グループで戦闘訓練中、僕に苔が生える件について。
「では、私達のフォーメーションは、この前言った通りですわよ」
僕たちの中を仕切っていたのはマリネさんだった
「じゃあそうと決まれば、今からほかのグループと戦闘練習してもらおう」
うん...これでいいのかなぁ
僕は不安のまま練習相手が決る
練習相手は2Aのクラスの人だった僕たちはグランドに行く
ドームが故障して使えない、だからグランドで保健の先生が緊急用として近くにいる
そして審判役の先生を捕まえ、戦闘が始まる
「さて始めよう、準備はいいな?バトル開始!」
先生がそう言ったとたん裕也とマリネさんが動き始める
マリネさんは魔力で水を作る
「ウォーターハードグドラ」
マリネさんは大量の水を相手の足元に流れ込ました
しかし、魔装科以外の相手はその水に飲まれることなく空に飛ぶ
「読み通りでした。」
その声に相手はすぐさま、飛んでいる自分たちの上を見る
そこには、風の衝撃波4個を生成して待っていた裕也の姿があった
「俺らの勝利」
そう裕也が言ったとたん
相手が裕也の風の衝撃波に撃ち落とされ
マリネさんのウォータードグドラに捕まり動きが鈍くなる
「やめ!勝者裕也チーム」
先生の言葉でマリネさんの魔法が解ける
「あっけなく終わってしまいましたわ」
「まあいいじゃねえか、相手もあのグループで初めての戦闘だったんだし」
「じゃあもっと練習しないとだよね!三年生にでも挑もうよ!」
そう切り出したのは真帆だった
まってまって、まじかよ三年に挑むとか
「そうですわね、そうしましょう」
マリネさんまじっすか、ってかなんで魁斗何も言わねーんだよ
「おーい連れてきたぞー!」
裕也は三年のAクラスのグループを連れてきた
裕也行動はやすぎねえ?
そう思っているうちに戦闘練習は始まった
前衛に裕也とマリネ、中衛に真帆と魁斗、後衛に僕だ
「フレイムアロー」
相手から無数の火属性の弓矢が飛んでくる
しかし、裕也とマリネさんは避ける気配はない
「ロックレジスト」
裕也とマリネの前に土の壁が出現し矢を防ぐ
裕也とマリネはすぐさま攻撃を仕掛けに行く
シュー…サク。Bonn
僕隣に火属性の弓矢が飛んできていたのだ
その火は僕に燃え移る
「あ゛っち゛~~~!!」
僕はとにかく走り回った
そう、とにかく走る
周りからは笑い声が聞こえた
きっと真帆だろう
だがしかし、僕は走り回る
この上ない暑さにただ、走り回るのであった
「ウォーターボール」
”バシャ”
僕に水の塊りが当たり火は消える
火を消してくれたのはマリネさんだった
「マリネさんありがとう!」
僕はこの人が命の恩人と思うほどに目を輝かして礼を言った
「火が消えたならすぐに後衛にお戻りになさい」
僕はすぐさま、後衛に回る
まて、後衛って言っても何するんだ?
そう考えているうちにバトルは終わった
しかも、僕らのグループの勝ちで
「裕也とマリネちゃん凄いね!二人で3年のAクラスのグループを倒しちゃうなんて!」
「真帆そんなことない、俺とマリネが戦えたのは真帆と魁斗のサポートのおかげだって!」
「そうですわよ!お二人のサポートが私達の力を発揮させてくれるのです」
そう話していると、一つのグループが近寄ってきた。そして一人の綺麗な赤髪の右目がアリスブルーの男性が前に出る
「こんにちは、申し訳ないがさっきの君たちの戦いを見させてもらった、なかなかの強さだね。それでなんだけど、俺らと戦ってくれないか?」
「な……」
「え……」
裕也とマリネは驚きの声を漏らす
「せ、生徒会長……」
そう呟いたのは真帆だった
生徒会長は僕たちに歩み寄る
「どうだい?戦わないかい?」
少しの沈黙があったが裕也が切り出した
「お手合わせお願いします」
『俊、あの赤髪のオッドアイは強いぞ』
久々にミスリスの声を聞いた気がした
だが、ミスリスが強いと言ったのが僕に物凄い不安を与える
勝てるのかなぁ……
「では始めるぞ」
ざわざわざわざわ……
観客がいつの間にか集まっていたようだ
「戦闘開始」
はじめに動いたのはマリネだった
「ウォーターハードクドラ」
魔装科の人はすぐに捕まったが、
魔法科の人は空に飛ぶ
ちなみに、この魔法僕も動きがとれなくなるんだよね……
裕也は先ほどの戦いと同じく風の衝撃波を作っており、その衝撃波を生徒会目掛けて飛ばす
「フレイムスピア」
衝撃波と炎の槍により爆風が起こる
炎の槍で、衝撃波を打ち消したのだ
「ホーリーアロー」
「アームストーン」
真帆と魁斗の魔法が生徒会長たちを襲う
「ウィンドストーム」
生徒会長の隣にいた女性が真帆と魁斗の魔法を相殺する
「なかなか強いな」
「ええそうですわね」
裕也とマリネが話していると、生徒会長は爆風の影からフレイムスピアを放つ
それをかわしたが、生徒会長の仲間に攻撃を受け吹飛ばされた
裕也は僕の隣まで吹飛んできた
「裕也大丈夫?」
「ああ大丈夫だでも、このままじゃ厳しい、生徒会長のグループは連携が物凄くうまく取れている
個々の力だけじゃ勝てない魂の力を使うしか…」
裕也が何かをしようとすると真っ先に吹き飛ばされたマリネが叫ぶ
「裕也さんその力は本番まで使ってはなりませんわ!」
裕也はその言葉に反応し両手をあげる
「降参します」
裕也の言葉により降参は認められ僕たちは戦いに敗れるのであった
「ほほう、降参ですかでも、まだまだ力を隠しているようですが、それは我々達も同じです。だからと言って我々が勝てる保証はありませんが」
生徒会長はアリスブルーの方の目を見開くながらいった
「君たちグループは不思議だね私にとってイレギュラーな人しかいないね、本番が楽しみだよ
特に魔装科の君」
「ん?僕ですか?」
「うん、君は本当のイレギュラーな存在になることを期待してるよ、今回は俺たちと戦ってくれてありがと!じゃあまた」
僕らは会長たちにお辞儀をしそれを背中に立ち去っていくのであった
「ところで、マリネさん裕也が僕の隣に吹飛んできたのになんで、マリネさんの拘束魔法が効かなかったの?」
「当り前ですわ、あれは私の意志で拘束をしてるのですから」
...おいおい中々きつく拘束されてたぞ、おかげで物凄いヒリヒリする
そう思いながらヒリヒリする所を見る...
「...このアザ苔に見えるんだけど......」
遅れましたすいません。
言い訳させてもらうとするならば、野球で県外まで行ってたんです。