魔武器③
さて、どうしようかな
愛美さんに言われたけど、
あの刀が僕に合うものだろうか?
今も『我が見捨てられるー!
…………放置プレイ……ふふふふ』とか言ってるし
気持ち悪い通り越してもはや、
キモイ……
『どうせきもいとか思ってるのだろ?』
え……
僕に声が聞こえてると判断できなければ、わからないはずなのに
『こんなに、聞こえてるのに無視されるのは我は初めでだお主聞こえているのだろ?』
まて、落ち着け、もう少し無視しよう。もしかしたら『ただ言ってみただけ〜!』とか言われたらたまったもんじゃない
『ただ言ってみただけ〜!』
…ほら案の定だよ。
もう少し遅かったら信じていたかもしれない、危なかったなぁ
僕は安心したせいかため息を漏らしてしまった
『お主やはり本当に聞こえているのだな?』
またどうせ『言ってみただけ〜!』
とか言いそうだし無視無視
『そこの、お主だ黒髪の先ほどオナゴに指輪の魔武器を渡していたお主だ』
これって完全に僕じゃん…
でもなんで僕ってわかったんだろ?
僕の疑問に答えるかのように声は聞きこえた
『我の独り言にお主の顔が毎回反応している今もしまったという顔をしているぞ』
…もう認めるしかないか。あの声は僕にしか聞こえていない。
僕はあの声に問いかける
「あなたは誰ですか?」
僕は独り言のようにつぶやいた
『我はHDHまたの名を回帰りの刀またまたの名をミス・リス』
えっと、えぃちでぃーえいち?
回帰りの刀はいいとして、まあ意味わからんけど、またの名多くね?
最後にミス・リスだっけ?
乙女ですか?女の名前にしか聞こえなかった笑
「ミスリスさんでいいですか?」
『ミスリスでよいぞ!』
女の子みたいな名前は気にしてないみたい
「まず、ミスリスは刀ですか?」
僕は沢山質問をしたいところだが焦らずに聞いた
『そう、我は刀であり刀ではない!』
これって答えになってるのかな?
「なぜ喋れるのですか?」
『む…それは我にもわからん!だが、我はこの刀と一体化していることは確かなはず』
「はずとは、どうして一体化してるとわかるんですか?」
『我には人間だった記憶がある』
その声は少し悲しげに感じた。
でも、なぜ人間だった記憶があるのだろうか
『しかし我はそんな事に悩まされたりしない』
ミスリスは先ほどの言葉が嘘だったかのように面白げに話した
ボジティブだな…
僕は黒い刀に近づき手に取る
「ミスリス僕の魔武器としてこれから共に戦ってくれるか?」
『共にか……うむ共に戦おう
我の主として共に!』
こうして僕はミスリスと言う魔武器?を手に入れたのである。
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