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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鉄太郎のTS転生

作者: やつれた人形

俺の名前は鉄太郎、日本という国に生まれ元気に育った18歳だ

ここ最近驚いたことがある、この国にはちゃんとした機関で教育を受けないといけないらしいということだ

俺は森の奥に住んでいて言葉と文字それから計算や理科はおじいちゃんに教えてもらっていた

ある日、猪を狩に出掛けたら、人間に会って小学校と中学のことを知った なんでも迷子らしいその人を山のふもとまで送り、猪狩りを続けることにした、俺はもう18だ小学校と中学は諦めよう

森の中を進んでいると熊に出会った、ひさびさの獲物に腕がなる、熊はなかなか会うことができない食材だ、倒すのが難しい分とても美味しい、今日は3年ぶりに人にあって5ヶ月ぶりに熊の肉が食べれる、なんていい日なんだろう

やっぱり熊は強い、何回殴っても倒れない、経験上あと3回ほど強打を打てれば首を絞めておしまいだ

あと少し、

あと一発!

よし首とった俺の勝ちだ!

突然後ろから叩かれた、俺の体がまったく動かない、おじいちゃんに教わった、きっとこれが脳震盪だ

ぼやけてよく見えないが熊の姿が3つ?仲間を助けにきたのか?

ヤバイ、動けないのにボコボコ殴りやがって!あっ死ぬ



「ジェリーちゃん!? デロンと何があったの!?」

彼女は俺の母親だ、正確に言うと今の俺のジェリー=ハーカード

の母親だ、目が覚めたとき俺は小さくなっていた、言葉を喋ることもできず、思うように体を動かすこともできない、しかもそれから数年後に俺は 股の間のものが無くなっていることに気づいた

目が覚めたあの日、始めて女というものを見て、ビックリしたがまさか俺も女になっているとは思わなかった、だが昔おじいちゃんが言っていた、「鉄太郎、そろそろわしは、死ぬだろう、そしたらこの家の地下に埋めてくれ、それと鉄太郎、今までお前はわし以外の人間にあっていないだろうがもし人間とあったらきっとお前はここを出て新しいところで新しい仲間と未来を過ごすだろう、だがお前はきっと戸惑うことが多いだろうよく覚えておけ、郷に入れば郷に従え、お前の観察眼は確かなものだきっとつまらなく退屈になるだろうが回りを見て平凡を装え、まっ無理じゃろうけどな」、と言っていたきっと俺が女になってしまうことを知っていたのだろう、流石じいちゃんだ、もう人が見てる前では母が教えてくれた女性を演じることができる、独りの時はどうしも体を動かしたくなるので山に遊びに行く、女というのはすごい、こんな細い腕で男だった俺と同じ、いやそれ以上の力をだせる

動きだって前より素早く動く、今なら熊の3体くらい余裕だ

話が逸れた、母の問に答えてあげないと


「婚約破棄をされました」

母の言うデロンさんとはこの国の第三王子だ、5歳の時に婚約し

10歳の時、つまり今年に婚約破棄をされたのだ、よくわからないが 誰かをいじめたのが原因らしいのだが、いじめという単語は始めて聞いたが聞くのも悪いと思い聞かずにとりあえず言われるがまま帰ってきた


「失礼する我らは王国騎士団だ、ハーカード夫妻を売国の容疑で身柄を拘束する」

突然鎧をきた人が入ってきた、なんだ?この人たちは?

父と母がつれてかれそうだ、楽しそうではないところを見ると助けた方がいいのだろうか?

ん?あれって


「ジェリー、おいで」

あれは! こっちの方のおじいちゃんではないか!

俺はどうやらおじいちゃんっ子らしい、男の時もおじいちゃんに育てられたのもあってかおじいちゃんの方が落ち着くし、甘えられるし好きなのだ

「おじいちゃーん!」

5歳ぐらいの時はあっちのおじいちゃんにもこうしてなついていた記憶がある

「パパとママはどうなるの?」

「ほっほっほ、もう、そんな演技しなくていいぞ、」

「でも父も母もいるよ?」

「そうそう、お前はそっちの方がいい、父も母もしてはいけないことをした、お前はもう、縛られないぞ、」

「ほんと? じゃあね!わたし、働きたい!」

「ほっほっほ、そういうと思ったよ、もう貴族でもないからの、とりあえずわしが経営してる宿屋で働いてみるか?」

「うん!」

男だった時のおじいちゃんも言ってた「お前には働くということがきっとくるだろう、正直、お前は働かなくても生きていけるが、やることによっては仕事とは楽しいものだ、経験しておくのだ」と言ってたこっちの母のよくわからない女の演技はもうしなくていい、それだけ充分だ!




「彼、こっちに来てから一番楽しそうにしてますね」

「そうだな、わしの言うことをいちいち覚えておって、なかなかやる奴だな」

「嬉しそうですね、女になってしまっても孫の成長はやはり嬉しいですか」

「そうじゃな、せめてもの救いは人間と関わって来なかったから男と女の違いが分からず、抵抗なく女になれたことじゃな、わしの言葉もいい感じに誤解してて助けになってるのがおもしろいが」

「そうですね、くろうしたのは言葉使いとトイレぐらいですもんね、男と女の概念が無いと言ってもあそこまでの適応力はなかなか無いと思いますけどね」

「して神よ、わしの孫にはどんな力を与えたのだ?」

「秘密ですよ、ですが心配しないでください、あなたが願った守りの力はちゃんと入ってますから」

「そうか」

「私はもう行きますが、あなたはどうします?」

「わしの楽しみは孫を見ることだ、ここに残るよ」

「そうですか、ではまた、 暇になったらここに来ますね」

「ああ」

ずっと心配で見ていたが、まさか異世界に転生してしまうとは

まったくしっかり幸せになってわしに土産話をもってこい

熊に殺されたなんて聞いて旨い酒がのめるか

絶対にこっちでは幸せになれよ

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