世界観設定 魔法
この物語の根幹にして最大のファンタジー、それが魔法。これは譲れない!
そもそも、この世界では魔法は基本魔法と応用魔法の二つに分かれる。共通するのは、どちらも「体内に存在する魔力を媒体のように使用して、何らかの現象を起こす行為」ということ。
・基本魔法:火・風・氷・土・雷の5つの属性を基礎とする魔法で、左にある属性ほど持つものが多いとされている。
魔力を媒体に、自然界に上記の現象を起こす行為を基本魔法といい、特徴としては物体などへの干渉力が自然に発生したものより高いということ。現象を発生させることが基本魔法なので、技などとしては成り立たない。しかし発生させる過程でイメージがしっかりしているほど必要な魔力は少なくなるため、型に当てはめて使うこともないことはない。竜の形だろうがなんだろうが、基本的にその形を作るのに必要な現象量とイメージの鮮明度で必要魔力量が決まる。ちなみに魔力が足りなかった場合、そもそも魔法自体が発動しない。同時に魔力はゼロとなる。
上記五属性は、魔法発動前ならば魔力の合成が可能。相性や量によって、性質が変化したり威力が変化することが多い。また、上記五属性以外にも光、闇、無が存在する。無だけは伝承のみ伝えられ、実在するかは不鮮明。性質から風の属性を応用しているのではないかという噂もある。光と闇は、互いに対する属性で他の属性を「染める」効果がある。染められた属性や物質はその属性と同じとみなされ、光や闇を使用したものが吸収したり消滅させたりできる。両者の魔力量が極端に少なければ五属性も打ち破ることは可能だが、十倍もの魔力差があっても打ち破れないらしい。
普通光と闇は王国の場合、国王と魔王がそれぞれ受け継ぐ。しかし本来稀に自然に持って生まれる者がいる属性である。上記の継承で受け継がれる光と闇はその自然に持って生まれたものより断然強力であるパターンがほとんど。
・応用魔法:上記の基本魔法と違い、属性に依存しない。故に、生まれつき魔力に属性がない場合も訓練をつめば使うことができる。
魔力を操る力、魔操力が必要で、それは訓練次第で高くなる。魔操力は基本魔法にも使えるため、基本魔法をメインに使う場合でも訓練をつむ場合がある。
いわゆる援護用の魔法で、治癒、味方、あるいは自身の能力強化、そのほか諸々があるが、すべて違うパターンの魔力操作が必要であるため、応用魔法が使えるというのはかなり広義であるといえる。治癒が使えるからと自分の能力が強化できるとも限らないし、他の能力強化ができるからと自分が強化できるとは限らない。また、能力強化も一部のパターンが違う。故に、攻撃が強化できても防御は無理、というのもざら。
基本魔法以上に大魔法樹の支幹から受ける影響が強く、医療機関などは大抵近くに大魔法樹の幹が存在する。
・魔力:魔法を発動させるのに必要不可欠のエネルギー媒体。魔力が体外へ出ると現象が発生し、その前に放出する時、魔力操作を行うことで形や性質、はては効果を変えることができる。
自然界に存在する合計量は一定ではなく、これらは普段から空気中を漂ったり大魔法樹の幹をとおっている。また、それぞれの大陸に大魔法樹が一本確認されることから、魔力の元であると同時に大地の元なのではないかと思われる。その大地は、魔力がよく透過する性質を持つ。大魔法樹自体魔力を帯びており、周囲に常に放出している。幹が地上に露出している際はその放出量も高い。
体内に魔力を有する場合、その魔力は時間経過で回復する。回復量は個体差が大きいが、共通して魔力残量が多いほど回復量も高い。また、個体ごとに魔力の属性が異なり、親からの遺伝要素としては強くも弱くもない要素として存在するらしい。この世に生を与えられた際、周囲の魔力の何れかを吸収し始めるという言い伝えが信じられており、環境によって存在する魔力属性の割合が異なるため、わざわざ出産環境を選ぶものも出てきているとか。ただし実際成功例はあまりない。無いこともない。
生まれつきどの魔力にも属さない魔力を持っている個体があることがある。属性を持たず、もっぱら無属性と呼ばれる。そういう者が魔法を使いたい場合、応用魔法を取得することが多い。
・属性それぞれの特徴
・火:5属性中一番持っているものが多い属性。故に他から教わりやすく、戦略を見破られやすい。様々な使い道があるほか、生活中でよく使われる。専ら狩人達には必須と言っていいほどの属性。質量はほぼないため、直接的な威力は少ない。
・風:質量を持ちえる属性の一つ。風に次いで持つものが多い。目に見えない攻撃が可能であるため、戦力的に一人いると大きく変わる。また、ほかの属性と基本的に相性が合いやすく、攻撃の際他の属性と組み合わされることもしばしば。使い道はあまり多くない。
・氷:様々な攻撃が可能な属性。冷気として、あるいは氷そのものを使うことができるため、汎用性に富むからである。とくに、土と同等の、あるいはそれ以上の直接的攻撃力に秀でており、また足場を作ったりと戦闘以外にも大変重宝される。
・土:氷と並ぶ質量、直接的攻撃力に秀でた属性。離れていても攻撃を当てやすい、操作がしやすいという特徴がある。地面を介して使用できるためであり、氷と同じく足場を作ったりと様々な場面で活躍する。兵士より民間人に所有者が多いとのうわさがある。
・雷:5属性中最も珍しいとされる属性。また、速さでいえばトップ。直接攻撃するも良し、感電させて麻痺、気絶を狙うも良しというすぐれた属性だが、操作が難しい。また、距離を置くと威力が著しく低下してしまう。生活中使われることは少ない。
・魔法具とは:魔法具には主に2つの目的がある。1つは、魔法以外での戦闘。ただし、こちらは一部の武器は例外。魔力使用を前提としている銃器系や弓などがそう。そしてもう1つは魔力使用量の軽減。イメージによって大きく使用する魔力量が変わるため、魔法を使う時はできるだけ鮮明にイメージをした方がいい。そこで、たとえば「銃口から魔法が弾丸になって放たれる」というイメージがしやすいのが銃器系。他にもさまざまな武器があり、それぞれにイメージを乗せやすくする工夫がなされている。デザイン、携行性など、様々な理由から様々な魔法具が存在する上に、護身用などを目的(威圧感、魔力制御の観点から護身にも使える)としたものまであるため、探そうと思えばまさに星の数ほど存在している。
2011/08/23:属性、魔法具についてを追加。