番外編短編・陽キャとヤンキーくん
栗田真希は、人類みな友達と思っているような女子高生だった。誰とでもすぐに打ち解け、友達になれる。博愛主義だ。ラブアンドピース!
そんな真希は、ぼっちの黒澤茜やファッションヤンキーの品川藍とも仲良くやっていた。
茜はぼっちである事を過剰に気にしていたが、そんなある日。クラスの品川とバターブレッドを食べたという話を聞かされた。
おや? これは恋愛フラグのようなものが立ってるぞ? これはくっつけて、恋愛キューピットのような事をしてみたくなった。
そう思った真希は、品川へ連絡。向こうはあまり真希と親しいとは思ってみなかったようだが。
「いや、そ、その黒澤茜ってどんな子?」
電話で話を聞いていたが、妙に茜の事に食いついてきた。これは余計なキューピットもせず、放置していれば自然とくっつきそう。何かあれば裏でフォローしておけばいい。
真希は茜の人柄などさらっと教え、彼女の母の事など余計な事は言わないでおいた。
「二人付き合っちゃえばいいのに」
「いやいや、何言ってるんだ!」
品川はかなり慌ててる。こんな声を聞くのも割と楽しい。傍観者としてしばらく楽しませて貰おうか。
ラブ&ピース。人類みな兄弟だ。品川と茜の恋が実るよう、真希は祈った。その口元にはニヤニヤとし完全に楽しんでいたが、誰かが幸せになれるのなら、それで良いだろう。




