム?


そんな事を考えながら近くにバイルエ王国兵が居ないのを確認して右手に魔力を集めます。

炎槍だと自分も巻き込まれそうなので、とりあえずブレェィズクロスで光弾を打ち込んでみます。


巨大芋虫に光弾は吸い込まれていきますがあまりダメージを与えられていないのか、多少体表から青紫色の体液が流れ出すだけです。

ていうか青紫色の体液って・・・絶対切ったりしたらブッシャー!!って虫汁浴びるよね・・。


うん、冷凍しよう!凍らして倒した後、魔石の取り出しはバイルエ王国側にさせて後で回収しよう。

うん、そのぐらいの事を要求する権利はあるよね?


そう思いながら再度右手に魔力を集め、氷で出来た槍を巨大芋虫に投げつけます。


パキィィィーーーーン!パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキ・・・


氷槍が刺さった瞬間、巨大芋虫の表面は霜が付いたように白くなり動きを止めます。

どうしよう、確実に倒せたか確認する方法が見当たらない・・・。


そう思いながら足元に転がる石を拾い巨大芋虫に投げつけます。

カン!!


そんな感じの音がして石ははじかれましたが巨大芋虫の体表は蜘蛛の巣状にひび割れが入ります。

よし、倒したという事にしよう。


そう思いながら他の巨大芋虫と戦う土田の所に向かいます。

「土田、一番でかい芋虫片付いたぞ!」

「まじか、早いな・・・。どうやったんだ?」


「一応、凍らした。石投げて表皮に蜘蛛の巣状のヒビが入ったから中まで凍ってると思うぞ?」

「そうか、本当に死んだのか?」


「いやその辺は分からんが動かなくなったから死んだんじゃない?残りの芋虫も凍らせるから兵士を退避させて」

「わかった、武内の事だから近くに居たら芋虫と一緒に冷凍されるって事だな!」


そう言うと土田は兵士達に指示を出して芋虫から距離を取らせます。

「土田、とりあえず巨大芋虫全部凍らしたらプレモーネに帰るから、魔石の取り出しお願いね。明日の夕方辺りに魔石回収に来るから」

「わかった、魔石は回収して用意しとく」


一応約束は取り付けたので右手に魔力を集め氷槍を作り巨大芋虫に投げつけます。

パキィィィーーーーン!パキパキパキパキパキパキパキパキパキパキ・・・


氷槍が刺さった瞬間、巨大芋虫の表面は霜が付いたように白くなり芋虫の動きが止まります。

「よし、次行ってみよう!」


そんな感じで残り7匹の巨大芋虫を凍らせた頃には辺りは薄暗くなっていました。

「じゃあ土田、とりあえず帰るから、魔石回収よろしく!」


そう言い録画映像を記録したメモリーカードなどを受け取りプレモーネに戻ります。

うん、映像がどの程度撮影できたか確認しに行ったのに酷い目にあった・・・。


さて、二ホン砦のゾルス達にも戦闘準備を解除させないといけないし、グランバルさんにも報告しとかないけど、グランバルさんへの報告は明日の朝にしよ・・・。

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異世界人順位:2位


名前:マサト=タケウチ  人間  (35歳)

LV:345

職業:錬成術師


ステータスポイント:500

HP:1236

MP:3472

体力:943

筋力:771

敏捷:399

知力:336

物理耐性:275

魔法耐性:215


スキルポイント:1077


スキル:

中級火魔法LV3  中級水魔法LV2  中級土魔法LV4  中級風魔法LV1   中級雷魔法LV2  

中級光魔法LV3  中級闇魔法LV1  上級死霊術極  上級付与魔術極  上級影魔術極

中級剣術LV6   中級大剣術LV5  状態異常無効   鑑定LV10    アイテムボックス∞×∞

風纏いLV1 見切りLV8    加速LV3 転移魔法 創造魔道具作成

保留:

質問残0回 ・質問自由1回 ・スキル選択残:3個 ・望み3個 ・望む物:0個

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