ルイロウ領
タンムの町にはロイニレスの町から4時間程かかり町に着いた頃は夜になってました。
とりあえず夜に町に入って宿をとるのも面倒なので転移魔法で一旦プレモーネ戻りあす再度、出直すことにします。
156日目
とりあえず朝一で領主館に行ってグランバルさんに手紙を届けた事を伝えると、ロニーニャ領の領主のタステイさんの印象を尋ねられました。
「そうですね、交易がしやすい場所を治めているだけあってグランバルさんよりも裕福な生活を送ってそうですね。町の人も同じ感じで危険を冒す人が少ない感じに思えました」
「そう言う風に見えたか、それで日本人に会ったか?」
「いえ、会ってませんね、町で少し情報収集しましたけど町の人も日本人には会った事ないって言ってましたのでその辺をグランバルさんに調べてもらおうかと思ってました」
「わかった、そのあたりは調べておく、で今日はどうするんだ?」
「そうですね、ルイロウ領のタンムの町に行ってきます。」
「そうか、そんな事だろうと思って手紙を書いておいたからこれも領主のランリスに届けてくれ」
そう言って手紙を渡されたので恐らく計画的犯行だろうなと思いながらグランバルさんから手紙を受け取るなり領主館を後にし転移魔法でタンムの町に行きます。
昨日は夜だったので気が付きませんでしたが、よく見ると結構大きな町のような感じで門の前にも10人位の兵士さんが立っています。
門番さんにギルドカードを見せてグランバルさんから領主のランリスさん宛の手紙を持ってきたと伝えるとここでも領主館に案内されて応接室で待たされます。
暫くして来た女性は30代半ば程のグラマラスなお姉さんです・・・。
「あなたがグランバルから手紙を持ってきた人?」
「そうですね、とりあえず観光でタンムの町に行って来るって言ったらこれを渡してこいって言われました」
そう言って手紙を渡すとランリスさんは一読した後自分をまじまじと見ています。
「あなたが勝手に道を拡張整備した日本人なの?」
「まあそうですね、とは言え拡張整備をしたのは自分が眷属にしているゴブリンとその配下のゴブリンですけど」
「そう、あの道はゴブリンが作ったの・・・・。ってそんなの信じれるわけないでしょ!」
「いや、事実だし、この前のスケルトン大量発生の際にドグレニム領兵と一緒にスケルトン退治しましたし」
「あなた本気でいっているの?」
「本気と言うか事実ですし、何なら自分の配下に与えた砦に案内しましょうか?転移魔法ですぐ行けますよ?」
「転移魔法?それってどこにでも行けるって事?」
「そうですね、ただ一度行った場所にしか行けないですけど」
そう言って転移魔法でゲートを作り二ホン砦とつなぐとランリスさんは驚いた感じです。
「あなたこれで向こうに行ってもすぐ帰ってこれるんでしょうね?」
そう言うとランリスさんはゲートをくぐり二ホン砦に足を踏み入れ、目の前の光景に絶句しています。
「なによこれ、なんでゴブリンがこんなに統率されてしかも人間みたいに生活してるのよ」
そう言って驚いているとロゼフがやってきます。
「マサト様、こちらの女性は日本人の方でございますか?」
「いや、ルイロウ領の領主のランリスさんだよ、道を拡張整備したのがゴブリンだって信じられないようだからちょっと転移魔法で連れてきてあげただけだから直ぐに帰るよ。それはそうと、ゴブリンの編成はどうなった?」
「はい、普通のゴブリンが800程、ホブゴブリンが700程、あとゴブリンロードが34程、あと内務にあたるゴブリン達が70程になります、大体編成も終わっておりますのでいつでも動けます。」
「そうか、あとバイルエ王国に続く道の所に居るゴブリン100を合わせて戦闘要員は1600か、今後数は増えそう?」
「そうですな~、この辺りのゴブリンはほぼ砦に来ておりますので、あとはバイルエ王国に続く道辺りで参集して来るかと思いますが・・・」
