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集団転送で異世界へ。 ~神の気まぐれによって?異世界生活~  作者: 武雅
本編

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オークと討伐隊

134日目


昨日は、旧正門前にコンテナを出して交易品を詰め込み、その後二ホン砦へ行きゾルス達に指示を出し、バルタに馬具を渡しておきました。

後は今日、現地に行った後、ゾルスとロゼフ、そしてゴブリン達を転移魔法で輸送して道作りをするだけです。


門を出てラルに乗り北西の森に向かいます。

バイルエ王国の首都ドイルズはプレモーネの北西にある森を切り開くのですが、ネレースに貰った地図を見る限り3.40キロは森が続いているので、今回はかなりの大工事になりそうです。


森の入り口に着くと転移魔法を使いゲートを二ホン砦に繋ぎゾルス、ロゼフそして工事をするゴブリン達を転移させます。

「マサト様、今回はこの森を切り開いて道を作るのですな」

「そう、出来るだけ直線で幅も前回同様の道幅で作ってもらいたいんだ、まあ今回は距離があるから大変だと思うけど」


そう言いながら、地図を見ながらゾルス達に道を作る方向を指示して錬成術で道建設予定地の地面を柔らかくして木を抜きやすくします。

今回は力仕事をが多くなるため、カウア達ミノタウロス10匹も道作りに加わらせますが、工事に加わるゴブリンの数が1000匹くらいいるんですが、多くない?


そう思いながらも、ゾルス達にが作業を始めたところで、自分は道の出口にあたる場所に砦の外壁を作成します。

とはいえ、普通の砦を作ってもつまらないので、今回作る砦は道を挟む感じに半円型の城壁を左右に作り、門でいつでも道を封鎖出来るように、その上で森に沿って壁を作って道を通らない場合は森を通って大きく迂回が必要な感じにします。


恐らく上から見たら道を塞ぐ感じで鳥が羽を広げた感じに見えると思いますが、空を飛ぶスキルが無いため見る事出来ず残念です。


砦建設は一日で大体出来たので、ゾルス達に砦の構造を説明し、しばらくここを拠点に道作りして貰います。


日が暮れたので一旦プレモーネの自宅に戻り、明日ゾルス達の所に行きます。


135日目


朝、旧正門前の交易品販売所を除くと商人の人達が仕入れに来ています。

どうやら月山部長が日本人を3人ほど雇って配置してくれたようです。


店番の人達に挨拶をして商品を補充した後、転移魔法で道作りの現場に向かいます。

ゴブリン達は明るくなれば働きだし、暗くなれば休むというサイクルで工事を進めているようで、自分が転移した際には既に工事が開始されています。


砦に食料を補給して炊事などをしているゴブリンに魔物の死骸を渡し、その後ゾルスやカウア達ミノタウロスが木を抜いている場所に向かい錬成術で地面を柔らかくして木を抜きやすくしていきます。


そんなルーティン状態の日々を繰り返し、順調に道が出来て行きますが、今回は1から道を作るうえ距離があるのでまだまだ先は長そうです。


141日目


昼を過ぎた頃、ルーティンと化した作業をしていると、プレモーネに残してきた伝令用のサンダーウルフが走って来ます。

「イルチ、どうしたの?」

「アモン殿が急いで領主館に来てくれと、魔物の群れが現れて村を襲撃しているとの事です」


イルチの報告を聞きくと、ゾルスに一旦プレモーネにも戻ると伝えてた後、転移魔法でイルチと共にプレモーネの領主館に転移します。

「マサト、話は聞いたか?」

「はい、大まかに、魔物の群れが村を襲っているとか、魔物の規模と被害はどうなんですか?」


「以前マサトが作った防衛機能のおかけで、今の所目立った人的被害は出ていないが畑などを荒しているらしい。魔物に関しては、オークが7、80匹ぐらいとの事だ、先程報告が来たので、さっき討伐隊を出発させたところだ」

「そうですか、どこの村ですか?行ったことのある村なら自分が行って狩ってきますけど」


「それは助かるが、兵士のレベルを上げとかないとこれから魔物が増えた際に困るからな、出来ればマサトには討伐隊に被害が出ないように援護を頼みたいんだが出来るか?」

「ああ~そういう事ですか、じゃあオークの群れをサンダーウルフ達で包囲して討伐隊の方に向かわせます。休みなく追い立てれば討伐隊とぶつかる頃にはオークも疲れているでしょうから。それでいいですかね?」


「ああ、頼む」


そう言ってグランバルさんは地図で襲撃された村を指し示しますが、意外とプレモーネに近い村なのでオークの群れを追い立てたら一昼夜を待たず討伐隊と接触しそうです。

うん、とりあえず真っすぐ討伐隊の方に追い立てないで最低でも一昼夜は追い回させよう・・。


そして転移魔法で村に移動をしましたが、地図上でこの村とか言われてもどの村か分からないんで襲撃された村に転移するまでに7回ほど別の村に行ってしまいましたよ。

うん、グランバルさん、村にも名前つけよ?特徴無いから転移する際に結構困るんだよ?


