魔武器
昔、人は魔力も氣も使えなかった時代があった。だが、人は進化し10〜20%しか使えていなかった脳が50%まで扱えるようになる。
そして、人は魔力を体内から作り出すことができるようになった。しかし、脳が30%しか扱えない人もおり、その人達は魔力を体内から作り出す事が出来なかった、そのため魔力を持たぬ人を欠損人と呼ばれる時代もあった。
だが、ある研究者が、欠損人にもある力が宿っていることがわかり瞬く間にその力が広まり
「氣」と呼ばれるようになった。
氣は魔力で行う身体強化よりも優れた身体強化を行うことができる。
これで欠損人と呼ばれることはなくなり差別もされることはなく、さらに氣を見つけ出した研究者が氣を持つ者専用武器、魔武器を作ったのだ。これにより大革命時代がやってきたと欠損人と呼ばれた人たちは喜びの声を上げると同時に魔力を使える人たちは驚くだろうと思っていたしかし、皆嘲笑っていた。そう、彼らには魂の力が宿っているからだその力は壮大だったのである。
こうして、魔力が使えるものが
新人類、氣を扱うものが旧人類とよばれるようになったのだった…
「さて、今日から2日間魔武器戦闘授業だぞ!」
すると、一番前の席の子が言った
「先生!どうせ僕らは魔法を使う人には勝てないじゃないですか!」
その1人の発言によりみんなが沢めいた
「そうですよ先生!去年だってみんな魔法科の奴らに初戦で全滅だったじゃんか!」
「もう頑張る意味なんてないよね」
先生はまたこれかと言わんばかりの顔をして「ふぅ」とため息をついて言った
「負ける戦いとわかっているからこそ、男ってもんは燃えてくるんじゃねーの?」
おおおぉ〜
と男達の声が上がったが
女子たちは、こいつら頭おかしいんじゃない?って思わせるような苦笑いをしている
「それに、騎士団のパワードウエポンズから、魔武器の提供があったぞ!」
「それって魔法科に抵抗できるほどの強力な魔武器ってことですよね?」
魔武器にはランクがある
初級『武器に氣を送ることによって武器の重さを感じなくする』
中級『初級能力+威力が上がる』
上級『初級、中級能力+武器についている属性追加』
特級『初級、中級、上級能力+特殊能力を使える』
王級『初級、中級、上級能力+特級よりも優れた特殊能力を使える』
神格級『神格級は、謎めいている、ある英雄が使っていたと言われているが実際の能力もわからない』
ちなみに魔法科にまともに戦えるのは上級、特級、王級、神格級
王級、神格級ともなればそう簡単に負けない。
「そう、今回提供してくれたのは上級と、少数の特級だ!」
クラスは期待と興奮の渦中にあったが、僕の言葉で静まる。
「少数の特級ってことは、みんなの特級分の魔武器はないってことですよね!?」
クラスのもう一人の男子が答えた
「そうなると不平等すぎないですか?」
「こればかりは、どうしようもできん、悪いが上級、特級混ぜておいておいたそこで自分に合う武器を手に取ってくれ。」
そんな…と思って周りを見ると、
みんなの目が鋭くなっている。
「まあ、運も実力の内って言うだろ?」
いや、そんなこと言われてももしかしたらここでもらう武器で人生が変わるかもしれないのに……
「そんなに落ち込むな!上位の魔武器でも、使い方がうまければ特級にも負けないぞ?」
魔武器にも慣れれば少しは強くなるけど一個上の級に勝てるわけないでしょ…
「よし、じゃあ今から決めるから、みんなドームに行ってくれ」