Staying
忙しい+忙しい+忙しいみたいな状態で全然投稿できませんでしたすみません。
よろしければこれからも読んでもらえたらなと思ってます。
今まであまり見なかった校長の顔は、悲しみと怒りに溢れていた。
「なぜこのような事態になったのか、どうしてこんなことが起きるのか。私にはわかりません」
緊急の学年集会。聞くところによれば、ここ2年くらいは開いたことがなかったらしい。
「くっだらねえ!」
1人の生徒がついに痺れを切らし、体育館中に響き渡る声で叫んだ。
「勝手に死んでたんだろ!自殺だろ!俺は関係ねえから教室戻るからな!」
言うだけ言って、彼は体育館を出て行った。
しばらく沈黙が続いた後、校長が口を開いた。
「私だって信頼している生徒たちにあらぬ疑いをかけたくはありません、しかし自殺ではない証拠があるんです。だからあなたたちがきっとやったんではないのかと私たちだって猛抗議して先生方で会議を続け夜まで毎日ノイローゼになりながらも頑張ったんだよ俺はよおお前らには分かんねえだろこの苦しみがあ!!」
教師2人が校長を取り押さえた。校長は目をひんむき大口を開け、意味不明な言葉を言い続けながら体育館より連れ出された。
「校長先生も、家庭の事情や精神疾患に苦しまれているのです。取り乱してしまってすみません。今日の集会は終わりにしましょう。各自教室へ戻ってください。」
2年学年主任により、解散が告げられた。生徒たちは皆一言も喋ることなく、各自のクラスへ戻った。
集会で3、4時間目が潰れ次は昼休みだった。
侑李はどうにも食欲が出ないようで、机に突っ伏していた。
「どうした?昼ごはんは?」
彦介が心配そうに侑李の元へ向かって来た。彦介は目の焦点が定まっていないようだった。
「今日は、いい」
突っ伏したままの、気の抜けた声だった。
それを聞いて彦介は「そうか」と言ったまま、教室を出ていった。
侑李は少し、申し訳ない気持ちになった。
教室の窓の外を眺めていると、万実を見つけた。なにやら花を育てているようだ。
その隣には美琴。なんだ、2人は仲が良かったのかと侑李は少しばかり驚いた。
「あ、侑李くん!!やっほー!!」
美琴と目があって、手がちぎれそうなくらい手を振られた。
「おぉ、お花育ててるの?」
ジョウロで水やりしていた万実はジョウロを持ったまま侑李の方を向いた。
「うん!飯沼くんも育てる?一緒に」
彼女は満面の笑みを浮かべていた。
「いやいやいや、俺はいいよ。てかジョウロから水溢れてるよ」
取っ手側に傾いたジョウロから水が地面に溢れていた。
万実は恥ずかしそうに、「あっやばいどうしよう…」と言いながら水道へ歩いて行った。
「万実ちゃんかわいいよねえ…。惚れちゃだめだよ、侑李くん?」
3階分下からの冷ややかな視線に侑李は今にも殺されそうだった。
「金輪際浮気なんてしません、絶対に」
あの2人はとてつもなく元気だった。ほかの生徒たちとは比べ物にならないくらい。その光景に、侑李は違和感を覚えた。