今度、ドグレニム領にある村の写真を撮って転移の際に間違えないように村リスト作ろう・・・。

そう思いながらアルチ達サンダーウルフに畑の作物を漁り荒しているオークの群れを追い立てて走りまわさせるように指示を出します。


自分は村の中に行きオークは討伐隊の方に誘導したのでもう安全だと伝え、米と小麦を渡してしばらくの間の間に合わせにして貰い、その後はラルに乗ってオークの追い回しに加わります。


「イルチ、とりあえず討伐隊の所に行って明日の昼前にオークの群れをそこに誘導すると伝えてきて」

そう言ってイルチを討伐隊の元に伝令として走らせ、オークの追い回しを続けます。


流石に20匹近いサンダーウルフ達に追い回され最初は四散しそうになりましたがアルチ達がうまく一塊にして右に左にとオークを休ませないように走らせます。


142日目


一晩中サンダーウルフ達に追いかけられ、足がもつれ気味になり口から泡を吹きながらオークたちが討伐隊の方に誘導されていきます。


「来たぞ!!!弓隊構え!!」


そんな声が聞こえて来たので、サンダーウルフ達を散開させ討伐軍の方に逃げ道を作らせます。

「放て!!!!」


そんな号令の後、50本位の矢がオークに降り注ぐとオークの足が止まります。

うん、もっと多くの矢が飛んでくると思ったんだけど結構少ないね・・・。


「かかれぇ!!!」

討伐隊の隊長の掛け声と共に兵士が槍や剣を構えオークに襲い掛かかります。

「ウォォォォォ!!」

「「ブゥォォォ!!!」」


オークと討伐隊がぶつかり乱戦となりますが、討伐隊の方が数が多いうえ足がもつれるぐらいまで疲労が蓄積されたオークはろくに抵抗も出来ないまま打ち取られていきます。


暫くして戦場に立っているのは討伐隊だけになります。

「怪我をしたものはこっちに来て術師に回復してもらえ!重傷者には手を貸せ!!手すきの物は魔石の回収と死体を埋める穴を掘れ!!」


指揮官の人が声を張り上げて指示を出しています。

「隊長さん、オークの死体はこっちで回収させてもらうけどいい?」


そう言って討伐隊の隊長に声をかけると、向こうはこっちを知って居るようで、お礼を言われ死体はこちらで回収するのを了承します。

「それにしても助かりました。重傷者も無く、怪我をした者も皆軽傷です」

「まあ一晩中サンダーウルフ達にに追いかけられて疲労困憊でしたからね、でも討伐隊の人達が手際よく討伐されたので打ち漏らしも無く全滅させられたので、日頃の訓練の成果ですよ」


そんな感じで隊長さんと雑談を交わしていると、魔石の回収が終わったらしく、オークの死体が積み上げられています。

オークの死体をアイテムBOXに回収し、転移魔法でプレモーネにゲートを開いて討伐隊をプレモーネに戻します。


自分はその足で領主館に向かいグランバルさんに報告をします。

「そうか、じゃあこちらは死者も無く皆軽傷だったんだな」

「ええ、あとで討伐隊の隊長さんから報告があると思いますが、見事な手際でしたよ」


「それはオークが疲れ切っていたからだろう、活きの良いオーク相手ならこうまで上手くはいかんだろう。」

そう言てグランバルさんは厳しい見解を言ってますが、実際その通りだと思います。


「それでグランバルさん、一つ提案なんですが、プレモーネにに近い南西の森に住む魔物を追い立てるんでそれを兵士や冒険者に討伐させてレベルUPをさせるのはどうですか?」

「おい、それで死傷者が出たらどうするんだ?それに追い立てるったって、大量に森から出てきたら反対に危険だろう。」


「それに関しては追い立てるサンダーウルフ達にに弱そうな魔物を選んで追い立てて、オーガやミノタウロスとか討伐が大変な魔物は森から出さないようにするんで大丈夫だと思います」

「そうか、それならば大丈夫そうだが、討伐した魔物の魔石はどうするんだ?マサトが全部持ってくのか?」


「いえ、それだと冒険者とはか参加する意欲がそがれると思うんで討伐した人の物でいいでしょう。今回自分はタダ働きですね、まあ働くのはアルチ達サンダーウルフですけど・・」

「分かった、それでいつからやるんだ?」


「そうですね、早ければ早い方が良いですからプレモーネの兵士は明日からでも、冒険者はギルドに通達して自由参加で良いと思います」

「じゃあ、すぐに兵士を編成して南西の森の前に向かわせる。ただし、くれぐれも強力な魔物を追い込むなよ!」


そう言うグランバルさんに了承の旨を伝え転移魔法で南西の森に向かいます。

「イルチとウルチは森の前でプレモーネから来た兵士を迎えて、アルチ達残りのサンダーウルフは森に入って明日の朝以降に弱い魔物を4.50匹くらいずつ1時間置きに魔物を森から追い出して」


アルチ達に指示を出した後、再度転移魔法でゾルス達の所に行きオークの死体を食料として渡した後、少し作業を手伝ってからプレモーネに戻ります。


明日の兵士、冒険者のレベル上げは初日だし、事故があったら何言われるかわからないから、とりあえず立ち会おう・・・。

ブックマーク・評価を頂きありがとうございます。

拙い文章・誤字脱字が多く読みづらく申し訳ございません。

あと、図々しいお願いではございますが、評価頂ければなお幸いでございます。


また、誤字、気になる点のご指摘等誠にありがとうございます。

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