魔武器戦闘授業②
クソ…話に夢中になりすぎた
頰の痛みは回復魔法陣のおかげですぐさま和らぐ
『次の攻撃が来てるぞ!』
ミスリスの言葉で僕はすぐさまその場を離れる
『危なかったなー!』
さっき僕のいたところを見ると五十島が斧を振り落としていた
これって、僕を本気で殺しにかかってない?
『そうだな、奴の殺気、動きから考えて本気で来てるのは間違いないな、ハハハ』
笑っている場合かよ真面目に殺されるって!
『だが何故、主は氣で身体強化をしない?もしかして出来ないのか?』
身体強化は僕にだってできる、でも……
コントロールができないんだ
『ほう、では身体強化一度してみろ』
いや、今の僕の話聞いてました?
『やらなきゃ、やられるだけだぞ?』
僕だって負けたくない
『なら、やるしかなかろう』
そうだよな、やるしかないよね
逃げてちゃダメだちゃんと向き合おう
身体強化……
五十島は僕に向かって拳を振り下ろしていた
僕はその拳をつかむ
〝ゴリュ.グチャ〟
「うがぁががうぅぅ、てめえ…」
僕は五十島の拳を握り潰していた
しかし、五十島は痛みを耐え片手で斧を振り下ろしてきた斧には炎を纏っている
「斧属性は火か」
僕は少し後ろえ遠のいた途端
背中に衝撃が走る
〝ドゴォーン〟
僕はトームの壁に激突していていたのだ
「ぐ…」
『なるほどな、身体強化が強すぎて
自分でコントロール出来ないのか』
だから言ったじゃんか!
五十島の拳を受け止めるつもりが握り潰しちゃったし少し後ろへ避けようとしたら遠くまで飛んでっちゃう
僕は身体強化がコントロールできないんだよ!
『主には、氣が有り余っておるからな少しだけが人の何倍にもなってしまってるだが、我が余分に纏っている氣を除いてやろう』
ミスリスがそう言った途端身体がら
何かを吸い取られる感じと身体が重く感じたすぐさま僕は五十島を見る
五十島の拳はもう完治しているのだろう両手で斧を振りかぶってこちらに走ってきた、僕はミスリスの言葉を信じ
体勢を立て直すそして、刀を抜こうと手をかざした
………
鞘から抜くことができなかった。
……ですよね!そうでしたよ、
抜くことができなかったんですよね!
ミスリスさん抜くことはできないんですか?
『今抜いたら主から回収している氣が暴走するだから、抜かれないようにしてる』
そんな危険な状態だったんですね!
って待って待って、武器なしで戦うんですか?無理ですよ!?
『落ち着け我が攻めるタイミング防御するタイミングを指示してやるから、大丈夫だ!それより五十島また目の前に来てるぞ?』
僕はすぐさま前を見る
五十島は目の前まで来て斧を振り落とそうとしていた。僕はすぐさま右に避ける
「うぉ!上手くいった!」
僕はさっいた場所から3メートル位の位置にいたのだ
『ハハハ良かったな!』
僕は満面の笑みで呟いた
「うん!良かった!」
「何が良かったダァ?
たかが身体強化を制御できたくらいでか?あぁ?」
しまったと思った時にはもう
僕は腹の激痛と共に吹き飛ばされていた