「そっか、じゃあゾルスには明日迎えに来るから1000程率いて道作りに向かう準備しといてって伝えてくれる?」
「かしこまりました」
そう言ってランリスさんを置き去りにしてロゼフと打ち合わせをしてからランリスさんを促して領主館の応接室に戻ります。
「はぁ~、実際この目で見たら信じるしかないわね・・・」
「まあ普通はそうですよね、スケルトンの大量発生でホブゴブリンがかなり増えたのは自分も驚きましたが戦力がアップしたんで今後の大量発生の際にも戦力になりますし」
「それなんだけどグランバルの書状にはあと24.5日後に再度大規模な魔力の活発化が起きるって書いてあるけど本当なの?」
「おそらくおきますね、ネレースが言ってましたから、個人的にはそれまでにバイルエ王国に続く道を作っておきたいんですよね」
「道作りね・・・、あなたは何がしたいの?」
「何をってただ単に移動が楽になる様に、交易が活発になって物が安定的に手に入る様にしたいだけですけど?」
「なぜ?つい最近バイルエ王国とドグレニム領とで戦争が起きたでしょ?なのにもう手を結んで交易をするの?」
「そうですね、向こうに居る日本人と国王に話は付けてますし、攻め込まれる心配はありませから、因みにこの町にも日本人は居ると思いますがどうしてますか?」
「そうね、冒険者みたいなことをしてる人も居れば商売を始めている人も居るわ、後は私達のサポートや相談役ね」
「そう、幽閉とかはされてないんだ、じゃあとりあえず用事も済んだし観光してから帰りますね」
「いやあなたアッサリしすぎじゃない?日本人に会わせろとか、そう言うのないの?」
「まあ特に・・。無事に生活してるんだったらそれでいいし、日本の品は商人がプレモーネから売りに来るから困りはしないだろうし、まあお風呂はなさそうだから魔道具付き男風呂、女風呂セットで150万レンで増築を受け付けてますけど、どうせそんなお金持ってなさそうだし・・。」
「お風呂ね、日本人の山田から聞いたことはあるけど、なんで日本人はお風呂ってものにこだわるの?」
「まあリラックスできるしお湯につかると気持ちいいからね、日本では1家に一つはあるものだからこの世界で風呂の需要は高いんですよ。」
そう言うとランリスさんは少し考えた後、日本人が住む宿舎と領主館に風呂の設置を依頼してきます。
「お買い上げありがとうございます。合わせて300万レンになります」
そう言って笑顔で言うと少し苦笑いをしながら部下にお金の手配を指示し、設置場所に案内をしてくれます。
宿舎と領主館に風呂を錬成術で作り魔道具を設置するとお湯が流れ出し湯船を満たしていきます。
「これが風呂っていう物なのね?でこの魔道具はどのぐらいの期間お湯を出し続ける事が出来るの?」
「これは魔力石を使用しているので壊れない限りお湯は出続けますよ、まあ分解したら壊れますからおススメしませんし、修理は一個100万くらいと思ってください。あと入浴マナーとかは日本人に聞けば大丈夫だと思うんで、あとこの石鹸とシャンプー・リンスはサービスで3個ずつ差し上げますんで使ってください」
そう言ってお金を受け取り領主館を後にし町を散策します。
うん、道の向こうから絶対日本人と思われる人が歩いて来た・・・・・けどなんでこう異世界に来ると趣味丸出しなんだろう・・・。
女の子3人ほど侍らせて歩いて来た日本人と関わると面倒だと思いそのまま通り過ぎた後に近くの露店の店主に声をかけます。
「今通り過ぎたあの水色の羽織に誠って書いてあるのを着ていた奴って知ってます?」
「ああ~彼ね、彼はネレース様の神託にあった転移者だよ、腕のいい冒険者でねこの前魔物が大量に押し寄せて来た時も最前線で戦ってたみたいだよ」
そう言って店主は自分の事のように自慢します。
うん、そうは見えなかったけど・・・そう言えば痛い人って皆なぜか高レベルなんだよね・・・。
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