自分が嫌いな僕のために
今日も一日が過ぎた。
僕の感情は天気みたいにコロコロ変わる。
朝、先輩の笑い声を聞いて心が暗くなり、夜には小さな口論でまた心が震えた。意見も言えない臆病者。
いつも怠けて遊んでばかり、アニメ漫画に現実逃避。
もっと良い自分になりたい。
そう願って笑顔を作り、心配をかけないように明るく振る舞う。嘘でも良いから、接しやすくて、賢くて、ポジティブな人になりたい。そう、演じようとした。
それでも、上手くいかなくて。
何がやりたいの?って聞かれても、わからないとしか言えない自分。
この世で1番大嫌い。
耐える理由もわからないまま。
耐えて、押し殺して、耐えて、また耐えたその先には。
幻想かもしれない希望が霞んで見えた気がした。
いつかきっと何かが変わる。それが悪い事なのか、良い事なのか。まだ誰にもわからないけれど。
悩みすらも一旦放棄してベランダに出る。風は冷たく、月は半分だけ顔を出していた。
天気は良くない。
けれど雲に隠れた幾千もの星がきっと僕を歓迎している。
何もかも忘れて手を広げ────、深呼吸をしよう。
辛くてもしぶとく雑草みたいに生きている。
そんな自分を、他の誰より褒め称えよう。
社会に合わない僕だけど、生きてる事を祝福しよう。
自分が嫌いな僕のために。