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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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オークとゴブリン

アルチ達に魔物を追い込んでもらいましたが、空が白みだしても魔物が減る気配がありません。

これは困った・・。


予定では朝には終わらせてプレモーネに帰る予定だったのですが、魔物の数が多すぎて魔物を狩りつくすまでには時間がかかりそうです。

「マサト様、私達もお手伝い致しましょうか?」


そう言ってカウア達が影の中から声をかけてきましたがカウア達に手伝ってもらうと自分自身のレベル上げにはならないので今回は待機をして貰いとりあえず自分自身の力で魔物を狩りまくる事にします。


昼を過ぎる頃になると魔物の数も減ってきて来ます。

取り合えずアルチ達には影に戻ってもらいカウア達には夕方頃向かえに来るのでそれまでに魔石の回収を依頼してプレモーネに戻ります。


ステータスを見るとレベルが319から338に上がってましたがあれだけ魔物を狩っても19レベルしか上がらないなんて結構効率悪い気がしてきました。


プレモーネの自宅に戻ると、領主館からの使いが家の前で待機しています。

「これは、マサト様、どちらに行かれていたのですか?緊急事態です。オークの群れが確認されました。急いで領主館までお越しください!」


そう言って使いの人は一気に要件を伝えると馬に乗り領主館に戻っていきます。

とりあえず呼ばれた以上無視はできないので転移魔法で領主館に向かいグランバルの居る執務室に入ります。

「マサト、どこに言っていたんだ?使いをやっても家には誰も居ないし、ツキヤマに聞いても知らないと言うし・・」


「とりあえず今後に備えて採石場で魔物狩りをしていました。ホントは朝には帰って来る予定だったんですが魔物の数が多すぎでこの時間になっちゃったんですよ」

そう言うとグランバルは難しい顔をしながら現状を話し始めました。


「とりあえずオークの群れが確認されたのはプレモーネの北東の川沿いの村近辺でその数は約2000匹程、報告では今まで現れた事のあるオークなどと違いそれなりに統率が取れている感じがするとの事だ。」

「統率の取れたオークですか?確実に上位種が居ますよねそれ・・。それで討伐隊は出したんですか?」


「ああ、出すには出したが討伐隊と言うより村を守るための部隊と言う感じだな。流石に2000のオークを安全にかつ確実に狩るには最低でも1000以上の兵が必要だが、いきなりそんなに兵は動かせん」


そう言ってグランバルさんが送りだした兵士は400人程でオークの向かう先にある村の防衛を指示しているとの事です。


「じゃあとりあえず、2000匹のオークの対処は自分が、というよりゴブリンにさせますけど良いですか?」

「ああ、構わない、前回のスケルトン討伐で兵士も冒険者もレベルが上がっているとはいえ現状無駄に兵を失いたくないからな」


そう言ってゴブリンに対応させるのをグランバルさんが了承したので一旦、オークの進行方向の確認を依頼し二ホン砦に向かいゾルス達に戦闘準備を命じます。

「マサト様、相手はオーク2000ですな、腕が鳴ります」

「うん、ただ統率されてるみたいだから上位種が居るっぽいから油断はしないでね」


そう言って一応釘をさし、出発の準備を見守りますが、戦闘準備の鐘を用意していたようで、鐘の連打を聞いたゴブリン達がキビキビと支度を整え出します。

どんだけ訓練をしてるのか、それともいつでも戦いに行ける準備をしていたのか1時間もしないうちにゴブリン軍団の出発の準備が完了します。

それにしてもゴブリンって痩せていて腹が出てる感じで餓鬼のような姿なのに、何でこの砦に居るゴブリンはみんな逞しいんだろう。

何みんな肉付き良いし、食料事情が野生と違うからかな・・・・。


「マサト様、準備完了致しました」

そう言ってゾルスの報告を聞く限り、ゾルス率いる1000匹、バルタ率いる1000匹、ロゼフ率いる1000匹、ハンゾウが率いる斥候部隊100匹、そして留守居が約400匹で今回は戦闘に向かうとの事です。


またゴブリン増えてるし・・・。

ていうかやっぱり普通のゴブリンと比べて逞しい感じがする。

あのゴブリンなんか腹筋割れてるし・・。


そう思いながら一旦待機を命じ、プレモーネのグランバルさんに現状の確認をしてからゴブリンを転移魔法のゲートでオークの居る近くに移動をさせます。


「ゾルス、バルタ、ロゼフ、ハンゾウ、とりあえず今回自分は口を出さないから4人で考えて作戦を立ててオークを討伐してね、一応注文を付けると、被害は極力少なく、オークは全滅させる事」


そんな自分の言葉に一瞬戸惑ったゾルスとバルタですが、ロゼフは意図を理解したようでゾルスとバルタ、そしてハンゾウや幹部っぽいゴブリンを促し話し合いを始めます。


さて、どんな作戦でどう戦うか・・・。

今回はうまく行かなくても実戦で指揮を覚えればいざという時に最大で3方面にゴブリン達を展開できるからね。

うん、ハンゾウは斥候中心の部隊だから展開できる部隊には含んでないよ。


暫くすると、話し合いも終わったようで、ハンゾウが率いる斥候部隊が四方に散り偵察に向かいます。

「それでどんな作戦を立てたの?」


そう言うとロゼフが今回の作戦を説明しはじめます。

「はい、上位種が率いているとは言え数がこちらが多いうえ、装備や練度も我々が上ですので、ゾルス部隊は正面から、私とバルタは左右から攻撃をする形になります」


「正攻法的な感じだね」

「はい、ただバルタが率いる部隊のうち300程が騎馬隊ですのでゾルス部隊とオークの交戦が開始され次第騎馬で側面を一撃離脱の攻撃を繰り返し、その間にバルタ率いる歩兵はやや後方の側面から攻撃をかけます。その後私の率いる魔法部隊で反対側の側面に魔法攻撃を仕掛けた後、歩兵を突入させます。これでオークは混乱するでしょうから後は数に任せて押し切ります」


