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Ivencia's Story

Doomsday Knights特別編 大穴の下の世界

作者: ia

俺は久しぶりに滝の世界に来ていた。


滝の世界とはfall of Leviathanの事だが、如何せん名前が長すぎるため、割愛した。

実際、柚もこの世界をこう呼んでいるわけだし、別にいいと思う。



久しぶりに来た理由だが―――。


「いやあ、この世界は俺みたいなやつでも仮想体アバターを持てるのか。

素晴らしいね」


...この男が主な要因である。



―――



元々はこのゲームをプレイすることが多いのだが、それはどちらかというとこの世界と言うよりかは氷華 斉太―――今や父と判明したその男が召喚したⅭ層の<スケアクロウ>―――頭部の削り取られた案山子の攻略のためだった。

しかも、宣言通り途轍もなく強化されており、この世界に復活の能力が戻っていてそのありがたみを感じる人は多いだろう。まあ、俺は銃の世界で上がったレベルがこちらにも引き継がれるために死ぬ事は無いのだが。



そのためにこの地上世界と呼んでいる場所で探索をするのは実に9か月ぶり、此処にいる氷華 斉太に会いに来て、それでバハムートと戦い、俺の声が大幅に高くなった場所であるここに来たのも同じ期間昔の事だ。


「...早く行こう。

俺はそんなに気が長くないんだ」

ヴァルにそう急かされて滝の部分を見ると、大穴が開いているのを忘れていたために俺達の身体はその穴に吸い込まれていく。


落ちていく途中、《ヴァル...貴様、イヴェンシアを、それもこの世界のイヴェンシアさえも自らの術中に貶めんとするか!次あの世界で会いし時は、貴様を焼き尽くしてくれるわ!》という声と共にヴァルの挑発的な煽り文句が聞こえた気がしたが、俺は下に落ち行く感覚に逆らって翼を開き―――そして、翼の力が発揮されず、しかしダメージは発生しないと思われるスピードで落下していくのだった。



―――



「...俺に対してこれは酷くないか、ヴェフロール!?一応俺も会いたくてイヴェンシアに接触したわけじゃいんだ!ってえ、助けてくれえッッ‼」

Fall of Leviathan追加ステージ、<龍の巣>。


天空と地下にあるとされており、破滅を乗り越えし者のみがそこに進めるとされている物だ。

...俺達はその地下の方の巣の最下層部にいた。


其処には湖が広がっており、そこにいた黒い鯨(恐らく、このステージのヴェフロール)が現在ヴァルを齧り、【貴様など、あの世界では一潰しにできる物を!まあ仕方ない、こうやって溺死してもらうぞ!】などと恐ろしい事を言いながらどちらかというと水圧で圧死しそうな深海部に引きずり込んでいっていた。

まあ、ヴァルは自業自得として、あの世界とはなんだ?


そう考えたところで、ヴァルがようやく地上に戻ってきた。

ボロボロの濡れ鼠みたいな状況だったが、死ななかったようだ。


「【つまらぬ!この世界でも我は人型を取り、こちらの世界でもあの世界でも生きることを許されたというのに!

グレン奴、何が〔こっちの世界のイヴェンシアとあった。とても元気そうだったぞ〕だ!

完璧にヴァルに影響されておるではないか!おかげで落とす羽目になったのだぞ!】」


その後ろから、以前見た人型のヴェフロールが現れた。

しかし、彼の言う様に少し肉体が薄いようだった。



それに反論したのはヴァルだった。


「なんだよ、その聞き方は!俺がここじゃないところで死にかけていた威亜を助けてなければここにいる威亜も存在しなかったんだぞ!」


俺に余計な真実を知らせるのは、コイツかアイツしかいないようだ、と思った。



―――「ゴホッゴホッ、ンンン!

はあ、治った、何だったのだ一体」

「ん?斉太さん、大丈夫かい?コーヒーがのどに入ったりしたのか?」

「いや、大丈夫だ。...なんだったのだ、一体...。」


そのアイツ当人は、其のことに気付かず同じ感想を二回言っていた。



―――



「さて、と。ヴェフロール、そこの剣をもらっていいか?」

此処に来た理由である、《神龍斬カミゴロシ》を渡すように言うと、ヴェフロールはあっさりとその手元にあった剣を渡した。


「【使い方を誤ってはいけぬぞ、イヴェンシア―――いや、イア。

それを下手に浸かってみよ、その首が刎ね飛ぶかもしれぬからな!】」

そう注意し、ヴェフロールは湖に浸かると鯨に戻り、湖の深海に帰っていった。


俺に、《〔黒龍の巣〕をクリアしました。EXストーリー〔深海の盟主〕が追加されました》という旨のアナウンスが流れ、レベルがほとんど上がらないはずの俺が458レベルになっていたことを確認し、少しげんなりとした。


因みに、その後首の痣は消えたが声の高さは戻らなかった。



―――



Ia ステータス


Lv  458

HP  145635

STR 4941

AGI 5148


装備


頭部  無し

胴   黒のコート、絹の衣服

腕   無し

指輪  無し

足部  絹のズボン

脚部  黒い靴


種族  天使

階級  天使長

冠名  ルシフェル


武器


左 ターミナル=バルク

右 神龍斬


ステータス...<神龍皇>、<龍神化>、<神龍の威圧>、<ヒトガタに好かれし者>


<神龍皇>

・彼の者はあまねく竜の頂点にして、至高なる者。

絶対なる支配者は、全ての者を平等に愛する。

能力上昇...全ステータス+5%


<龍神化>

・絶対なる支配者は自らの愛するものを守らんとし、戦乱にはその心を修羅と化す。

能力上昇...STR+2400、AGI+2880


<神龍の威圧>

・絶対なる支配者は自らの愛する民を傷つけんとするものに畏れられる。

その御心に安息の光を。

能力上昇...全モンスターに攻撃力の15%の追加ダメージ、全モンスターに威圧効果(自らのレベルの半分以下のモンスターに支配効果、半分以上のモンスターに恐怖効果、自身以上のレベルのモンスターに興奮効果)を付与する(消去、回避不可)、毎秒総体力の15%を回復させる


<ヒトガタに好かれし者>

・その支配者の心には、絶対なる空虚が存在する。

その空虚を埋めし者は、彼が心を許した3番目の者である。

その許には、彼の者の御子があるだろう。

能力上昇...彼の者を絶望と希望の星に縛り付ける。


スキル


片手剣 1200/1200

両手槍 1680/1649

釣り  648/648

統率  2480/2480

両手剣 1200/1086

双剣  2880/2880

隠蔽  2400/2400

索敵  2400/2400

片手槍 1200/126

料理  3200/2412


特殊スキル


神龍 ∞


特殊ステータス

世界を改変せし皇帝

【我はイヴェンシア・ディヴァイニア=ヴァルカリア。

我は、この地に皇都イヴェルカを設立し、ヴァルカニアを旧都とせん!】

追加効力...魔力+72400000000

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