そう言って胸を張るロゼフですが何処でこんな作戦を覚えて来たのでしょうか。

騎馬の活用とかって普通いきなり思いつかないよね・・・。


そう思いながらゴブリン達の移動に合わせて自分も移動をし戦場となりそうな場所に向かいます。

途中ハンゾウの率いる斥候部隊からオークの位置や移動方向などの報告を受けながらロゼフは部隊の配置場所などの指示を出していきます。


暫くするとオークの群れが視界に入ってきましたが、オークもこちらを認識したようで、ゴブリンの群れに驚いた感じですが自分達よりも下位の存在の群れと認識したようでゴブリン軍団の方に向かって来ます。

さて、どんな戦いが見られるか。


そう思いながら小高い丘の上に陣取りラルの背に乗って戦場を見ていると、正面のゾルス部隊は前面に弓隊と盾部隊を配置し更に後方から検索にスリングで投石しオークの突撃を迎え撃つ構えのようです。


走って向かって来るオークの群れに大量の矢と石が降り注ぎ、オークの突進力を弱らせます。

それでも矢を受け、石が当たってもオークの突進は止まりません。


矢を受けながら盾を構えるゴブリンに体当たりをしたオークがはじかれるように足を止められて後ろから槍でいつでも突けるように構えているゴブリンが槍を突き出しオークを仕留めます。


とはいえすべてがうまく行っているわけでもなく、盾を突破されオークがゾルス部隊の前衛を食い破っている部分もあります。


ゾルスが指示を出したのでしょう。

後衛の槍を持つゴブリンが前に出て槍衾を形成し集団戦闘を開始し、前衛のゴブリンはその隙間を通り後方に移動します。


ただ向かって来るオークと集団で槍衾を形成するゴブリンではやはりゴブリンに分があるようでオークは槍衾を形成するゴブリン達を突破出来ず足が止まりかけています。


しばらく膠着状態のまま推移するかと思われたころ、右側面からバルタ部隊の騎馬隊がオークの側面に襲い掛かります。

ロゼフの作戦通り一気に突撃し、オークに一撃を与えてはそのまま通り過ぎ再度別の位置に突撃を繰り返す感じでオークの群れを翻弄しています。


左側面でも騎馬の突撃と同じころに魔法攻撃が始まり側面のオークに火球や風の刃など様々な魔法がオークの群れに吸い込まれていきます。


丘の上から見ている限りオークの群れは混乱をしだしているようで右往左往しだしています。


その後左側面では魔法攻撃が止み直後ゴブリンが奇声を発しながら突撃を開始します。


左側面にゴブリンが突入しオークの混乱がピークに達したのを見計らったかのように正面のゾルス部隊も突撃に移りオークの群れを押し返し始めます。


うん、あとはバルタの別動隊の突撃だけか。

そう思い戦闘を眺めていると右側面後方からバルタが率いるゴブリンが突入するとオークの群れは対応できず混乱が広がって戦う処ではない感じになっています。


しばらくすると乱戦となり、混乱をしているオークに数で勝るゴブリンが襲い掛かりオークたちは組織的な抵抗を出来ずゴブリンに打ち取られていきます。


そんな中、オークの中心付近で一際大きなオークが棍棒を振るい仲間のオークを殺し何かを拾って食べています。


うん、あれって仲間を殺して魔石を摂取してるね。

あのオーク相手だと普通のゴブリン達じゃ相手にならず確実に被害がでるけどゾルス達はどうするんだろう。


そう思いながら戦闘の推移を見守っていると正面からぶつかるゾルス部隊の中からゾルスが先頭を走りオークの群れに楔を打ち込むかのように分断していきます。


ゾルスの振るう大剣の餌食になったオークの肉体が霧散し一際大きなオークの所に届くかと思われたとき、オークの中心集団から魔法弾がゾルスに向かって放たれゾルスを直撃します。


数は多くないようですが魔法を使えるオーク、さしずめオークメイジも混じっているようです。

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異世界人順位:2位


名前:マサト=タケウチ  人間  (35歳)

LV:338

職業:錬成術師


ステータスポイント:500

HP:1216

MP:3442

体力:934

筋力:766

敏捷:395

知力:335

物理耐性:270

魔法耐性:210


スキルポイント:1056


スキル:

中級火魔法LV3  中級水魔法LV2  中級土魔法LV4  中級風魔法LV1   中級雷魔法LV2  

中級光魔法LV3  中級闇魔法LV1  上級死霊術極  上級付与魔術極  上級影魔術極

中級剣術LV6   中級大剣術LV5  状態異常無効   鑑定LV10    アイテムボックス∞×∞

風纏いLV1 見切りLV8    加速LV3 転移魔法 創造魔道具作成

保留:

質問残0回 ・質問自由1回 ・スキル選択残:3個 ・望み3個 ・望む物:0個

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